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★2022年 4月28日(木) 金 のレタロン、銀のレタロン ウォーター マンが好き(6)
 2009 年4月に購入してから愛用しているウォーターマンのレタロン・リュネール。これは限定品なんですが、今 回、レタロンの通常品が加わりました。写真の一番手前がレタロン・リュネール、奥がレタロン・ネイビー ブルーです。
 背景のカタログは奥が1998年版、手前が2004年版です。ネイビーブルーは中心モデルです。ペンだけのアップはこちら。カ タログだけのアップはこち らをご覧下さい。
 手元のカタログでは1995年版にはなく、96年秋の「PARIS STYLE REPORT Vol.7」と いう小冊子には「Just Arrived」として紹介されているので、そのころの発売でしょう。
 レタロンは「L'étalon」で、「étalon」とはカタログでは「駿馬」のことと説明があり、 「力強さと流麗さを合わせ持つイメージ」とされています。特にクリップの上部が天冠部と一体となったデ ザインが特徴的で、そのカーブがサラブレッドのしなやかな首にたとえられています。「こ だわりの万年筆」とい う本では「レタロンは、ウォーターマンが斬新なデザインを生み出すべく日々努力していることの証だ」と 書かれています。
 発売当時のウォーターマンのラインナップでは、ルマン100、ルマン200に続く位置にあります。ボ ディーはルマンシリーズとは異なり、中央部がややふくらんだタイプです。硬めの書き味が好みに合い、 ずっとお気に入りの1本です。
 エラが 張ったような大きなペン先が特徴。どちらも18金ですが、リュネールはロジウムコーティングされた銀色 です。ペン先だけではなく、首軸のリングやキャップのリング、クリップまで銀色で統一されています。首 軸部とキャップリング中央の六角形のマーク、それに天端部だけがブルーです。ネイビーブルーのほうは藍 色のボディーに金色のペン先やクリップが似合っています。
 リュネールは限定品なので、キャップリングに「MARUZEN Since 1869」の文字が入り、菱形の純銀保証マークが見えます。尻端にはシリアルナンバーが刻まれています。
 リュネールの発売は2004年9月14日。丸善の丸の内本店開店日に発売されました。FとMあわせて 800本の発売でしたが、5年後でもまだ新品が残っていました。発売時のリリースはこちら (一部不完全で見苦しくなっています)ですが、記載の長さはキャップをはめた時の数値です。
 購入の決め手の一つが美しい専用ケース。アクリル製で、フタは磁石でくっつきます。封入の説明書によると、デザ インは「tez design」、製作は「tom products」です。ボディーが納まる部分 は柔らかい素材が貼ってあるのですが、経年 劣化でちょっとベタベタしてきたのが残念です。
 外箱も通常とは全く違い、ク リーム色の包み紙に細い書体の「L'ÉTALON LUNAIRE」と「Limited Edition」の文字がお洒落です。
 関連記事は以下にあります。
ウォーターマンが好き(5) ウォーターマンが増えています  (2022年1月16日)
三代目の「檸檬」。丸善創業 150周年記念万年筆       (2018年6月5日)
ウォーターマンが好き(4) 独創的な「セレニテ」       (2018年6月5日)
ウォーターマンが好き(3) ウォーターマンのカタログ    (2017年6月13日)
ウォー ターマンが好き(2)  (2017年6月10日)
ウォー ターマンが好き(1)  (2009年10月11日)
★2022年4 月25日(日)  2002年のスイス 鉄道の旅 高解像度写真追加で感激を新たに
 初めてスイスの鉄道に乗りに行った2002年7月から、もうすぐ20年になりました。これまで別サイトの「スイス鉄道の旅」では小さい写真 しか入っていなかったのですが、20周年を機に、大きい写真もアップしました。
 左はマッターホルンを望む標高3089mのゴルナーグラート駅、早朝の様子です。
 当時はコンパクトデジカメでの撮影でしたが、今回、作業で昔の写真を見直していて、当時の興奮と感激 がよみがえってきました。
 スイス鉄道の旅は2011年から途絶えています。まだまだ乗りたい路線は多いので、また訪問できるこ とを楽しみにしています。
★2022 年4 月9日(土) 金沢の桜を満 喫 5年ぶりに名所巡り


