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★2022 年 12月30日(金) やっ と 乗れた姫新線、そしておまけの 桃太郎線 
 上の写真 は何でしょう。実は姫路から乗った姫新線の列車内に掲げられた路線案内です。それぞれ何を表しているの か、考えてみてください。写真では姫路から播磨新宮までの7駅しか見えませんが、拡大すると上月までの 13駅がわかります。JR西日本と兵庫県立龍野北高校総合デザイン科の生徒の制作です。播磨新宮からの 列車は別の案内図でした。
 29日(木)、青春18きっぷを使い、姫路9:09発の播磨新宮行き列車に乗りました。三ノ宮からの 新快速を降り、姫新線のホームに向かうと、乗り換え改札があります。ここから先は無人駅が多くなるとい うことですが、旅のスタート気分が高まります。
 列車はキハ127系2両編成。姫 新線のために2009年に導入された気動車で、ドア横は下の写真のようにアカトンボと清流のイラストが 描かれています。
 姫新線沿線のたつの市は、童謡「赤と んぼ」の作詞者・三木露風の生誕地であり、アカトンボが町のシンボルになっています。清流と言えば千種 川ですが、アカトンボとセットなので揖保川かな。まあこれは具体的な川ではなく、イメージとしての清流 かも。
 車内は1+2人がけのクロスシートと、 豪華です。ワンマン仕様で、料金箱もついていますが、播磨新宮まではICOCAが使えるため、ここではあまり利用されてい ませんでした。
 余部と太市の間には車両基地(網干総合車両所余部派出所) があるため、姫路から余部までは列車本数も多く、姫路駅の時刻表を見ると、 ローカル線とは思えません。その先も播磨新宮までは1時間に1、2本走っており、都市近郊路線です。

 9:39に播磨新宮着。立派な橋上駅で、いちおう 有人駅ですが、係員不在の時間もあります。次の佐用に向かう列車まで時間があるので、揖保川にかかる吊 り橋「東山公園橋」を見に行って きました。
 東山公園 橋は、説明板では中央径間 114mで、全長は159m(イラストでは173.25m?)。路面は網状で下が見え、歩くと上下に揺 れます。対岸の建物は国民宿舎「志んぐ荘」で、閉鎖さ れる国民宿舎が多い中、頑張っています。

 さて播磨新宮10:27発の佐用行きで出発。キハ127系の単行タイプであるキハ122系です。 10:25に姫路から2両の列車が到着し、多くの人が乗り換えました。年末年始の休暇期間に入り、18 きっぷ利用者など、鉄道ファンの姿も多く見られました。
 この先は混雑してきたので写真は少なめです。
 佐用には 10:57着。智頭急行線との乗り換え駅です。ちょうど京都発倉吉行きスーパーはくと3号(向こう側) と、鳥取発岡山行きスーパーいなば4号(手前)が行き違うところでした。姫新線ホームのミラーには 11:04発の津山行き列車も映っています。
 佐用駅は駅舎は小さいけれ ど、特急が頻繁に行き来する幹線駅です。
 津山行き列車はキハ120形1両。ローカ ル線でおなじみのワンマン仕様です。佐用駅の時刻表を見ると、 智頭急行は賑やかなのに、姫新線は閑散としており、次の列車まで2時間空くこともあります。このため全 線踏破は日程が限られてきます。
 津山には 12:02着。「みまさかスローライフ」列車に乗ってから50日余りでの再訪です。
 津山は4方向へ列車が分かれる交通の要衝です。しかしJR西日本が今年10月5日に公表した2021年度の輸送密度を見ると、岡山に向かう津山線 は2,650人と健闘しているものの、他の3 方向はいずれも1,000人未満です。姫新線の時刻表も佐用駅よ りさらに空白が目立ってきました。 

