スイス鉄道の旅
2002.08公開

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港 の見える街から
(辻本のホームページ)



ゴルナーグラート鉄道(GGB)
Gornergrat-Bahn (そ の2)



(Gornergratでの展望を終えて7:55発の電車に乗り込む観光客たち)

★帰りは鉄ちゃん乗り

 ゆっくりと展望を楽しみ、朝食もゆっくりと食べて、定期列車の始発で山を下りることにしました。 7:10に Zermattを出た列車で、7:55発です。上の写真がそうです。
 スイスの一般的な鉄道とは違い、GGBにはしっかり改札口があります。ヨーロッパ式の自動改札で、3本のバーがついて いて、切符を差し込むと回転可能に なるタイプ。前ページのトップの写真で、電車の横に改札が見えています。上の写真では構内が柵に囲まれており、乗客が列 を作って改札をくぐっている様子が わかります。またこの時刻になっても、駅の部分はまだ日陰になっています。
 上の写真は日陰の部分を中心に撮影しているので、それなりに明るいですが、マッターホルンと一緒に写すとこんな感じ です。(2022年4月18日追加)     
 駅を出てすぐは、上の左の写真のようにガレ場のような景色です。線路の横はいちおうハイキングコースになっているよう で、ハイカーの姿が見えます。最初 は複線区間で、架線の支柱が目立っています。ここは右側通行になっています。

 車内はこんな感じ。座席は座面も背もたれも木製。座面は跳ね上げ式になっており、多客期には乗 客を立たせて詰め込む のでしょうか。
 また日本の電車と違うのは、ドアが片側(この場合は進行左側)しか無いことです。スイスでは路面 電車も同じでした。

 車内は比較的空いていたので、最前部へ立って、「鉄ちゃん乗り」を楽しみました。運転席はこん な感じ。FOのような 丸いコントローラーとは違い、小さなスティックです。古い電車ですが、メーター類が小さめで、操作 機器はわりと近代的に見えます。
 右側には運行 時刻表があります。214 列車です。発車時は前夜のままでしたが、途中で今朝のものが表示されました。(2022年4月18日追加

 最初のうちはマッターホルンが正面に見えます。展望台では雲一つなく、全体が見えていますが、 このときは写真ではわ かりませんが、中腹に小さな雲がまとわりつくようになりました。どこかから流れてきた雲というより は、独立峰のために、山の周囲に雲が自然と発生するので しょう。
 「マッターホルンは午後は雲に隠れることが多い」と言われていますが、この日もその通りになりま した。

 さて、Gornergrat(ゴルナーグラート)を出て8分、最初の駅はRotenboden(ローテンボーデン) (2819m)。上の左の写真のよう に、ホームの待合室?と、駅舎?が見えます。近くにはRiffel(リッフェル)湖があります。ここは08:03発。次 は右の写真の Riffelberg(リッフェルベルク)(2582m)で、08:10発。こちらは大きな駅舎があり、乗車する客がい ました。
 実は、Sunrise Excursionには、朝食の他、野生動物ウォッチングというのが料金に含まれています。あまり関心がないので、それ は気にしていなかったのですが、こ の駅か、さっきのRotenbodenで何人かの人がおりたのは、その参加者だったのかもしれません。

 Riffelbergをすぎると線路は単線になります。そして左下に上の写真のようにこれから走る線路が見えま す。右手には駅の ような施設があり、そこからまた複線になって左のヘアピンカーブを経て、尾根の向こうへ降りていきます。この駅のよ うな施設は Riffelboden(リッフェルボーデン)という信号場のようです。時刻表には乗っていませんが、電車の運転席 にある運行ダイヤ表には Rg(Riffelberg)とRp(Riffelalp)の間にRnという名前が載っていました。
 その複線区間で新型電車とすれ違いました。最初にZermattを出発するときにいったん乗り込んだタイプです。 これはBhe4/8というタイプで 1993年に登場。それまでの電車は時速15kmだったのが、新型の登場で28kmになりました。
 それと上の右の写真でよくわかりますが、GGBの特徴は、パンタグラフが2基並んでいること。これは架線が2本あ る三相交流という電化方式を採用してい るからです。
 間もなくRiffelalp(リッフェルアルプ)駅(2210m)に到着。ここまで来ると林の中になります。駅か ら少し離れたところには古い歴史を誇る 大規模なリゾートホテルがあります。そこへ運ぶためでしょうか、対向列車には貨物車が連結されていて、コカコーラや ミネラルウォーターがたくさん積んであ りました。ここも利用客がかなりありました。

 最後の駅はFindelnbach(フィンデルンバッハ)。標高は1770mまで下がり、 1631mの Zermattまであと少しです。(GGBの パンフには 1604mとなっています。なんでだろう。)
 ここはRiffelalpなどのようにホテルがあるわけではなく、単にハイキングコースがあ るだけですが、それでもちゃんと利用する人がいました。
 この駅を過ぎるとすぐにFindelnの谷を渡る高い橋に出ます。この橋のことは次のページ で詳しく紹介します。

★近代的な始発駅


 Zermatt到着は08:39の予定でしたが、駅の手前で信号待ちし43分に到着しました。

 電車を降りて、出入り口をよく見ると、右の写真のように床が階段状になっていることに気が付きました。その後、朝の出 発時に撮影できなかった駅の風景を 写しました。
 

 改札口を外からみたところ。3本バーの無人改札口が5か所。切符を差し込むと日本のように別の口から出てくるの ではなく、同じ場 所で2、3回出たり入ったりしてチェック完了になります。正面には電光式の発車時刻表示があります。
 切符売り場は上の左の写真のようにガラス張り。改札口の右手にはモニターがあり、Gornergratの現在の風 景が写っています。これで確認してから 列車に乗るかどうかを決めるわけです。

 駅の外観はこんな感じ。最近改装されたのか、あまり風情はありません。近代的で機能的です が、団体客をさばくことに 重点がおかれているような感じです。撮影は翌26日です。
 駅の前にはホテル送迎用の電気自動車が見えます。


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