 6日と7日、金沢に行ってきました。開花宣言は3月30日で、市内各所の桜はほぼ満開でした。満開時 に訪問するのは2017年以来です。前回は犀川沿いと石川門前を紹介したので、今回はあまり観光客が来 ない場所を中心に紹介します。
 左は朝野川大橋近く、主計町の路地にある源法院前の枝垂れ桜。狭く黒っぽい路地で、白い花が圧倒的な 存在感です。正面から見た姿はこちら に。上は小立野の慶恩寺の枝垂れ桜で、金沢市の指定保存樹です。盛りを 少し過ぎていましたが、優美な姿です。
 下は犀川 左岸、桜橋の少し上流、桜坂の土手に咲く枝垂れ桜。ベニシダレでしょうか。上の2本と比べるとピンクが 濃いです。土手側から見たアップは こちら。


 右は慶恩寺に近い二十人坂の立体交差に咲くソメイヨシノ。細い道路を走る「金沢ふらっとバス」に覆いかぶさっています。このあた りは普通のガイドブックには出てきませ んが、ソメイヨシノの巨木が並んでいます。金沢駅にあった「春のまち博」のさくらマップには示 されていました。


 市街地の普通の公園にも見ごたえのある桜があります。
 左は穴水町児童公園。ここは石川県立高等女学校が1901年 に高岡町から移転してきた場所で、 戦後は 1958年まで県立二水高校がありました。 今は近くの人たちのオアシスになっています。2019年の年 末にたまたま公園を通りかかり、きっと桜が見事だろうと訪問を楽しみにしていました。予想した通り、学 校の歴史がしのばれる立派な桜でした。

 上は松ヶ枝緑地の桜並木。ここは旧松ヶ枝町小学校の跡地です。この場所は正門からのアプローチでしょ うか。距離は短いですが、桜のトンネルになっています。
 最後は やっぱり定番ですが、兼六園と金沢城公園。3日から9日まで、兼六園は入場が無料になり、21時30分 まで開園時間を延長。お城と合わせてライトアップも行われます。
 兼六園には「兼六園菊桜」「兼六園熊谷」という地名のついた栽培品種があります。100-300枚も の花びらがある「兼六園菊桜」の原木は国の天 然記念物でしたが、枯死してしまい、今は二代目です。遅咲きなので花は見られませんでした。「兼六園熊谷」は巨木ですが、 やっぱり咲くのは4月から5月にかけてのようです。
 その一方で、名札はなくとも枝ぶりの見事な巨木も多くあ りました。瓢池の水辺に立つ桜は花の色 が白く、ライトアップされると水面に映る姿が大変美しいです。(2017年に撮影した写真を見てください)。

 今回は時間の都合で、ライトアップ時は金沢城公園を通り抜けただけでした。途中、内堀の西端に三脚を 立てたカメラマンが集まっています。行って見ると左の写真のように、堀に映る桜並木を撮影する定番ス ポットでした。写真にも他の人のカメラが写り込んでいます。写してみると実際の見た目よりもきれいに見 えています。
 今回のカメラはオリンパスPEN-F、レンズは17mmF1.8と14-42mmF3.5-5.6EZ。 ちなみにiPhone11Pro で撮った写真だと、堀に映る桜 がはっきりと見えすぎています。
 関連記事はこちらにあります。
桜 花爛漫の金沢(2017年4月12日)
★2022年4 月2日(土) JR三ノ宮駅 ビルは2029年度完成 神戸 市などが開発方針発 表
 JR三ノ 宮駅の駅ビルについて、JR西日本と神戸市、それにUR都市機構の3者が3月30日、連携・協力して再 整備の取り組みを進めるとの協定を締結し、記者発表しました
 右の写真は発表資料に 出ているイメージパース「JR三ノ宮新駅ビル外観(全景)」です。資料によると新ビルは地上32階、塔 屋2階で、高さ約160m。昨年4月26日にオープンした神戸三宮阪急ビルが地上29階、高さ約 120mなので、より高くなります。
 低層部(1-10階)が商業施設、中層部(12-17階)がオフィス、高層部(18-30階)がホテ ルとのこと。交差点の正面にメインの出入り口があり、阪神電車やさんちかへのルートが分かりやすくなる ようです。

