▽お城めぐり

▽日本のあちこち

▽Macのある生活

▽好きなもの色々

▽ リンク

▽過去の日記



★2022年 10月20日(木) JR 西日本管内一のローカル線を体験 木次 線&芸備線
 JR各社 で今、ローカル線の存続をどうするかが大きな問題となっています。最近の議論のきっかけとなったのが、 今年4月11日、JR西日本が発表したローカル線の実情でした。
 そこで1日1kmあたりの平均輸送人員である「輸送密度」が最も低かったのが、広島駅と岡山県新見駅 を結ぶ芸備線の「東条–備後落合」間でした。2番目に低かったのは備後落合駅と島根県宍道駅を結ぶ木次 線の「出雲横田–備後落合」間でした。左が、両方に関係する備後落合駅です。
 今回、この両線に乗ってきました。詳しくは「日本のあちこち」から ご覧下さい。
★2022年 10月5日(水) 鉄 道開通150周年 雑誌でお祝い 
 今年10 月14日は、新橋–横浜間に日本最初の鉄道が開業してから150年の記念日です。それに合わせた書籍や 雑誌が色々と出ています。
 写真のように時刻表2種類も150年の記念の表紙です。1号機関車を載せて「JR時刻表」のほうが、 より記念号らしいです。こちらは父親へのプレゼントにしました。「JTB時刻表」はちょっと地味な表紙 です。
 いろんな雑誌を検討して、「旅と鉄道」の増刊10月号「鉄 道150年物語」を買 いました。これは読みごたえがあります。
 写真の下は、「鉄 道150年」記念切手です。イラストですが、味が あります。高輪の錦絵も雰囲気が出ていま す。
 関連記事はこちらにあります。
山 陽新幹線 岡山開業50周年(2022年3月15日)
さ ようなら「500系のぞみ」(2010年2月28日)
さよなら500系のぞみ(特別 ページ)(2010年2月19-21日、28日)
0系新幹線ラストラン(2008 年12月2日)
0系新幹線乗り納め (2008年9月20日)
「のぞみ500号」ラストラン(2008 年3月15日)
★2022年9 月20日(火) Ferrari の新車 「Purosangue」が RX-8に似ている?!
 イタリア のスポーツカーメーカー・フェラーリが9月13日に発表した新型車「プロサングエ(Purosangue)」の雰囲気が、 ちょっとRX-8に似ています。
 フェラーリ初の本格的4ドア4シーターなんですが、ドアの開き方がRX-8と同じです。フェラーリの ほうはセンターピラーがあるところが少し異なっていますが、雰囲気は似ていると思いませんか。
  聞きな れ ない「Purosangue」とは、イタリア語で「サラブレッド」の意味だそうです。
 ドアは「ウェルカム・ドア」と呼ばれており、「このドアを採用したことにより、車体を大きくしなくて も、乗降性を可能な限り高めることができました」とされています。このあたりはRX-8と通じるところ があります。
 性能の価格も全く違いますが、RX-8が認められようで、ちょっとうれしいです。
 関連記事は以下にあります。
マツダが好き
RX-8が10万km走行を達成(2022 年8月23日)
★2022 年9月17日(土) 様々なTimes Atlasでどれを選ぶか 地 図が好き(8) 
 2015年9月15日の日記で、Times Mini Atlas of the Worldを紹介しましたが、Timesの世界地図は多くの種類があります。左がその一覧。大きいほうから、Comprehensive、 Concise、Reference、Universal、Desktop、Compact、Mini です。Comprehensiveだけ発行時期が違うので、表紙の体裁が異なっています。
 もちろん大きい地図のほうが詳しいし、大が小を兼ねる場合もあるけれど、Comprehensive は判型が大きくて広げると場所をとるし、重さは5kgもあって、手軽に見るのは難しいです。
 悩むのは誰もが同じなので、かつてアマゾンでは比較表が掲載されていました。下がそのコピーです。名 前の下は、ケースの有無と、地図部分のページ数、掲載地名数です。これを見ると、掲載地名数で Conciseとそれ以下の間に大きな溝があることがわかります。つまり一番のお勧めはThe Times Concise Atlas of the Worldです。
 というこ とで、Concise Atlasを集めました。下の左から第1版(1972)、第4版修正版(1982)、第5版修正版(1987)。上 の左から第6版修正追加増刷版(1995)、第8版(2000)、第11版 (2009)、第12版(2013)です。第1版はケース未入手です。
 早い時は2年、長くても6年で新版が出ており、最新版は2020年発行の第14版です。紙の地図の需要が減っている中で、コン スタントに新版が出せるのは立派なこと です。
 第1版の序文を読むと、 Comprehensiveは図書館、大学、オフィス向けに設計されているため、数年かけて学生向けの アトラスを作ったと書かれています。そして単にComprehensiveを縮小したのではなく、全く 新しい地図を作ったと誇らしげに述べられています。
 第1版の 巻頭には地球のなりたちや世界の気候、植生、資源、工業、貿易などの解説があります。今みると左右の写 真のように、色遣いが原色系で派手に思えます。下の左の写真は第12版の解説ページ。ずいぶんお洒落に なりました。
 解説ペー ジは各版ごとに異なっています。近年は衛星画像が増えているのが特徴です。地図の歴史に関するページも 出来ました。
 もちろん地図の内容は各版ごとにアップデートされており、第5版以前は東西に分かれていたドイツが、 第6版ではひとつになり、代わりにソ連やユーゴスラビアが分割されました。
 しかし、地図そのものの体裁に着目すると、大きく変わったのは一度だけ。2000年の第8版でデジタ ル編集に変わった時だけです。個人的には、デジタル編集の効果には功罪があると思います。
 左は東南 アジア、インドシナ半島です。右が1995年の第6版、左が2000年の第8版です。新しい版のほうが 縮尺が小さくなっていることがわかるでしょうか。
 第6版は1/600万ですが、第8版は1/660万になっています。これはデジタル編集で印刷の精度 が上がり、小縮尺で多くの文字を入れることが可能で、情報量を落とさずに、広い範囲を掲載できるという ことなのでしょう。
 しかし、見比べてみると、情報量が減っているケースもあります(後述します)。