 津山発は12:49で少し時間があるため、駅前で名物のホ ルモンうどんを食べてきました。
 津山 12:49発の新見行きもキハ120形1 両のワンマン列車。この日の車内はそれなりに混雑しており、美作落合駅と久世駅では、何人もの乗客が降 りていきました。
 中国勝山には13:35着。ここで行き違いのため8分停まります。その間に途中下車して駅舎を見てき ました。左は跨線橋から見た駅構内です。
 中国勝山駅は旧勝山町の中心駅で、近くには出雲街道沿いの町並み保存地区があります。鳥取県に住んで いた時は、何度も車で通った町ですが、鉄道で訪問したのは今回が初めてです。立派な駅舎ですが、閑散と した無人駅で、広い観光案内所も閉まっていました。他に下 車した人もいませんでした。
 中国勝山 は13:43発。ここから新見までの区間は、輸送密度136人と、姫新線でもっとも利用が少ない区間で す。乗客も少なくなった列車は淡々と走り、14:35に新見に到着しました。
 新見から伯備線。14:50発岡山行きは213系電車2両のワンマン列車。15:26着の備中高梁で 途中下車して駅舎を撮影。次の15:49発岡山行きに乗車。
 総社に16:13着で、吉備線に乗り換えました。アナウンスも駅の表示も、愛称の「桃太郎線」です。 ホームの外れ、0番線からの岡山行き列車はキハ47系 気動車2両です。16:24発で、岡山17:05着。
 岡山に近づくにつれ、若者で賑わってきました。沿線には吉備津神社、吉備津彦神社もあるので、もっと 利用されてもいい路線だと思います。
 関連記事はこちらにあります。
「みまさかスローライフ」列車の旅(2022年11月7日)
木次線と芸備線の旅(2022年10月9日)
山 陽新幹線 岡山開業50周年(2022年3月15日)
さ ようなら「500系のぞみ」(2010年2月28日)
さよなら500系のぞみ(特別 ページ)(2010年2月19-21日、28日)
0系新幹線ラストラン(2008 年12月2日)
0系新幹線乗り納め (2008年9月20日)
「のぞみ500号」ラストラン(2008 年3月15日)
★2022 年 12月28日(水) ICF- CD2000は、CDプレーヤーかラジ オか ラジオが好き(13)
 久しぶり にラジオの紹介です。
 左の写真はソニーのICF-CD2000。アンテナがなければ、スピーカー付きCDプレーヤーです ね。 でも「ICF」というFMラジオの型番がついています。

 この機種は1999年ごろの発売のようで、ソニーのサイト から今でも取り扱い説明書がダウンロードできます。取説にも、「FM/AM CDクロックラジオ」との表題が記されていました。ボディにも英字でそう記されています。
 「クロックラジオ」との名の通り、一番の特徴はアラーム機能です。目覚まし時計のようにブザーだけで なく、予約した時間に CDの好きな曲や任意のラジオ局を鳴らすことが可能です。
 右の写真 が操作部で、ここはラジオっぽいです。局のプリセットボタンは5つしかありませんが、右下の 「バンド」ボタンで、AMとFM1、FM2に切り替えができ、登録はAM5局、FM10局になります。 まずまずですね。

 フタを閉じるとこんな感じです。スピーカーグリルがあ り、フタを閉じたままラジオやCDを聞くことができます。フタを閉じた状態でのサイズ(カタログ 値)は、幅166.5mm、奥行き173mm、高さ(厚さ)34mm、重さ660g(単3電池4本と バックアップ用リチウム電池CR2025を含む)です。
 スピーカーの厚みと、ラジオの操作部があるぶん、CDウォークマンよりは大きいですが、何とか携帯は 可能です。短波の受信はできませんが、時差を示す世界地図が付いており、世界時計の機能もあるところを 見ると、海外 出張のビジネスマンがターゲットだったのかもしれません。取説の「主な特徴」には、「あらかじめ設定した世界各地の時間をワンタッチで見ることができま す」とあります。
 ちなみに時差を示す地図は、地名が書かれているため、ICF-SW100やICF- SW7600Gの地図よ りもずっと見やすいです。

