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★ 石鎚山登山記録(2001年5月12日)★
1)二つの登山ルート
会社の同僚と、西日本最高峰の石鎚山(1982m)に登ってきました。その顛末を報告します。
現在、石鎚山の一般的な登山ルートは二か所あって、ひとつは西条市の西之川から1968年8月1日に開通した「石鎚登
山ロープウェイ」に乗り、石鎚神社
成就社を経て北東側から頂上に至るルート。もう一つは南側の面河村から1970年に開通した石鎚スカイライン(開通時は
有料道路)を走り、南東側の土小屋 から向かうルートです。二つは頂上直下、「二の鎖」下で合流します。
距離的には二ルートとも似たようなものですが、成就社ルートはロープウェイ山頂駅の標高が1300mであるのに対し、
土小屋ルートのスタート地点は 1500mと、標高差が少ないため、こちらのほうが利用者は多いようです。
どちらのルートも、スタート地点までバスがあるとはいえ、本数は少なく、どうしても車が必要です。今回は伊予三島市か
ら来る同行者との待ち合わせの都合 上、成就社ルートを選びました。
2)ロープウェイと成就社
さて、ロープウェイの「山麓下谷」駅までは、国道11号から約18kmの道のり。加茂川に沿って
さかのぼります。
駅前には道路から脇に入るように駐車場が設けられており、駐車場の進入路には数件の旅館や土産物店があります。駐車料金
はどこにも明示されていませんが、
車を止めるとどこからともなくおばさんが現れて、「日帰りですか。700円です」とのことでした。
ロープウェイの駅は、駐車場から道路を渡り、階段を昇って数分のところにあります。
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ゴンドラはこんな感じ。定員51人。「霊峰」には似つかわしくないカラーリングです。
二両が交互に行ったり来たりする三線交走式。途中三か所に支柱があり、全長(傾斜
長)1814m、標高差839m(会社によると845m)、最急勾配
36度48分。なかなか本格的なロープウェイで、乗りごたえがあります。
速度は秒速5m(時速約18km)で、所要時間は7分30秒です。
料金は片道1000円、往復1900円です。
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始発はこの日は午前8時。ちなみに5、6、9、10月の土日はこの時刻で、平日は9時から。7、8月だと土日が7時
30分から、平日が8時からなど と、季節によって細かく変わります。西条市のページの中のこ
こに詳し
い案内があります。運転は20分間隔ですが、お客が多いときは臨時便も出るそうです。もちろん始発に乗りました。
動き始めるとこんな感じ。駅の背後に加茂川が流れています。またロープウェイの右側には、荷物運搬用のリフトが
並行していまし た。
着いたところは「山頂成就」駅。山頂と言っても、ちっとも山頂ではありません。右手にスキー場を見ながら広い山道
を約15分歩くと、成就社に着きます。 このあたりは標高約1400mです。
石鎚神社は石鎚山そのものがご神体であり、山頂に「頂上社」、中腹にこの「成就社」、そして予讃線石鎚山駅近くに
「石鎚本社」があり、三社を総称して石 鎚神社と呼ばれています。
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広場を囲むように立派な社殿や旅館、土産物店が立ち並んでおり、ここまでは登山ルートとい
うより、参詣ルート、観光 ルートと呼べそうです。
左の写真は一番立派な社殿で、本殿かな。左手の拝殿は山が拝めるように吹き抜けになっていま
す。
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でも、山自体がご神体なら、ご神体を祀る本殿は必要ないような気もします。上の建物は本殿とは呼ばないのかな。
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広場は登山客で賑わっています。そして広場の外れに楼門があり、ここが登山口になっていま
す。太いしめ縄が雰囲気を
だしています。また、丸時計がちょっと不似合いですが、役には立ちそうです。
ガイドブックなどには、「登山口の脇に登山届けを提出するようになっている」と書いているも
のがあったので探してみましたが、それは見あたりませんでし た。
門の左側には下の掲示があります。
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上が一部、しめ縄の陰になって読みにくいですが、神社によると、「登山」ではなく「登拝」
と呼ぶようですね。
石鎚山は古くは「伊予の高嶺」とも呼ばれ、山岳信仰の聖地になっています。修験道の祖である
役小角が開いたとされています。
かつては石鎚蔵王権現と呼ばれた神仏習合の地で、今でも神社の信者たちは「ナンマイダー(南
無阿弥陀仏)」と唱えながら登っており、この日も下山の際に 信者の集団とすれ違いました。
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