スイス鉄道の旅
2002.08公開

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港 の見える街から
(辻本のホームページ)




ユングフラウへの3鉄道(その1)

ベルナー・オーバーランド鉄道(BOB)
Berner-Oberland-Bahnen


ヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)
Wengernalpbahn

ユングフラウ鉄道(JB)
Jungfraubahnen



(Interlaken Ostを長大編成で出発し、Zweilutschinenに向かうBOBの列車)

★最新ニュース2003年8月8日追加

 スイスの現地時間で8月7日の朝10時前、Interlaken近くで、BOBの列車が正面衝突し、少なくとも 64人が重軽傷を負いました。SwissInfoの記 事によると、衝突したのはInterlakenとLauterbrunnenを結ぶ路線の途中で、定期列車と、ピークシーズンに運転される臨時列 車が衝突。定期列車は緊急を告げる無線を聞いて停まったのに、臨時列車は停まらなかったそうで、原因は赤信号の見落としではないかとされています。
 このあたりの信号システムはどうなっているのでしょう。ATSとかは無いのでしょうか。それにしても、思い出されるのは信楽高原鉄道の惨事です。ただ、 同じ正面衝突でも、今回はケガだけですんでいるのは、列車の速度が遅いためでしょう。

★Y字型のアプローチ・BOBでGrindelwardへ

 7月26日、11時半ごろにInterlakenOst(インターラーケン・オスト)駅に着くと、同じホームの反対 側にGrindelwald(グリンデルヴァルト)行きの電車が待っています。編成が長いのは、前にLauterbrunnen(ラウターブルンネン)行 きも併結しているからです。

 この駅からは、Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)を目指す人が多いのですが、どちらに乗ればいいのか迷う人がいるそうです。下の写真の地 図のように、BOBの路線はY字型で、GrindelwaldとLauterbrunnenのどちらからでもJungfraujochへ行けます。今回は Wengen(ヴェンゲン)に泊まるので、Grindelwald経由で向かいました。
 乗り間違いを無くすため、写真ではわかりにくいですが、ホームの番線表示は「2A」「2B」のように区切られており、時刻表などの乗り場表示も同様に示 されます。Brig(ブリーク)のように長いホームではBLSのページの写真のように、Dまでありました。

 BOBの車内の窓の下に描かれている地図。赤いラインで示されているBOBの路線の他、周辺の鉄道やケーブル、ロー プウェイが示されており、位置関係がよくわかります。列車は南に向かうので、地図は南が上になっています。

 鉄道地図でこの地域を見るとこうなります。鉄道のほかにケーブルカーやロープウェイも示されているので、ちょっとご ちゃごちゃしていますが、左上がInterlaken Ost。右端がGrindelwald、右下がJungfraujoch、中央にWengen。Lauterbrunnenはその左側です。
 Interlaken Ostを出発すると、右回りでも左回りでも、Jungfraujochへ着くのは同じ時刻になります。

 走り出して最初の駅、Wilderswil(ヴィルダースヴィル)に着くと、左側に、緑色の小さな電気機関車がつながれた可愛い列車が見えました。この 駅から標高1,987mのSchynige Platte(シーニゲ・プラッテ)へ向かう登山鉄道です。客車は昔の鉄道のように、座席ごとにドアがついたタイプです。動いていたのでちょっとピンボケ です。
 次のZweilutschinen(ツヴァイリュッチネン)で、列車が分割。先に前半分のLauterbrunnen行きが出発し、続いて後ろ半分が Grindelwaldに向かって出発しました。

 少しだけラックレールがありましたが、余り急な坂は感じずにGrindelwaldに到着。標高は1,067mで す。観光客で賑わっており、日本語で「バス乗り場」などの表示も見られます。
 この駅は行き止まり式で、左側のホームにInterlakenからの電車が到着します。