 下の写真 は液晶表示部で、「LIGHT」ボタンを押すと緑色に光りますが、明るいところではほどんどわかりません。真っ暗な場所では効果があります。
 スピーカーは直径4cmが2個あり、FMステレオも受信できます。実用最大出力は200mW+200mW。音質をどうこういう機種では ありませんが、クリアに聞こえます。CDプレーヤーとして考えると、スピーカーがあるのはやっぱり便利 です。
 手持ちの「ラジオ/テープレコーダー総合カタログ(1997年10月)」には、「目覚ましラジオ」と して前機種のICF-CD1000が 載っています。こちらはICF-SW100を思わせる色とデザインで、後継機種よりも格好良かったと思います。
 関連記事は以下にあります。
個性派ぞろいの「非常用」 ICF-B50、ICF-B01     ラジオが好き(12) (2021年5月15日)
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カセットケースサイズへのこだわり ICF-SW1           ラジオが好き(1)  (2018年1月14日)
★2022 年 12月1日(木) ネッ ト時代以前の情報源  ぴあMAP文庫 地図が好き(9)
 イン ターネットが普及していなかった1980年代、街歩きのガイドと言えば、ぴあMAPがありました。これは通常の雑誌サイズで、持ち歩きには不便だったの で、小型の「ぴあMAP文庫」を愛用していました。
 上の写真の一番左、1986年2月1日発行の「ぴあMap文庫'86」が、その第1号です。最初は東 京エリアだけでしたが、その後、大阪なども発行されました。上の写真はいずれも東京エリアですが、タイ トルは92年と2008-09年が「首都圏版」、1996-97年と2000-01年は「東京・横浜」 となっています。

 左は96-97年版の新宿東口の地図。文字が小さいですが、美しい地図ですね。掲載している情報は、 映画館、ホー ル・劇場、書店、画廊、プレイガイド、CDショップ、カラオケ店、ゲームセンター、コンビニ、ファース トフードなどなど。凡 例はこのとおりです。地図では 画廊・ギャラリーの多さが目立っています。特に画廊が多い銀座は、「銀 座画 廊map」が独立してい ました。
 一般的なガイドブックとの違いは、飲食店や物販店の情報がないことでしょう。表紙には「カルチャー& アミューズメントスポットアクセスガイド携帯版」とあります。都会では映画館や書店がビルの中にあるこ とが多く、スマホがなかった時代、こういう地図は本当に有益でした。
 左の写真 は86年版の新宿東口。96-97年版と比べると情報量が少ないですね。コンビニのマークがありま せん。右は08-09年版で、新宿東口が2枚の地図にわかれるなど、掲載範囲が変わりました。縮尺が大き くなったこともあり、文字の密度は96-97年版より低くなっているように思えます。
 新宿東口では、この20年間でも町並みの変化はそれほどわかりません。でも西口は違います。86 年版には都庁もパークハイ アットもありません。96-97 年版でほぼ超高層ビル は出そろい、08-09 年版では地下鉄大江 戸線も載っています。
 ぴあMAPが好きだったのは、鉄道と駅の情報が豊富だったから です。上の左は86年版の新宿駅で、上の右は08-09年版。この22年間で国鉄がJRになり、埼京線 のホームや新南口が出来ました。その後、新宿駅は更に変貌します。
 下の左は86年版の東京駅で、下の右は08-09年版。こちらは大きく変わっています。東北新幹線が 東京に乗り入れて日本橋口が新設され、改札内の「エキナカ」部分が広がって飲食店が増えました。
 また左は86年版の地下鉄路線図。山手線内に限った路線図ですが、乗り換え駅での各線の配置がリアル で、大変実用的な地図でした。92年版では半蔵門線が延び、96-97年版ではゆ りかもめも加わりましたが、そ の後の版ではこのタイプの地下鉄路線図がなくなったのが残念です。
 08-09 年版の地下鉄路線図は この通り。一般的なタイプに近づきましたが、以前の面影もあります。JRや私鉄の路線図は、86年版、 08-09年版とも、文字がとても小さいです。
 86年版には、ターミナル駅だけでなく、地下鉄も含めた50駅の図解が載っており、96-97年版、 00-01年版にも51駅を掲載。しかし08-09年版は構成が変わり、独立した図解は17駅に減りま した。
 その代わり、08-09年版は飲食店や買い物の読み物情報が増え、一般的なガイドブックに近くなりま した。左は東京駅の丸の内方面の地図です。地図の中に写真が入り、飲食店やショップの名前も記載されて います。
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★2022 年11月7日(月) 美 作の国を、スローライフな列車で巡る
 時刻表 10月号で、木次線&芸備線の計画を立てていた時、ふと因美線のページを見るとみまさかスローライフ」という列車が目に留まりまし た。普通列車で全車指定で「ノスタルジー 編成」。さらに途中駅の停車時間がやたらと長い。わざわざ到着時間の注記があります。
 調べてみると、2007年から春と秋に運行しているイベント列車だということがわかりました。途中駅でイベントや物販があるようです。因美線は古い 駅舎が残っていることで鉄道ファンには 知られており、駅が好きな人間にとっては見逃せません。

