▽
お城めぐり
▽
日本のあちこち
有終のトロリーバスに乗車
特急「ひ
だ」で長良川鉄道へ
日本唯一
「スカイレール」
ト
ンネル駅・筒石
鉄
道三昧の三が日
「秘境駅号」で巡る飯田線
木次線と芸備線の旅
伊那と山梨の桜
さよなら500系 のぞみ
苗 代桜と下呂の桜
日光滝めぐり
横浜の建築と産業遺
産
「あさかぜ」「さくら」
三井寺の夜桜
坂の町・金沢
石鎚山登山記録
海から見たしまなみ
海道
来島海峡大橋塔頂体
験
ワンダーランド手柄
山
灘のけんかまつりル
ポ
姫路の地名
▽
Macのある生活
▽
好きなもの色々
▽
リンク
▽ 過去の日記
|
★☆
有終のトロリーバスに乗車 大混雑のアルペンルート ☆★
(後編・2024年10月12日) 前編へ
このサイトは、MacのFirefoxでの閲覧に最適化されています。
Windows環境なら、Google Chromeを使い、「設定→デザイン→フォントサイズ→小」でご覧ください。

<大観峰から黒部平に向かう立山ロープウェイからは、紅葉と黒部湖、赤沢岳などの後立山連峰がよく見えました>
(青い枠がついている画像は、クリックすると拡大画像が開きます)
5) 立山ロープウェイ 大観峰(2,316m)→黒部平(1,828m)
 |
立山トンネルトロリーバスが到着した大観峰駅のホームの前方にある入り口から、駅の中
に入ると、すぐに立山ロープウェイの改札口がありました。
左の写真のように、すでに13時40分発の改札がはじまっており、列に並びましたが、この便は締
め切られてしまい、臨時便の13時45分発になりました。
この駅は立山の東斜面の中腹に張り付くように設けられており、屋上以外に外に出ることはできませ
ん。改札付近には展望台への入り口は見当たりませんでした。後で駅の案内図をみると、ロープウェイ
のホームから直接行くようです。
|

上の写真に見える立山ロープウェイの解説によると、全長は正確には1710mで、標高差は
488m。4線交走式で、ゴンドラ2両が同時に発着しています。所要時間は7分なので、5分後の出発は物理的に無理です
ね。特筆すべきことは、1710mの間に途中の支柱が1本もない、ワンスパンであることです。
改札口を通ったのは13時30分ごろです。ホーム手前で一時待機したあ
と、ホームに出て身を乗り出すと、右の写真のように紅葉の斜面の向こうに黒部湖がはっきり見えまし
た。ワンスパンの雄大さがわかるでしょうか。写真を拡大すると、30分に出たロープウェイが中間あ
たりに見えています。
|
|
 |
実際
に乗り込んだのは13時47分です。満員ですが、何とか前が見える位置に立ちました。このページの
トップに載せた写真は、ゴンドラの中から撮りました。
左は中間地点でのすれ違いで、向こうもよく混んでいました。
大観峰のホームやロープウェイからは、黒部湖はよく見えるものの、黒部ダム本体は残念ながら見え
ません。屋上からはどうなのでしょうか。立山山頂からは見えるそうです。
左下は上の写真の拡大ですが、ダム周辺の展望台やレストハウスは見えています。右下は黒部平駅。
屋上にも大勢の人がいました。
|
6) 黒部ケーブルカー 黒部平(1,828m)→黒部湖(1,455m)
 |
立山ロープウェイが到着した黒部平駅は、コンコースに狭い部分があり、予
想以上に混雑していました。
13時52分くらいに到着しました。所要時間は7分かかっていなかったようです。14時発の黒部ケーブルカーの乗り場は、長い行列ができ
ています。おとなしく並んでいると、今 回も5分後、14時5分発の臨時便がありました。
ただ、ここでは少しの時間でも「黒部平パノラマテラス」と名付けられた屋上展望台に上がれば
よかったかもしれません。翌日見た新聞には、紅葉見物の観光客でにぎわう黒部平駅の様子が掲載
されていました。
|
 |
14時5分発の便は先頭に並んでいたので、ホームでも一番前に立ち、上ってくるケーブルカーを
待ちました。これも混んでいます。
乗り込むと最前部に立って前を眺めました。全長0.8kmで、立山ケーブルカーより短いです
が、黒部湖駅の明かりは見えません。
定員は130人で、所要時間は5分です。中間地点で上りのケーブルとすれ違います。1969
年7月20日の開業時からの車両です。
そしてトンネルの中にある黒部湖駅に到着しました。一方通行のトンネルを抜けるとすぐに黒
