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★ 日光の滝めぐり(2006年8月11、12日)

(日光&奥日光の全体図。赤丸が今回訪れた滝)

1)日光は滝めぐりがお勧め

 日光と言えば、まず東照宮でしょうが、華厳の滝も同様に有名です。華厳の滝は、那智の滝、袋田の 滝とともに「日本 三名瀑」と呼ばれる著名な滝ですが、日光には他にも素晴らしい滝がたくさんあります。俗に「日光72滝」と呼ばれるそう です。中でも華厳の滝と霧降の滝、 裏見の滝は「日光三名瀑」と呼ばれています。
 今回はこの3か所に加え、駐車場から近い竜頭の滝と湯滝を訪ねてきました。
 参考になるページは、日 光観光協会のオフィシャルサイ トですが、個人的には「日 光金谷ホテルの日光ガイド」 がお勧めです。なぜかこのページは、ホテルのトップページからはリンクがありません。

2)霧降の滝

 上下2段。合わせて高さ75m。

 日光の市街地中心部から車で数分、レストランやトイレ、土産店などのある駐車場に車を止めます。ここは無料。そして観 瀑台までは徒歩で数分。左の写真の ように、上下2段になった霧降の滝の全景が遠くに見えます。
 かなり遠く、見下ろす形になるので、迫力はあまり感じられません。また今の季節は樹木が茂っており、少し邪魔になりま す。また真正面ではなく、すこし右 手から見るような形です。

 色々と不満を書きましたが、それでも独特の形態をした滝の美しさは比類がありません。左の絵 は、葛飾北斎「諸国瀧廻 り」の中の「上野黒髪山きりふりの瀧」ですが、この滝の特徴を良く捉えています。
 本当はこの絵のように、滝の下から見上げるのが良いのですが、それだと駐車場から徒歩40分とい うことなのであきらめました。平地ならともかく、かなり 深い谷を下っていく必要があり、帰り道の登りを考えると躊躇してしまいました。

 日光三名瀑の中では最も美しい滝とされており、幸田露伴は「日本八景」の中で、「雄偉は華厳にと どめをさす。妍麗は霧降を首位とする」と書いているそう です。

3)裏見の滝

 落差20m。

 国道120号線を神橋から中禅寺湖方面へ向かい、市街地のはずれで右折。しばらく走ると駐車場 があり、トイレも備 わっています。観光バスも来ていました。
 駐車場から滝までは約10分の道のり。最初は階段状の道を登っていきます。しばらく行くと大きな 水音が聞こえ、橋を渡ると観瀑台に着きます。

 この滝は目の前で見られるので、迫力があります。ただ、以前は名前の通り、滝の裏側へ回ること が出来たのに、今は通 れません。上の写真で、滝の後ろを横切っている窪みが通路なのですが、かなり崩れているようで、 ちょっと見には、とても通れるような状態ではありませんで した。観瀑台は柵で囲まれていて、道はつながっていません。

 上の写真の左手には、左の写真の滝があり、これは観瀑台のすぐそばなので、しぶきがかかります。
 芭蕉も「奥の細道」の旅でここを訪れており、「暫時(しばらく)は瀧に籠るや夏(げ)の初(はじ め)」と詠んでいます。

4)華厳の滝

 落差97m。幅7m。

 日本三名瀑の名に恥じない大瀑布です。やはり滝はこのような直瀑がいさぎよいです。
 1984年7月19日、ドライブの途中でこの滝に立ち寄りましたが、その時は梅雨の最中。霧が深 く、目の前の滝がまったく見えません。音だけ聞いて帰り ました。今回は22年ぶりに滝の勇姿を望むことができました。

 駐車場は広く、国道沿いに第1、第2とふたつあります。いずれも普通車310円。駐車場の続き、 土産店の裏が断崖に面した観瀑台です。滝はほぼ正面で、 かなり近くに見えますが、少し見下ろす形になり、滝壺は木陰で見えません。駐車場から有料(510 円)のエレベータで下りると、滝壺に近い観瀑台があるの ですが、訪れる人は少ないようでした。

 1986年には滝の落ち口左側の岩盤が崩落して景観が損なわれ、滝壺も少し埋まったということですが、初めて見る人間 にとっては、気が付きません。

 天気が良かったので、滝壺近くには虹がかかっていました。
 また日光から滝に通じる第2いろは坂の途中にある明智平の展望台からは、滝と中禅寺湖を一望する ことが出来るのですが、今回は展望台が霧に包まれていた ため、登るのは断念。少し残念でした。

 このほか、華厳の滝といえば藤村操の「厳頭之感」ですが、上記の観光協会のサイトの華厳の滝のページに全文が掲載され ています。

5)竜頭の滝

 落差約60m。全長210m。

 国道脇の茶屋の目の前にあり、店先が観瀑台です。
 ひんやりして良い雰囲気ですが、落差が60mもある滝には見えません。左手の滝が樹木の陰になっ ていますが、茶店の中に入ればもう少しよく見えるのかも しれません。駐車場はお茶屋の駐車場で、無料ですが狭いです。

6)湯滝

 落差75m(45mの説もあり)。最大幅25m。

 戦場ヶ原を過ぎ、湯元温泉の手前、国道から左へそれるとすぐに料金所(410円)があり、その 少し先が広い駐車場で す。
 滝は駐車場からすぐ。予想以上に立派な滝が姿を現します。観瀑台は滝壺のすぐそばにあり、迫力が あります。
 訪れたときは天気が良く、滝の白さと周囲の樹木の深い緑色とのコントラストが極端で、写真を写す には難しい条件でした。

 滝に向かって右側の斜面にはジグザグの遊歩道が着いており、湯ノ湖から戦場ヶ原に向かうハイキン グコースになっています。
 この日も次から次へとハイキングの子供たちが訪れ、大変賑やかでした。
 今回訪れた5つの滝の中では、迫力と爽快感では一番です。

7)吹割の滝(番外)

 日光から金精峠を越えて沼田に向かう国道120号線は「日本ロマンチック街道」という愛称 が付いています。群馬 県に入り、利根村にあるのがこの滝。国道脇にあるので、国道は「無料駐車場」をウリにした土産店がびっしり並んでいま す。
 中には「駐車料金は無料だが、1000円のお土産券かお食事券を買ってください」という店もあるので注意が必要です。
 滝は落差7mと小さいものの、川が窪んで滝になる独特の姿で有名です。

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