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★2021年6 月 29日(火) Df に次ぐレトロデザイン  ニコンZfc発表
 しばらく前から話題になっていたニコ ンの新型ミラーレス一眼、「Zfc」が本日、発表されました。発売は7月下旬の予定です。
 左の写真をクリックするとニコン・イメージングの製品情報ページへ。特設サイトはここ。ニコンのプレスリリースはこちらです。
 写真左側は専用キットレンズで、 NIKKOR Z DX 16–50mm f/3.5–6.3 VRのシルバー仕様。右は単焦点レンズ、 NIKKOR Z 28mm f/2.8 (SE)で す。両方ともちゃんとZfcに合わせたデザインにし てきたのはさすがです。
 一番重要 なのは大きさです。ボディのサイズは幅134.5mm、高さ93.5mm、奥行43.5mm。バッテ リーとメモリーカード込みの重さは445gです。「リ トルニコン」と呼ばれたEMが、 134.5×86×54mmで、重さ460gだったので、 横幅は全く同じ。重さはZfcのほうが軽いんです。ボディはマグネシウム合金だし、持ったときの「ズシ リ感」はどうでしょう。
 そして右の写真のように、標準の黒のほかに6色のカラバリ。基本的な性能はZ50とほぼ同じですが、 軍艦部の造りがいいですね。ペンタ部やダイヤルはFM2の印象を再現とのこと。露出補正ダイヤが右手側 にあるのは、Dfよりも使いやすそうです。
 関連記事は以下にあります。
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★2021 年6月25日 (金) 戦前旅行案 内の決定版 「日本案内記全8 巻 ガイドブックが好き(9)
 戦前の国内旅行ガイドの決定版が、左の「日本案内記」全8巻です。
 鉄道省の編さんで、昭和4年(1929年)7月の東北篇に始まり、関東篇(5年)、中部篇(6年2 月)、近畿篇・上(7年3月)、同・下(8年3月)、中国・四国篇(9年3月)、九州篇(10年3 月)、北海道篇(11年3月)と、毎年1巻ずつ発行されました。
 箱入りで装幀はシンプル。地域の代表的な観光地を描いた背表紙の絵柄がお洒落です。どこの絵かわかり ますか。なお手持ちは関東篇だけ13年3月発行の「改版」で、下の写真のように紙のカバーがついていま す。
 「日本案内記」が発行された頃は、 ちょうど戦前の旅行ブームでした。大正時代から、以前に紹介した「鉄道旅行案内」などのガイドブックが人気を集め、吉 田初三郎版の改訂版が出た大正13年には、雑誌 「旅」が創刊されています。一方で鉄道の発 達と整備も進みました。昭和4年には初めての愛称付き特急列車「富士」「櫻」が東京−下関間で運転を開 始(関門トンネルは未開通です)し、翌5年には「超特急・燕」が、東京−神戸間を9時間で走り始めまし た。
 しかし昭和6年9月には満州事変が起き、やがて戦争の本格化に伴って暗い時代となっていきます。11 年発行の北海道篇では軍の検閲のためか「削除」というページが見られます。目次 によれば「寛政 11年の函館」の図なんですが、要塞地 帯であった函館山の様子が描かれていたのでしょうか。
 大正時代の旅行ガイドと比べると、掲載されている地図は進化しており、現在の水準と見劣りしません。 下は左から「北海道地方(一)」(1/150万)「北アルプス(其三)」(立山周辺、1/10万)「京 都市交通圖」(1/10万)です。北海道では石狩炭田や日本海側の港町に向かう多くの鉄道路線が見られ ます。
 立山周辺の地図では、黒部ダムの姿もなく、「立山黒部アルペンルート」が整備される前の様子がよくわ かります。「日本案内記」では、他の地域でも登山ルートの案内が詳しく、交通機関が整備される前から登 山客は多かったことがうかがえます。
 市街地図も立派で、県庁所在地クラ スの多くの都市を1/25000縮尺で 掲載。京都の場合は上のように1/10万で全体像を 掲げ、中心部は1/25000図が 7枚、周辺部は1/5万図が 8枚と、計16枚も掲載しています。
 前書きでは、近畿は京都、大阪、神戸の大都市と、京都・奈良の史跡名勝が数多いため「到底一巻に纏む ることが出来ぬ」と上下二巻になった理由を述べています。
 関東篇で は上の写真のように東京の市街図が18ページ分の大判地図として折り込まれています。東京駅付近のアップを見ると、 霞ヶ関には軍の施設が多く、中央省庁が丸の内にもあります。

 掲載している名所は、もちろん現在とは異なっており、中部篇の金沢で は、現在の人気スポット 「ひがし茶屋街」は一言もありません。当時は現役の花街だったからでしょう。軽井沢は関東篇にも中部篇 にも登場しません。
 逆に古くからの名所・旧跡は、これでもかとばかり詳しい場合があります。右は宮城県の松島。あきれる ほど多くの島の名前が記されています。
 カラーの地図だけでなく、モノクロの図も多く載っています。左は上 野公園。 説明が詳しいです。東京、京都、奈良の国立博物館では部屋ごとに収蔵品を紹介し、主要な寺社では宝物を 列記しています。神社の紹介が詳しいのは、時代を感じさせます。
 この「日本案内記」は「鉄道旅行案内」でもおなじみの博文館の発行で、よく売れたようです。手持ちの 東北篇は昭和4年7月28日の初版のあと、2か月後の9月25日で早くも40刷となっています。
 市販のほか、鉄道省への納品もあったようで、手持ちの近畿篇下と中国・四国篇は、奥付きに「博文館」 の名がありません。

