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★☆ 鉄道中心 台湾の旅(2023 年2月24日〜3月3日)☆★
第1章 鉄道編】その4  (台中駅、そして台北へ)


<文化財として保存・活用されている台鐵・台中の旧駅舎>
(青枠の写真は、クリックすると拡大します)


12)新旧が並ぶ台鐵・台中駅

2月26日(日)の11:43、台南から在来線の特急列 車「自強號」で、台中に到着しました。

 

ホームは近代的な大屋根に覆われています。
屋根は右の写真のように、ホームから駅前へと延びています。
台中市は人口約280万人で、台湾第2の都市です。
大勢の人が列車から降りました。
(ちなみに第1は台北市ではなく、台北に隣接する新北市で、人口は約400万人。
台北市の人口は約260万人で第4位です。意外ですね)



向かいのホームに停まっているのは、通勤型電車のEMU800型です。
顔つきは特急のようですが、3扉のセミクロスシートです。



ホームから2階に降りると、広いコンコースが駅前へ向かって延びており、
上には大屋根が続いています。
駅前に張り出した部分の下が、バスターミナルになっています。
広い階段、エスカレーターを降りると、広々とした広場で、
イベントスペースにもなっています。

上の写真の位置から、視線を右側に向けると、
このページのトップに掲げた台中の旧駅舎があります。

スーツケースを預けて市内で昼食を食べた後、
駅に戻ってきて旧駅舎を見学しました。



入り口上部のアップはこんなかんじ。
赤レンガ造りですが、白い石材でラインが入っており、
東京駅とおなじく「辰野式」 と言われることもあります。
この写真では見えませんが、中央の時計台が格好良いです。



連休中の駅前は大にぎわいでした。

台中駅は1905年に開業し、当時は木造駅舎でした。
1917年に2代目駅舎が完成しました。
設計者は
、新竹駅を設 計した台湾総督府 鉄道部の技師、
松崎万長(松ヶ崎萬長)とも書かれていますが、よくわかりません。

1995年に文化財として「国定古蹟」に指定されています。
2005年には改修工事が行われ、
大きな駅名看板やデジタル時計が撤去されるなど、建設時の姿がよみがえりました。
2016年10月、現在の高架駅舎が完成するまで使われていました。

 

建物だけではなく、当時の案内表示板もそのまま残っています。
旧駅は「臺 中驛鐵道文化園區」とい う名前の施設として、様々な活動が行われています。


13) 鉄道少女が歓迎



旧駅舎に入ると、「少女の臺中驛遊」と題して、台湾の鉄道少女があちこちに 立っていました。

康學鳳さんと いう「鉄道迷画家」の作品で、台湾の車輌を擬人化しています。
作者は日本人なのかな?



駅舎の右手は出札窓口。上に時刻表、右奥には料金表が掲げてありました。



窓口の前では、「樂田活版工房」という 印刷屋さんが店開きしていました。



ここで作ったのか、硬券の切符?が壁を埋めていました。
春日部→TOKYOなんてのもあります。



高雄方面行きの時刻表がこれ。どこまで読めますでしょうか。
駅舎が現役だった時のそのままなんでしょうね。



入り口の左手は、待合室だった場所でしょう。左手前は売店だったようです。
右側の古風な窓口は、建築当初の切符売り場でしょう。




 改札口は自動化以前の姿で残っています。
向こう側には車輌が見えます。改札口を通ってホームに出られるようです。



鉄道少女が往時の改札風景を示していました。



旧駅舎に面したホームだけでなく、線路の一部と
現在の高架線の下にもホームが残っていました。
古い電車も留置され、ホームはイベントスペースになっていました。
正面に見えるのが新駅舎のコンコースを覆う大屋根で、
右側のホームを通り抜けると、そのまま新駅舎の1階に行けるようになっていました。
新駅舎の1階は「鐵鹿大街」と いう名前の名店街です。

この日は駅の裏手にあるファミリーマートの前から、
日月潭にあるホテルの送迎車に乗り込みました。
運転手さんが「高鐵ではなく、台鐵の駅から来る人は珍しい」というので、
「鉄道が好きなので……」と答えると、納得してくれました。


14)高鐵・台中駅か ら台北へ

日月潭のホテルで連泊し、連休最終日の2月28日(火)に台北へ向かいました。
本当は在来線で行きたかったのですが、
特急の指定席は売り切れており、
立つなら短時間ですむ高鐵に乗ることにしました。



ホテルの送迎車から高鐵台中駅が見えてきました。
右側の鉄橋が高鐵の線路で、鉄橋の先にある曲線の屋根が高鐵台中駅です。
正面に見えるのは台鐵の新烏日( Xinwuri)駅です。
高鐵との乗り換え駅として開業した駅です。
台南の沙崙駅のような役割ですが、こちらは本線である縦貫線にある駅なので、
大規模な駅舎です。しかし特急列車は停まりません。



高鐵台中駅に到着しました。
新大阪駅や新神戸駅のように、車は2階のコンコースに横付けできます。



 改札口の上に、大きな発車案内板がありました。
11:08発はやり過ごし、11:32発に狙いを定めました。



自動券売機はこんな風に、コンコース中央に分散配置されていました。
南港駅と違って行列はありません。
念のために指定席を検索すると、12時半頃ならあるようでした。
でも停車駅の多い11:32発でも、台北まで1時間1分なので、
自由席を購入しました。台北まで1人675元です。
(カード明細ではレートは4.551円で、2人分で6,143円でした)。



対面式の切符売り場も、行列はほんの少しでした。
左手前は案内ブースです。



少し買い物もしてからホームに上がり、また自由席の10号車の乗車位置へ。
今回は行列の3番目でした。

 

11:32発628列車の停車駅は上の通り。
ここで座れなくても、途中駅で座れるかなと思いました。
乗り込むとやはり満員で、右の写真の通り。
でも妻は、3人席の真ん中がひとつ空いていて、うまく席を確保できました。



新竹までの25分間、速度計 アプリを動かしてみました。
高鐵の最高速度は300km/hですが、297km/hまで確認できました。
 見込み通り、新竹で無事に座ることができました。



そして12:33、台北駅地下2階のホームに到着しました。
上の写真は2月25日の朝、台北駅前のホテルを出た時に写したものです。

体育館みたいな駅舎です。2階が飲食店街なので、行ってみることにしました。
ホームは地下2階なので、上へ向かうエスカレーターに乗ろうとしましたが、
さらに下へ向かう階段に大勢の人が向かっていくので、戸惑いました。
台北捷運(MRT)との連絡口が地下3階にあるためでした。