部ダムです。下の写真は出口付近から振り返ったところです。
|
7) 関電トンネル電気バス 黒部ダム(1,470m)→扇沢
(1,433m)
黒部湖駅からトンネル通路を抜けると、目の前が黒部ダムの
堰堤でした。10月15日までは観光
放水が行われていました。午後は日陰なので、虹は見えませんでした。
1963年6月4日に完成し、もう61年が過ぎていますが、堰堤の高さ186mは、今でも
日本一です。堰堤の長さは492mです。工事の殉職者171人というのは今では考えられない数
です。「尊きみはしらに捧ぐ」という慰霊の像と祭壇に 手を合わせてきました。
右の写真の左上に見えるのが展望台で、280段の階段を
登ります。でも展望台より、少し下の踊り場からのほうが良い写真が撮れました。下の写真です。
下の右側は、対岸の立山を望んだところです。やはり山頂は雲に隠れています。拡大すると、急
斜面に張り付いた大観峰駅が見えています。
|
 |
レストハウスの右手に、関電トンネル電気バスの黒部ダム駅の入り口が
ありました。駅は完全にトンネルの中に
あり、ダムから5分かかるため、時刻表もあります。しばらくトンネルを進むと、60段の上り階
段があります。
駅の案内図を見ると、コンコースの奥行きが短
く描かれていますが、実際は下の左のよ うに奥行きがあります。前方に人が密集しています。
これは15時35分発を待つ行列でした。ここは30分間隔の発車で、これまでのように臨時便
はないようです。発車までまだ30分近くあります。乗れるのか少し心配になってきました。
|
 |
 |
15時25分くらいに改札が開き、少しずつ行列が進みました。ここでは個人、団体の区別はあり
ませんでした。左上の写真のように改札口のすぐ先にバスが見えています。
ホームには何台ものバスが並んでいます。右上の写真は真ん中あたりの様子です。先頭のバスを
目指しました。
今回はかなり混雑しそうなので、最後部席に座りました。どんどん乗客が乗り込んできて、「通
路も2列でお願いします」というアナウンスも流れてきました。
ぎゅうぎゅう詰めになったのに、ホームにはまだ数人の乗客がいます。どうやら同行者が来ない
らしく、乗ろうか見送ろうか迷っているようです。発車時刻間際に同行者が現れ、この人たちも何
台かに分かれて乗り込んできました。「あと3人乗られるので、もう少し詰めてください」とアナ
ウンスが流れると、乗客全員から「えーっ」という抗議とあきらめの混じった声があがりました
が、何とか乗れたようです。
|
 |
このトンネルはもともと「大町トンネル」の名前で、黒部ダムの工事のために造られました。破
砕帯と呼ばれる地下水をため込んだ軟弱な地盤があり、わずか80mを掘るのに7か月かかったそうです。
トンネル内には破砕帯を示す青い表示や、富山県と長野県の県境の表示がありましたが、うまく
写せませんでした。
ダム完成後の1964年8月1日から2018年11月30日まではトロリーバスが運行してい
ました。トンネル全長は5.4km、路線全長は6.1km。所要時間は16分です。
トンネルを抜けるとすぐに扇沢駅が見えます。右上は乗ってきた先頭車。その後ろに7台も続い
ていました。2台目は「60周年」のラッピングバスでした。
|
8) 北アルプス交通 扇沢→大町温泉郷→信濃大町駅
扇沢駅に到着したのは定刻より2分ほど早い
15時49分ごろです。この日の宿泊地、
大町温泉郷へ向かうバスは16時5分発です。トイレだけすませ階段をおりました。すでにバス
が待っています。
関電系の北アルプス交通と、長野県ではおなじみのアルピコ交通の共同運行ですが、北アルプス交
通のバスでした。
まず下の写真の時刻表で 発車時刻を確認しました。
|
 |
 |
妻はまだ最後の土産店で買い物をしています。入り口にいたバス会社のスタッフに、「満員になれ
ば乗れませんか」と尋ねると、「後ろのバスを出します」とのことだったので、安心して待ちまし
た。
このまま信濃大町駅へ直行し、鉄道に乗り続けると、この日のうちに神戸まで帰ることも十分可能だったのですが、JRのアルペンきっぷは
大町温泉郷で途中下車が可能だったので、 泊まることにしました。
途中で降りるのは我々だけかと思ったら、一緒に降りた方もおられました。
以上で今回のアルペンルートの紹介は終わりです。
|
日本のあちこちへ戻る
|