 運行は11月5日と6日の土日のみ。さっそく予約してみると、5日(土)は満席。6日(日)を確保し ました。列車は津山–智頭間を往復しますが、全車指定は鳥取県に入った那岐まで。これは那岐で降りてイ ベントを楽しみ、帰りの列車に乗ってくださいという設定です。
 津山駅は 11:48発。姫新線に乗っていこうと思いましたが、その時刻にはたどり着けないので、神戸から車で往 復しました。
 最初の東津山では11分間、高野でも4分間停車。乗車券は100km未満なので、本当は途中下車でき ませんが、今回は駅前のイベントを楽しむ列車なので、JR公認で途中下車が可能です。
 美作滝尾駅は、映画「男はつ らいよ」第48作のロケ地で、記念碑が建っています。列車にも寅さんご一行が乗り込んでおら れました。1928年3月の開業時からの駅舎のようで、国の登録有形文化財です。ここでは27分間停車し、ジャズバンドの演奏や獅子舞の披露がありまし た。ちらし寿司を食べ ました。
 美作加茂駅では33分間停 車。加茂野菜の炊き込みご飯を食べ、パウンドケーキなどを買いました。
 美作河井駅では22分間停 車。この駅には2007年に発掘された手動式転車台があります。営業中の線路を越えていくので、普段は 行きにくい場所なんですが、この日はJRの関係者が見守っており、しっかり見学。
 駅は一 番上の写真のように、島式 ホームに線路が3本ありますが、手前の2本は途中で外されています。
 列車は手前の1号車がキハ40形2134番、2号車がキハ47形47番、3号車がキハ47形1036 番です。1号車はかつての普通列車の塗装で、2号車、3号車は急行型の塗装です。沿線には多くのカメラ マンの姿が見えました。
 美作河井 を出て、県境の物見トンネル(3,077m)をくぐると、那岐駅です。右は列車を降り て、構内踏み切りの手前で列車の発車を待っているところです。「因美線全線開通90周年」のヘッドマー クが見えます。
 この駅のホームは高い位置にあり、駅舎と階段で結ばれています。通路 には昭和7年(1932年)7月1日の全線開通時の新聞(号外?)な どの資料が展示されていました。
 駅前では三味線の演奏があり、柿の葉寿司を買いました。
 帰りは那岐15:02発で、津山着は16:17。
 関連記事はこちらにあります。
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さ ようなら「500系のぞみ」(2010年2月28日)
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