スイス鉄道の旅
2002.08公開

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港 の見える街から
(辻本のホームページ)




ピラタス鉄道 または ピラトゥス鉄道
(その2)




(Alpnachstad駅で乗車を待つ観光客たち)

★ 「視界不良」の最前席

 前置きが長くなりましたが、いよいよ乗車です。
 7月27日、Luzern(ルツェルン)の駅前桟橋を13時に出発した船がAlpnachstad(アルプナハシュタット)の桟橋に着いたのは 14:20。時刻表やパンフレットによると14:25発のPilatus鉄道に連絡しています。しかし、ゆっくり写真を写したり観察したりしたかったの で、1本遅らせて次の15:05発に乗りました。
 この鉄道の電車はすべて1両で運行しますが、1両ではお客が載せ切れないので、何両かが続いて運行します。これを「続行運転」といい、登山鉄道ではよく ある方式です。このため14:25発と言っても、実際には10分くらいかけて何本かの電車が出発します。
 上の写真の右側の時計の下あたりに、ゴルナーグラート鉄道のようなバーがついた自動改札機があり、そこを通った後、ホームの手前に柵があっていったん乗 客は止められます。電車がホームに到着し、降りた客が完全に駅の外へ出てから、乗客が乗り込むわけです。
 ところで上の写真では、青地に黄色い文字が書かれた看板が8枚ありますが、これは各国語で書かれた看板。英仏独伊のほか、たぶんスペイン語、それに日本 語、中国語、ハングルです。日本語は「ピラトス山で楽しいひとときをお過ごしください」とありました。
 さて、電車が到着しました。ホームもケーブルカーと同様で、階段になっています。電車のドアは、昔のコンパートメント車両のように、座席ごとについてい ます。このため、車内の通路はありません。レール幅は800mのナローゲージなので、座席定員を増やすためかもしれません。

 駅を出るとすぐに急な勾配が始まります。Alpnachstad駅の標高は436m、山頂のPilatusKulm 駅は2,070m。最初のうちは両側に林があり、木々の間から湖が見えました。トンネルもあります。

 さて、1本遅らせて乗ったために、うまく最前列の席を確保できたのですが、ここで失敗。降りてきた電車を見て、運転士は左側だと思ったのに、この電車は 右側に立ったままです。このため視界を遮られてしまいました。上の写真でマイクを持つシルエットが運転士。走り出してしまうと速度は遅いし、運転士の仕事 はあまりありません。このため、乗客の方を振り向いて、ガイド放送をしていました。

 やがて途中駅、というか行き違いのための信号場、Amsigen(エームシゲン?)に到着。すでに下りの電車が待っ ています。ごらんの通り運転士が邪魔ですが、4両の電車が見えます。
 ポイントは新交通システムのようにレールごと平行移動するタイプでした。

 信号場を過ぎると木立が少なくなり、見晴らしがよくなります。なのにこの状態。運転士さんは体がでかいうえに、何と立ったままで運転するのです。やがて 有名な岩をくり抜いたトンネルを3か所くぐります。ちゃんと名前が付いていて、下からRosegg、Esel、Fleimenの順です。

 ちなみに山麓の方にあるトンネルは2か所で、Wolfort、Spycherとの名前が付いています。

 トンネルを抜けるとこういう風景。前ページの最初の写真は、この場所の少し下です。左側に見えているコンクリートの建物が頂上の Pilatus Kulm(ピラタス・クルム)駅です。この写真のあたりが勾配が最も急な480パーミルのあたりです。途中、線路脇のところどころに勾配を示す標識が立っ ていたので、このあたりにもあるに違いないと思ってカメラを構えて狙っていたのですが、窓のすぐ横を通り過ぎたのでシャッターのタイムラグの関係で写すの を失敗してしまいました。
 山頂駅到着は30分後の15:35。下りのほうがゆっくりで、40分かかります。

★雲間からユングフラウも

 山頂駅はこんな感じ。円形の建物は、駅と一体になっているHotel Bellvueです。写真に写っていない左手には、ロープウェイの乗り場が続いています。背後の岩山がEselです。撮影場所の背後にはクラシックな Hotel Kulmもあります。
 手前は急傾斜地は広い草原になっており、これからハンググライダーを広げようとしている男性がいます。またハイキングコースもあって、ハイカーの姿も見 えました。

 さて前ページで紹介した絵地図には、山上での散策モデルコースが詳しく書かれています。最高峰のTomlishornへは35分もかかるので遠慮してお き、10分で行けるEselにします。ここは「360度のパノラマ。アルプスの山脈、黒い森(シュヴァルツヴァルト)、6か所以上の湖が見える」となって います。
 ところが、たまたま雲がかかってきました。
  

 Luzern市街地を望んだところです。中央に細長く伸びている湖の先端がLuzern駅やカペル橋のある中心部。双眼鏡ではカ ペル橋の給水塔がしっかり確認できましたが、写真ではちょっと無理ですね。
 ごらんのように状況なので、遠方の風景はあまり見えませんでした。

 それでも、山頂にある案内板に従って、ユングフラウ方面をじっと眺めていると、わずかな時間ですが雲が切れ、この日 の早朝に間近から眺めてきたばかりのユングフラウの姿を認めることが出来ました。写真にも撮ってみましたが、判別は無理でした。
 案内板のほか、山頂には三角点か水準点のような石がはめ込まれていました。周囲を木製の柵(あるいはベンチ?)が取り囲んでいましたが、日本と同じよう に多くの名前らしき落書きが刻まれていました。


 さてゆっくり景色を眺めた後、15時発のロープウェイで下山です。山上駅からはまず40人乗りのロープウェイで、標高1,415mの Frakmuntegg(フレクミュンテーグ)まで行きます。長さ1,400m、所要6分。そこからは4人乗りくらいの小型ゴンドラに乗り換えて山麓であ る標高492mのKriens(クリエンス)へ降ります。こちらは全長4,968m、所要30分と長く、途中駅もあります。
 左の写真が小型ゴンドラ。いくつもつながって運行される方式です。ところで日本ではこのくらいの小型も含めて「ロープウェイ」と呼びますが、これは日本 だけの呼び方のようで、英語では大型はCableway、またはCablecarと呼び、小型はGondola、またはGondola-liftでした。 それでは日本のケーブルカーはどういうかというと、Funicularです。フニクリ・フニクラのフニキュラーです。
 KriensはLuzernの西に続く町で、市街地はほとんどつながっています。ロープウェイの駅は町の高台にあり、少し坂道を降りて幹線道路にでる と、トロリーバスの停留所があります。バスは右の写真のように2車体がつながった大きなバスです。これでLuzern駅前まで戻りました。


Pilatus Bahn

最初の開業年月日

1889-06-04
(Alpnachstd-PilatusKulm)

全長

4,617m

軌間

800mm

最急勾配

480パーミル

ラック型式

ロッヒャー式

ホームページ

www.pilatus.com/


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