 また色遣いも違います。高度による塗り分けは第6版の11色に対し、第8版は15色と細かくなりまし た。
 色遣いは 好みの範疇かもしれませんが、少ない色数でメリハリがあるほうが見やすく感じます。
 左はカリブ海の西インド諸島。上が第6版で1/600万。下が第8版で1/660万です。島の拡大図 は第6版が1/150万、第8版が1/180万です。どちらが見やすいでしょうか。
 右のスイスは大きく変わりました。第6版はスイス単独で1/100万。第8版は北イタリアと共に1 /150万です。
 左はスイスの2大観光地である、ユングフラウ周辺からマッターホルン周辺までのアップを並べました。右が第6版、左が第8版です。
 第6版では、ユングフラウヨッホやゴルナーグラートへ登る登山電車の路線が描かれているのに、第8版 にはありません。国境ではなくスイス国内にある山では最高峰のドーム(4,545m)も第6版だけで す。
 その代わり、ユングフラウ3山のひとつメンヒ(4,099m)や、ツェルマット手前のテーシュなどは 第8版だけに記されています。
 文字は第8版が整っていますが、手描き風の第6版も味わいがあります。
 都市図も 大きく変わりました。
 左はパリです。上が第6版で、縮尺は1/30万。都市図というよりは都市周辺図ですね。下が第8版 で、縮尺は1/12.5万。かなり大縮尺になりましたが、観光向けの市街地図というにはまだ小縮尺すぎ ます。そのため中心部のみ1/3万の挿入図がついています。
 これはもう考え方次第で、優劣はつけられないですね。観光目的の人には周辺図はあまり意味はないです が、このクラスの地図を買う人なら目的は観光だけではないでしょう。このくらいの周辺図が必要な人も多 いと思います。本当は両方載っているといいんですけどね。
 なお、第6版までのアトラスにも、一部は詳しい市街地図が載っています。その代表がロー マです。写真 の第1版では「ROME(ROMA)」となっていますが、第5版と第6版では「ANCIENT ROME(古代ローマ)」となっています。他の都市との差別化でしょうか。単にタイトルだけで、「古代」となっていても現代の鉄道駅も描かれています。