 このような戦前の旅行ガイドを詳しく紹介しているのが、荒山正彦さんの「近代日本の旅行案内書図録」 です。お薦めです。

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★2021 年6月16日(水) ワクチン接 種1回目終了!  ついでに和田岬線を探 訪
 神戸市は新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が順調に進んでいるようで、6月11日から64歳以下の市民にも接種券の配布を始めました。それが 12日に届きました。
 その夜に神戸市の専用ページを見て、どこで打とうか検討しまし た。たまたま16日は仕事が休みだった ので、その日にまだ空きがあるところを探すと、市が運営する大規模接種会場2か所のうち、ノエビアスタ ジアム神戸の遅い時間が空いていました。

 左の写真が接種会場の入口です。
 上の写真の手前に、予診票を書いていない人が書くスペースがあ りましたが、そこはスルー。家を出るときに体温を測ってきたけれど、上の写真の1番のテントで改めて手 かざし式で体温チェック。その後、説明書をもらったり、本人確認書類を点検したりしたあと、待合席へ。 予約時刻の20分くらい前に着いたので、その回の3番目でした。
 予定時刻ちょうどに案内があり、また書類チェックのゲートを通った後、狭い廊下をくねくねと通り、接 種ブースへ。若い女性の看護師さん?が打ってくれました。お願いして注射器の写真を撮らせてもらいまし たが、これはワクチン入ってないのかな。接種の瞬間は全く痛みを感じることなく、あっという間に終わり ました。その後、また別の部屋でパイプ椅子に座って15分間の待機。無事に終了しました。

 ノエビアスタジアムへは地下鉄の駅からすぐで、JR兵庫駅からシャトルバスも出ていましたが、雨もあ がったので兵庫駅から歩きました。
 途中、兵庫運河を渡る材木橋から左手(東側)を見ると、JR和田岬線の鉄橋が見えます。これが日本最古の鉄道可動橋「和田旋回橋」です。
 和田岬線は明治23年(1890年)に開通していますが、鉄橋は運河ができた明治32年(1899 年)12月に開通したようです。長さ15.5mの単線です。アップで見ると、 中央の橋脚部分と両側の橋 台はレンガ造りです。その後、橋を回転させる仕組みは取り外され、現在は動きません。
 ワクチン接種を終えたら、和田岬線で帰りました。「和田岬線」というのは通称で、正式には山陽本線の 支線。兵庫ー和田岬間2.7kmの単線電化で、途中駅はありません。
 初めて乗ったのは1982年1月で、その時は駅舎がありましたが、2009年7月に撤去されました。 今は上の左の写真のように、道路がそのままホームに続いています。改札も券売機もなく、「切符は兵庫駅 で買ってください」との掲示があります

 朝夕しか列車が走らない路線として鉄道ファンには有名。鉄橋の写真で列車の姿がないのはこのためで す。現在は平日は朝7往復、夕方以降10往復。休日は朝夕各1往復しか走りません。
 利用者は 和田岬駅の駅前にある三菱重工神戸造船所の通勤客が大半で、高校生の姿もありました。103系6両です が、先頭車両は超満員。後方まで混んでいたようです。
 乗車時間は3分なので、かつては座席のない客車が使われていたことでも知られていました。
 兵庫駅に着いてホーム前方の通路を進んでいくと、山陽本線(JR神戸線)との乗り換えの手前に改札機 と券売機がありました。 
★2021 年6月13日 (日) 今年の夏の 限定版 サッポロビールが好き(4)
 ファミリーマートにサッポロビールの夏の限定版が売っていました。写真の右から2番目、「サッポロビール園サマーピルス」です。真夏の青空のよ うな缶の色が、この季節にぴったりです ね。アルコール分は5%。サッポロビール園の開園55周年記念となっています。

 右端は今年2月の限定販売で、紹介するのを忘れていた「サクラビール」です。デザインがどこかクラシックなの は、1913年に九州で発売されたビー ルのデザインを使っているからです。詳細はリンク先の説明をどうぞ。アルコール分は5%です。
 左から2 番目は、前回も紹介した<赤星>「サッポロラガービール」です。これは限定版ではないようですが、いつ も売っているとは限りません。美しいデザインです。で、反対側は右の写真の右のように、赤星の瓶ビール の絵が描かれています。2021という年号入り。去年のビールはどうだったんだろう。覚えていません。
 ラガービールといえば、今年2月、「サッポロ 開拓史麦酒仕立て」という限定版が発売され たんですが、「LAGER」であるべき表 記が「LAGAR」になっていて、一度は発売中止を決めたのに、「そのままでええやん」という声があっ て発売されるという珍しいケースでした。この缶ビールもちゃんと買ったんで すが、写真撮るの忘れました。バカで す。