 神戸市には阪神大震災を教訓に、ホテルやマンションに対して「二方向の避難経路を確保する」という消 防条例があり、ベランダを設ける必要があるために似たようなデザインのビルになりがちでした。しかし今 回のイメージパースを見ると、高層ビルの全体をベールで包むような美しいデザインになっています。これ は期待できそうですね。
 2022年度は都市計画決定のための手続きを行い、23年度に着工。開業予定は29年度となっていま す。この時に備えて、神戸三宮阪急ビル建設の定点観測では、ずっとJRビル の位置まで含めた写真を撮ってきました。(阪急ビルの写真をクリックしてください)。タワークレーンが 建てば、また定点観測を始めましょう。
★2022年3 月30日(水)  「生命の樹」に 再会! 半世紀ぶりに「太陽の 塔」の中へ
 万博公園 (正式には万博記念公園) に建ち続けている太陽の塔の 中へ入ってきました。1970年の夏、家族で万博見物に行った時、中に入った記憶があります。おぼろげ な記憶なので、もしかしたら後付けの幻の記憶かもしれないのですが、気持ち的には51年半ぶりの再訪で す。

 今では万博公園のシンボルというより、大阪府全体のシンボルとも言える太陽の塔ですが、当初は博覧会 終了後には他のパビリオンと同じく取り壊される予定でした。
 それが様々な議論の末に残ることになりました。結果的には大正解でした。博覧会当時は未来的な風景の 中で異彩を放っていた塔ですが、今は周囲に緑が増え、当たり前のように風景になじんでいます。
 でも内部はなかなか公開されませんでした。2003年秋に33年ぶりの特別公開が決まると、1970 人の定員に8万人の応募があり、結局翌年にまたがって計17日間で約1万8000人が訪れました。その 後は旅行社による特別ツアーなどを経て、2016年10月から本格的に内部を修復。そして2018年3 月19日から定員を決めた事前予約制による一般公開が始まりました。
 当初はこれも大人気で予定が立たず、その後はコロナ禍。ようやく訪問することができました。 
 入り口は 塔の後ろ側の地下にあります。中に入ると最初の通路に塔の制作者、岡本太郎さんのスケッチが数枚展示さ れています。最初の1967年6月1日のもの(上の左の写真)を見ると、塔よりも樹木のイメージが先に あったことがわかります。7月17日には塔のようになり、9月9日にはほぼ完成形に近い姿が描かれています。
 次は「地底の太陽」ゾーンで、上の右の写真です。当時の地下フロアのイメージで、会期終了後に行方不 明となっていた「地底の太陽」が復元されています。

 そしていよいよ塔の中心へ。右の写真が「生命の樹」 を見上げたところです。33種類の生物の模型が進化の様子を表しています。今でも古びておらず、当時は先進的な展示だったと思います。博覧会当時はエスカ レーターで上っていきました が、塔を軽量化するため現在は145段の階段で上ります。
 当時の「塔内演出スコア」も掲 示されていました。大きい掲示は撮影禁止の上階にあり、撮影可能な1階 の小さい案内板を写しましたが、なんとか読めます。生物模型は破損していたものもあり、当時と全く同じ ではありません。ミュージアムショップで購入した青春新書<「太 陽の塔」新発見!> によると、復元は単純な「再現」でも「再創造」でもなく、「再生」を目指したとのことです。
 太陽の塔に関する本は色々出ていますが、この本はコンパクトなのに内容豊富なので、お薦めです。