スイス鉄道の旅
2002.08公開

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港 の見える街から
(辻本のホームページ)




国鉄ブリューニク線




(Brunig-HaslibergからLungenに向けて坂を下るD2461列 車)

★国鉄唯一のナローゲージ

 Interlaken Ost(インターラーケン・オスト)とLuzern(ルツェルン)を結ぶ、国鉄のBrunig線は、線路幅 1,000mmと、国鉄唯一の狭軌路線です。お まけにラックレールの峠越えがあり、高速輸送には不向きの区間となっています。
 その代わり、山と湖という変化に富んだ美しい風景に恵まれており、スイス屈指の風光明媚な路線といえます。

 Interlaken Ostから乗り込んだLuzern行きD2461列車はこんな内装。同じ国鉄の列車でも、他のIC 列車などと比べると、ずいぶん雰囲気が違います。派手な 色使いなど、観光路線を意識した造りです。これは1等車なので、2+1の座席配置です。

 列車は定刻9:30に出発。すぐ、右手にはBrienz(ブリエンツ)湖が広がります。20分足らずで最初の停車駅が Brienz。ここはスイスの鉄道 の電化100%を妨げていることで有名な(?)Brienz-Rothorn(ブリエンツ・ロトホルン)鉄道の乗換駅。 左側の駅舎の陰で、SLの煙が見え ていました。今回は日程の都合で、ここはパスしました。
 次の停車駅がMeiringen(マイリンゲン)。ここで、列車はスイッチバック式に進行方向を変え、いよいよ峠越え にかかります。

 Meiringen駅の標高は595m。最高地点のBrunig-Hasliberg(ブ リューニク・ハスリベル ク)駅は1,002m。この間の最急勾配は120パーミルで、リッゲンバッハ式のラックレールで 登っていきます。左の写真のように山の斜面にへばりつくよ うに登っていきます。

 Brunig-Hasliberg駅のホームは、骨董店のような雰囲気。売り物なのかどうかわかりませんが、がらくた のような小物や古本、それにアル ファロメオのオープンカーまで並んでいました。何だったのだろう。

 Brunig-Haslibergから坂を下り終えると、標高752mのLungen(ルンゲ ン)。ここで、ゴール デンパス・パノラマ特急と行き違いです。窓ガラスの反射で見にくいですが、左側がパノラマ客車。ボ ディーに「GoldenPass」の文字が見えます。

★湖に沿って

 LungenからLuzernまでは左手にLungen湖、Sarnen湖、続いて右手に Wichsel湖、 Luzern湖というように湖が続きます。Meiringenで列車の進行方向が変わるので、Interlaken Ostを出るときに右側に乗っていれば、Meiringenからあとも湖側になって美しい景色が眺められます。

 上の写真はLungen湖。このあたりは、湖の水面と線路との間に標高差があるので、こういう「絵のような」風 景が見られます。 深そうな湖の色が独特です。

 ちょっと写真が悪いですが、線路の位置はこんな感じです。次のSarnen湖のほとりにあ るGiswil(ギズヴィ ル)駅になると、標高485mで、線路はほとんど湖と同じ高さになります。写真から坂を下る感 じがわかるでしょうか。

★近代的なLuzern駅

 Interlaken Ostを出てから2時間弱。定刻の11:24にLuzern駅12番ホームに到着。
 D2461列車の1等車は、よく見ると窓がとても大きい車両でした。パノラマカーには負けます が、通常の2倍くらいの幅があります。やはり観光路線を意 識した造りなのでしょうか。

 Luzern駅はターミナル駅らしい頭端式。線路が尽きた先は、明るくなっていますが、すぐに 屋外です。切符売り場 などの駅の施設は地下に、レストランなどは写真に見えるように2階にあります。
 ホームはドーム屋根で覆われていますが、明るい駅です。

 外観はごらんの通り近代的。古い町並みが残るLuzernには不似合いのようですが、これは最近火事にあって、駅が全 焼したためのようです。ヨーロッパ では、再建する場合、昔と同じように再建することが多いのに、ここでは近代建築を選んでいます。そのかわり、古い駅舎の 玄関部分だけを保存して、モニュメ ントアーチとして再利用しています。右の写真に写っているアーチがそれです。
 なおLuzern駅については、「その他の国鉄線」 のページでも紹介しています。
 【追加】Luzern駅の歴史が少しわかりました。
 最初の駅は1859年に完成。1896年には二代目の駅舎が出来たのですが、1971年に焼失。上で説明しているモ ニュメントは、この駅舎の正面入り口 部分です。現在の駅舎は、1980年から建築が始まり、1991年に駅周辺の整備も含めて完成したとのことです。

SBB Brunig

最初の開業年月日

1888-06-14
(Alpnachstad-Brienz)

全長

73,821m

軌間

1,000mm

最急勾配

120パーミル

ラック型式

一部リッゲンバッハ式

ホームページ

www.bruenig.ch/


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