 上の写真の左端は、通常の黒ラベルの「名馬コレクション」。三冠馬のナリタブライアンを紹介していま すが、競馬は興味ないのでスルー。右の写真でビンクのシールが付いているのは、ビヤグラスキャンペーンです。
 関連記事はこちらにあります。
「北海道限定」を再び    (2020年8月10日)
ビヤホールの味 「達人の生」(2020年1月12日)
サッポロビールが好き    (2019年6月22日)
★2021 年5月25日(火) iMac2021 を注文! 8年半ぶりのMac購入
 4月30 日に新型iMacが予約可能になって、もうすぐ1か月。今まで様子を見ていましたが、5月21日の発 売開始の直前から、ネットで実機レビューが次々登場し、それほどネガティブな声はなかったことから、つ いに注文しました。
 内容は上の写真の通り。色はブルーで、メモリを8GBから16GBにし、ストレージは512GBから 1TBへ。これがそれぞれ+2万2000円。さらにタッチID付きのキーボードを10キー付きのUS キーボードに変えるのに+3000円。合計24万6800円です。到着は7月です。
 選択に迷いはないのですが、心配なのは、現在使っているFileMakerProのバージョンが古い ので、動かないのではないかということ。長いことアップデートしていないので、最新版を一から買うと高 いのです・・・・・・。
 関連記事は以下にあります。
Macのある生活
厚さ11.5mmの新型iMac    (2021年4月22日)
アップルが新チップ「M1」発表(2020年11月16日)
Macとともに四半世紀    (2016年12月5日)
Happy Birthday Mac    (2014年1月24日)
★2021年5 月15日 (土) 個性派ぞろい の「非常用」 ICF-B50、ICF-B01  ラジオが好き(12)
 ソニーが 「非常用」としてPRしたラジオは、1981年8月の「救急ラジオQQ」ICR-B3が最初でしょう か。防滴仕様の堅牢なAM専用機で、単1でも単2でも単3でも、身近にある電池が使えるというのがウリ でした(カタログは「ソニー坊やと呼ばれた男」さんを参照してください)。
 その後、リチウム電池を使ったICR-B10も出ましたが、「非常用」「救急用」というラジオはカタ ログから消えていました。しかし1995年1月に阪神大震災が起きると、その年の9月1日、防災の日に 合わせてICF-B100が登場。96年にはICF-B50、97年にはICF-B200と続きまし た。
 ICF- B100はICR-B3と同じく、単1、単2、単3どれでも使え、さらにリチウム電池も使用可能。ブ ザーがついているのも同様です。しかし、幅172mm、高さ133mm、奥行き62.7mm、重さは 671g(単1乾電池2本の場合)と、非常持ち出し用リュックに入れておくには少しかさばります。
 これに対し、ICF-B50は単3乾電池のみと割り切った結果、幅126mm、高さ98.5mm、奥 行き50mm、重さ275g(単3乾電池2本含む)と、大幅に小さく軽くなりました。横幅はカセット ケースサイズのICF-SW20と10mmも違いま せん。非常用のリチウム電池は、LEDライトや当時のコンパクトカメラでよく使われたCR123型を使います。カタログ写真はグレーですが、入手した機種 はカーキ色に変色しています。これはこれで「非常用ラ ジオ」のイメージに合っています。
 ICF-B100のブザーに代わり、ライトが装備されています。現在なら当然LEDになるところです が、当時はいわゆる豆球の時代。お世辞にも明るいとはいえ ませ ん。それでも暗闇で腕時計を確認す るくらいはできるでしょう。豆球はスペアも付いていま す。
 ありがたいのはAMの感度が良いこと。自室の窓から遠いデスク周辺だと、ICF-SW20よりも良く 聞こえます。さすが非常用ラジオです。ロッドアンテナは7段ですが実測46cmと短め。背面についてい るので180度しか回りませんが、FMもワイドバンドでちゃんと受信できます。
 一方、赤 いICF-B01は2006年6月10日発売で、ICF-B200で採用された手回し発電機を搭載。こ の機種は2008年2月に新品で購入しました。取説には「充電インジケーターが緑色に点灯した状態で約 1分 間、ハンドルを回すと、約60分間ラジオを聞くことができます」とあります。これはAM放送受信の場合で、FMだと約40分間となります。
 ライトはLEDになりました。左側面の「スポットライト」 は懐中電灯として、ICF-B50よりは使えそうです。上面の「ソフトライト」 は常夜灯でしょうか。
 サイズは幅130mm、高さ77mm、奥行き52mm、重さ297g(単4乾電池2本含む)と、電池 が単4になって、よりコンパクトに。リュックのポケットに入ります。
 ロッドアンテナは6段で実測28.5cmとおもちゃみたいだけど、AM、FMとも充分実用になりま す。携帯電話充電用の端子もあるのですが、USBではなく専用タイプなので、汎用性がないのが残念で す。
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