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★ 消える「あさかぜ」「さくら」(2005年2月20日)
(その3)

6)長崎へは「白いかもめ」で

 下関で、車両基地に引き上げていく「あさかぜ」を見送り、11:41発の普通電車で関門トンネル をくぐって小倉に 11:54着。さらに12:07発の新幹線「こだま545号」に乗り、博多12:26着。当初は11:02発の長崎行き 「かもめ13号」に乗る予定でした が、もちろん間に合いません。で、みどりの窓口で「あさかぜ」が遅れた旨を告げ、13:02発の「かもめ21号」に変更 してもらいました。

 「かもめ21号」は最新鋭の885系電車。「白いかもめ」と呼ばれています。もっとも21号の車両は本来は「ソニッ ク」用で、ボディにも「SONIC」 と書かれています。また運転席の周囲が紺色になっていますが、「かもめ」は黄色です。
 6両編成の半分は自由席で、そちらは行列が出来ていましたが、指定席はごらんの通りの空き具合です。革製のシートは高 級感があります。長崎着は14: 57。下りの「さくら」だと3時間9分かかるところを、たった1時間55分です。「さくら」はこの区間で何と3本の「か もめ」に抜かれるのです!もし「あ さかぜ」が遅れず、予定通りに11:02発の「かもめ13号」に乗っていたら、諫早の手前で「さくら」を追い越すシーン が見られるのでした。

7)大混雑の「さくら」


 今回の長崎滞在は、わずか2時間足らず。「さくら」は16:50に、長崎駅の4番ホームから発車です。ここでも鉄道 ファンだけでなく、一般の旅行者まで 一斉に記念撮影をしています。深夜の名古屋駅とは違い、長崎の人たちにとっては長年親しんできた列車なのですから、これ は当然でしょう。

  行き先表示板は「あさかぜ」とは違って、昔ながらの白地に黒文字のシンプルなタイプです。
 これは所属する会社の違いのようです。「あさかぜ」はJR西日本の所属で、前のページのような黒 地に白文字になっています。「さくら」はJR九州の所属 のようですが、どうやらこんなところにはお金をかけていられないようで、国鉄時代の表示のままで す。

 一方、こちらはヘッドマーク。ごらんのように「さくら」と「はやぶさ」が一体になっています。 東京-鳥栖間の併結区 間ならともかく、長崎-鳥栖間は「さくら」単独の区間なのですから、やっぱり昔ながらの桜だけの ヘッドマークが欲しいと思います。これも上記と同様、そん なところまでお金をかけていられないってことでしょうか。また、最近ヘッドマークの盗難もあったそ うで、それも影響してるのかな。


 さて、定刻に発車。例によって編成を調べました。
 先頭の機関車はED76・69。以下先頭からは次の通り。
▽11号車 スハネフ14・11(B寝台・禁煙車)
▽10号車 オハネ15・1204(B寝台・禁煙車)
▽9号車 オハネ15・6(B寝台・禁煙車)
▽8号車 オハネ15・2002(B寝台の個室・ソロ)
▽7号車 スハネフ15・1(B寝台・喫煙車)

 この通り、わずか5両編成で、「あさかぜ」に比べると淋しい限りです。そのため、車内は満席に近く、辻本も下段は取れ ませんでした。今回は10号車の6 番上段。車内販売も無いので、しっかりとお弁当を買って乗り込みました。

 ところで寝台特急の場合、昼間の走行時間が長い場合は「立席特急券」というのがあり、決められた区間は寝台料金不要 で、座席特急として利用できます。例 えば「あさかぜ」の場合は、下りは岩国-下関間、上りは下関-広島間がそうです。「さくら」の場合は下りの下松-長崎間 は発売されていますが、上り列車で は発売されていません。しかし、この日は少しでも「さくら」に乗りたいという人に配慮したのか、長崎-博多間で立席特急 券が発売されていたようです。
 11号車と10号車の通路にある補助席は、こういう人たちでいっぱいでした。「立席特急券でご利用のお客様は10号 車、11号車をご利用ください。座席 にはお座りにならないようにお願いします」との車内放送が何度もありました。

8)連結作業と機関車交換

 鳥栖には19:04の到着。ここで熊本から先に到着している「はやぶさ」との併結作業が行われ ます。
 「さくら」は3番ホームに到着し、お客を下ろした後、いったんドアを閉めて博多方向へ進み、今度 はバックして1番ホームへ移動します。そこで待ちかまえ る「はやぶさ」の前に連結されます。事前に、何度も注意放送が流れていました。

 かつては「さくら」の連結作業は肥前山口であり、鳥栖での連結は1999年以来のことです。それでも鉄道ファンにとっ て、連結や切り離しの作業は見どこ ろであることには違いありません。この日も、多くのファンがカメラを構えて作業を見守りました。上の写真で、右手が「さ くら」です。
 この作業のため、「さくら」は鳥栖には13分間停車します。一方、先に着いている「はやぶさ」は、何と38分間もの停 車になるのです。発車は19:17 です。

 次は関門トンネル用に機関車を付け替えるため、門司で6分間、下関でも5分間停車します。門司 ではもう降りるのはや めておきましたが、下関ではまた作業を見に行きました。
 左の写真は、これから東京まで引っ張るEF66型の電気機関車が連結されようとしているところで す。やっぱり鉄道ファンが写真を撮っています。

 さて、鳥栖から一緒になった「はやぶさ」は1号車から6号車まで。そのうち5号車(オハ24・ 705)はロビーカー です。(ストロボ無しで手持ちなので、ブレてます)。
 「あさかぜ」のラウンジカーと比べると、ソファーが少し小さいようです。しかし一人がけの椅子 は、こちらのほうが立派です。名前の違いは、どこからきて いるのでしょうか。


 下関を21:05に発車した後も、「さくら」は厚狭、新山口、徳山、柳井とこまめに止まり、広島を0:10に発車。そ の後は4:29着の大阪まで止まり ません。辻本は大阪が最寄り駅なのですが、ちょっと早すぎるため、念のため次の京都まで切符を買いました。それでも大阪 駅の手前でしっかり目が覚めまし た。
 行きの「あさかぜ」とは違い、定刻の運転です。京都にも時間通りの5:04に0番線ホームに到着しました。

終わり


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