 右のホームからはKleine Scheidegg(クライネ・シャイデック)行きが出発します。乗り場を示す表示の下には出発時刻がアナログ時計で示されています。これは列車のたびに 手動で示すのでしょうか。のどかな感じです。

 BOBはスイスパスが有効なので切符はいりませんでしたが、この先のWABとJBは無料ではなく、25%割引きのみ。そのため、ここで切符を購入しまし た。本日の最終目的地はWengenですが、Kleine ScheideggとJungfraujochの間は往復乗ることになるし、どういう風に買えばいいのかなと少し考えました。
 最初、窓口で「Jungfraujochまで」と言うと「その後、どこまで行くのか」と聞かれました。Jungfraujochまで言った人は、氷河を 歩く登山客を除けば、必ずまた列車で戻るわけですから、当然の質問です。それで「Wengenまで」と言うと、1枚にその通りのルートが書かれた切符にな りました。料金は2等でCHF111.00(約8,900円)。旅行中なので気にならないけど、高いです。ただ、実際にアルプスの中に鉄道を造った事業を 考えると、「無理もないか」と思えます。

★急傾斜の登山鉄道・WABでKleineScheideggへ

 GrindelwaldからのWABはレール幅800mm。RhBなど、これまで乗ってきた私鉄がすべて 1000mmの「メーターゲージ」だったのと比べると、一回り小さく、明らかに車内もコンパクトです。

 Grindelwaldを出ると次のGrindelwaldGrundまでは下りです。Grundでスイッチバック する形になり、左側にこれから登っていく線路が見えます。かなりの傾斜です。BOBは最急勾配が120パーミルだったのに、WABは250パーミルもあり ます。

 Grund駅(標高944m)がスイッチバックなのは、実は理由があります。急傾斜の鉄道の場合、一般的に登りでも下りでも機関車が山麓側に位置しま す。日本の国鉄で一番の急傾斜だった碓氷峠でも、補助機関車は山麓側についていました。スイスの登山鉄道では機関車でなく、電車の場合が多いですが、この 場合も、すべての車両がモーター付きの動力車であることは少ないため、動力車が山麓側に位置しています。
 この場合、路線の途中にアップダウンがあると、常に山麓側に位置するのが難しくなりますが、スイッチバックを挟むと、常に動力車を山麓側にすることが出 来るわけです。

 左の写真がGrindelwald Grund駅。意外と多くの人が降りました。
 右の写真はこの駅の近くで写したラック式レール。上はシュトルプ式で、歯のついたラックレールが1枚だけという、最も簡単な方式です。下はリッゲンバッ ハ式。鉄枠の中にピンを挟んだハシゴのような方式です。WABは一応、リッゲンバッハ式なのですが、それほど傾斜が急でないところは一部シュトルプ式も使 われているようです。

 Grund駅を出ると、本当に急な登りが始まります。このため、車内の向かい合わせ式座席は、山頂側と山麓側で座面の傾きが変えてあります。水平だと、 山頂側の座席、つまり山麓の方を向いて座っている人がずり落ちてしまいそうになるからです。
 とはいえ、これは帰ってきて本を読んで知ったことで、列車の中では気が付きませんでした。
 
 さて、Grindelwaldから8.6kmを35分もかけてよじ登り、12:54に標高2,061mのKleine Scheideggに着きました。Grindelwardから994m、Grindelwald Grundからは実に1,017m登ったわけです。

 上の写真が団体客で大にぎわいのKleine Scheidegg駅。右側の黄色と緑の電車がGrindelwaldから着いたWABの列車。団体客の左側半分は日本人の団体で、「お父さ〜ん、早く来 て。いつも遅いって言われてるんだから!」って呼んでる奥さんがいました。JungfraujochへのJB列車は、左側から出発します。

2004年5月 17日】今まで、WABのことを、ヴェンゲンアルプ鉄道と書いていましたが、よく見るとWengenでは なくて、Wengernでした。ということで、ヴェンゲルンアルプ鉄道と訂正しています。
 


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