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2015
年版は20か国46都市の2390レストランと1540ホテルを掲載して1080ページだったのが、
2020年版では23か国39都市の1850レストラン掲載で648ページと薄くなりました。
ミシュランガイドの創刊号を見ると、自動車修理店とともにホテルは載って
いますが、レストラン情報はありません。ホテル情
報はミシュランガイドの原点だったのに・・・・・・。
このことに伴って、ミシュランガイドの魅力の大きな部分を占めていた市街地図は、内容が貧弱になりま
した。左の写真は「ヨーロッパ」のプラハの地図。上から1996年版、2015年版、2020年版の順
です。レストランの掲載数も減っているため、2020年版はスカスカになった感が強いです。
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地図はプラハの名所であるカレル橋と
プラハ城を含むエリアですが、1996年版の地図は美しいですね。城の城壁の様子がよくわかり、トラム
の路線や階段、立体交差など細い道まで詳しく描かれています。この地図だけで充分街歩きが可能です。
赤丸がレストラン、黒丸がホテルで、本文とはアルファベットで対応しています。道路や広場についてい
る数字は、道路名のインデックスに 対応しています。観光名所の一覧も
掲載。手持ちの中では2001年版までがこのスタイルでした。
2015年版では、地図中にホテルとレストランの名前が入り、豪華さを示すシンボルマークも添えられ
ています。これはこれで便利ですが、道路の表現が簡略化されて道路名も減り、トラムの路線も消えまし
た。
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2020年版では、切り取ったエリア
ではレストランはカレル橋の横にある「Kampa Park」1軒になってしまいました。プラハ全体で
は27軒です。2015年版はホテルが48軒、レストランが32軒でした。1996年版はホテル26
軒、レストラン17軒でした。ただし説明がごく簡単です。
2006年版からはホテルやレス トランの情報が詳しくなり、「豪華」「伝
統的」「ビジネス向き」などのキーワードがついて
選択を助けてくれました。実際に旅行できなくても、これまでは、あのホテルに泊まって、晩飯はこのレス
トランで・・・・・・という机上旅行が楽しめたのに、それがもう出来なくなってしまいました。
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