スイス鉄道の旅
2002.08公開

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港 の見える街から
(辻本のホームページ)



 

ユングフラウへの3鉄道(その3)

ベルナー・オーバーランド鉄道(BOB)
Berner-Oberland-Bahnen

ヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)
Wengernalpbahn

ユングフラウ鉄道(JB)
Jungfraubahnen


(左に見えるWengenを出発し、緑の中の急傾斜を登ってくるWABの列車)

★再びWABでWengenへ

 Kleine Scheidegg(クライネ・シャイデック)から、今度はWengen(ヴェンゲン)に向かいま す。Grindelwald(グリンデルヴァルト)とは 反対方向です。前にも書いた「動力車が山麓側」の原則を守るため、両側を直通する列車はありませ ん。左の写真は乗車する列車がWengenから到着したと ころです。

 山麓側(先頭側)は左のように黄色が濃い新しい車両。1等車です。1988年製造のBDhe4/8型です。後ろの2等 車は古いタイプの付随車。
 新型電動車1両に、旧型付随車2両がセットになっていました。いずれも窓が大きいです。モーター付きの動力車は、必ず パンタグラフが付いていることと、 屋根の上に機器類が載っているので、モーター無しの付随車と見分けがつきます。

 17:02に発車。動き出すとすぐ、Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)へ向かう JBの列車が斜面を 登っていくのが見えました。
 一方、WABの沿線は下の写真のように牛が放牧されており、カウベルののどかな音が聞こえてきま した。

 途中、行き違いように複線になっている場所があります。(Bannwald信号場だったのかな)。リッゲンバッハ式の ラックレールがよくわかります。
 Allmend信号場?に着くと、右の写真のようにWengenの町がよく見えます。
 拡大写真を見ると、中央左下に黄色い電車が見えるところがWengen駅、町並みの中央奥、三角屋根が、この日に宿泊 するホテルです。(2022年4月18日追加
 しばらく停車しているのでどうし たのかなと思っていると、トップに 掲げた写真のように、下から登ってくる列車の行き違い待ちでした。
 Wengenは崖の上にあり、崖下のLauterbrunnen(ラウターブルンネン)からの車道はありません。この ためZermatt(ツェルマッ ト)と同様、排気ガスを出す車が走らない街として知られています。日本人で大にぎわいのGrindelwaldと比べ、 静けさを求める人には最適です。
  

 17:35、Wengen駅に到着。標高は1,275m。Kleine Scheideggから33分で786m下りました。
 ホームはレール面と同じレベルであり、線路部分には歩きやすいように板が嵌め込まれていて、まるで路面電車のよう です。普通の駅だと、こんな造りでは危 険で仕方がないのですが、WABの列車は全線ラックレールで速度も遅いため、こういうことが可能なのでしょう。利用 者にとっては階段がないので楽ちんで す。

★「サービス区間」をLauterbrunnenへ

 天気が悪かった7月26日ですが、日没頃から晴れてきて、ユングフラウがはっきり見えるように なりました。左の写真 は27日の早朝、ホテルから眺めた写真です。撮影時刻は5時半ごろ。実際はもう少し暗いんですが、 デジカメが勝手に補正して明るく写っています。
 この少し後に朝日が 当たります

 Wengen出発は8:33。大勢の旅行者が列車を待っています。向こうから黄色い新型車両が やってきました。
 ここからLauterbrunnenまではWABの中で例外的にスイスパスが適用され、無料で す。Grindelwaldに対抗するためのサービスで しょうか。

 出発するとすぐに左へ線路が分かれていきます。これは1893年の開業時に出来た古いルートで す。現在は1910年 の電化時に、大回りする形で作られた傾斜の緩いルートを通ります。旧ルートは貨物用や業務用列車が 使っているようです。

 Lauterbrunnenまでの区間では、氷河が削り取った雄大なU字谷がよく見えます。また断崖から流れ落ちる落 差約300mのシュタウバッハの滝 もしっかり見えましたが、うまく写せませんでした。8:50に標高797mのLauterbrunnen駅に着きまし た。

★一周してInterlakenへ

 Lauterbrunnenはホームをガラスの大屋根が覆っています。右側ホームがBOB の InterlakenOst方面。左側ホームがWABのKleineScheidegg方面。 どちらも賑わっています。まだ朝の9時なので、これからユン グフラウに向かう観光客ばかりです。

 左はLauterbrunnenの駅舎。この駅を9:05発のBOBの列車に乗り、 InterlakenOstへ戻りま した。右の写真は終着のひとつ手前、Schynige Platte(シーニゲ・プラッテ)への乗り換え駅であるWilderswil(ヴィルダースヴィル)で、ここにも日本 人の団体客がいました。もう Interlakenの市街地に近いので、この近くにホテルがあるのでしょうか。
 Ost着は9:25の予定が2分遅れましたが、次の列車は向かいのホームからの発車です。

Berner-Oberland-Bahnen

最初の開業年月日

1890-07-01
(InterlakenOst-Lauterbrunnen)

全長

23,608m

軌間

1,000mm

最急勾配

120パーミル

ラック型式

一部リッゲンバッハ式


Wengernalpbahn

最初の開業年月日

1893-06-20
(Lauterbrunnen-Grindelwald)

全長

19,091m

軌間

800mm

最急勾配

250パーミル

ラック型式

リッゲンバッハ式


Jungfraubahnen

最初の開業年月日

1898-09-19
(KleineScheidegg-Eigergletscher)

全長

9,336m

軌間

1,000mm

最急勾配

250パーミル

ラック型式

シュトループ式(ア プト式としたのを訂正)

ホームページ

www.jungfrau.ch/


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