 最後に、日本で外国製の地図を見る理由のひとつとして、海外から見た日本がわかるという点がありま す。その例として竹島や尖閣諸島がどう記されているか。下の左は第12版の竹島です。韓国による実効支 配という現実が見られます。
 右は第1 版で、「竹島」の名が記され、鬱陵島との間に国境線らしきものも引かれています。それが第4版では、 「Tok-do(Take-shima)」と韓国名が先に記されていました。
 なお尖閣諸島については、第12版でも「Senkaku-shoto」「Uoturi-shima」 だけでした。
 関連記事はこちらにあります。
パリの地図帳といえばルコント         地図が好き(7)(2022 年2月22日)
「日本大地図帳」とユーキャンの日本地図    地図が好き(6)(2021 年12月18日)
「世 界大百科 事典日本地図」のその後       地図が好き(5)(2021年12月1日)
52年前の日本の姿「世界大百科 事典日本地図」 地図が好き(4)(2021年11月2日)
戦前旅行案内の決定版「日本案内 記」     ガイドブックが好き(9)(2021年6月25日)
「ミシュラン レッド・ガイド」       ガイドブックが好き(8)  (2020年11月20日)
即位記念の1/1万地形図「東京 中心部」     地図が好き(3)(2019年11月7日)
100年前の日本の姿 大正7年版「鉄道旅行案内」 ガイドブックが好き(6)(2019 年6月29日)
カーナビ以前の道案内 39年前のミシュラン赤本 ガイドブックが好き(5)(2018 年6月27日)
「ミシュラン グリーン・ガイド」       ガイドブックが好き(4)(2017 年12月2日)
Times Atlasが好き 地図が好き(2)(2015年9月15 日)
新しい「スイス公共交通地図」(「スイス鉄道の旅」2015年2月14 日)
パリの地図帳が好き 地図が好き (1)(2013年10月6日)
新しい1/1万地形図「松山」(2001年8月16日)
★2022年9 月11日(日) 「ジェ ム英和・和英辞典」の第4版を入手 辞 書が好き(8)
 長く愛用 している三省堂の超小型辞書「ジェム英和・和英辞典」の第4版を入手しました。写真の手前、緑色の表紙 です。後ろは左から第5版、第6版、第7版。一見してわかる通り、第5版以降とは表紙のデザインが大き く違います。「GEM」のロゴが凝っています。周囲の5角形は「GEM=宝石」にちなんだダイヤモンド を表しているのでしょうか。
 そして英和部と和英部の並び方が根本的に異なっています。第5版以降は、英和部と和英部は反対側から 始まるように造られているため、下の写真の左側のように、背表紙は180度反転しています。英和部から 和英部を見る時は、手の中で辞書をひっくり返すという作業がジェムの特徴でした。
 これに対して、第4版は英和部の続きに和英部が始まっています。通常の造りですね。また下の右の写真 のように、奥付も第4版は最後にありますが、第5版以降は本の中ほど、英和部の最後にありました。
 左の写真 で、第4版は用紙のサイズが少し小さいことがわかります。
 用紙の周囲は第5版以降と同じく金色ですが、英和部と和英部を見分けるため、英和部は青色、和英部は ピンクの色がついています。
 和英部は第5版と同じくABC配列です。第6版から使いやすい五十音配列になりました。
版数
発行年月日
蔵書
発行年月日
第1版
1925年(大正14年)09月10日


第2版
1934年(昭和09年)09月18日


第3版
1952年(昭和27年)10月10日


第4版
1963年(昭和38年)03月01日
24刷
1968年(昭和43年)04月20日
第5版
1969年(昭和44年)11月01日
07刷
1972年(昭和47年)03月20日
第6版
1983年(昭和58年)12月20日
59刷
1998年(平成10年)12月01日
第7版
1999年(平成11 年)08月07日
08刷
2008年(平成20 年)11月20日
 第4版の 発行は1963年。東京オリンピックの前年で、第3版からは10年5か月後です。
 入手したのは1968年発行の第24刷。わずか5年で24刷というのはすごいです。2009年9月12日の日記にも書いた通り、第6版の 59刷もすごいですが、ペースはこれを上回っ ています。
 そしてその翌年に第5版。さすが高度成長期ですね。
 関連記事はこちらにあります。
辞書が好き(7) GEMの海賊版? 台湾製「寶石英漢辭典」       (2022年6月9日)
辞書が好き(6) 新語に強い 「三省堂国語辞典」第八版        (2022年1月9日)
辞書が好き(5) 珠玉の辞書の仏語版 「ジェム仏和・和仏辞典」     (2021年2月23日)
辞書が好き(4) 考える辞書 「新明解国語辞典」第八版        (2021年1月18日)
辞書が好き(3) 言葉の海の羅針盤 「大辞林」第四版         (2019年10月5日)
辞書が好き(2) 「現代(いま)」を満載 「デイリーコンサイス国語辞典」(2018年8月 26日)
iPhone4 のある暮らし                      (2010年7月24日)
辞書が好き(1) 珠玉の辞書三世代「ジェム英和・和英辞典」      (2009年9月12日)