【ご注意】現在ではこのシステムは変更されており、
かなりのサービス
ダウンになっています。当日中の到着が保証されるのは、かなり限定的になってしまっています。2005年7月時点で
の現状は、こち らのページをご覧下さい。
以下の記述は、2002年夏時点での話です。(2005年8月28日)
スイスの鉄道旅行の快適さを支えていることのひとつが、このシステムです。Reisegepackの「gepack」
とはドイツ語で、英語で言えば 「luggage」です。「reise」は運ぶかな、乗るの意味かな。
国鉄、私鉄を問わず、またケーブルカーなども含めてほとんどの駅で手荷物を預けることが可能で、30キロまで1個
CHF10.00。あくまで「手荷物」
なので、基本的には目的駅までの切符を持っていることが条件らしいですが、4回利用して1度も切符の提示は求められませ
んでした。目的地を口頭で言って、 荷物を差し出すだけでオーケーでした。
上の写真がカバンに付けられた荷札です。真ん中の枠の中が目的地。左から、Zurichから
Andermatt(アンデルマッ
ト)行き、AndermattからZermatt(ツェルマット)行き、Luzern(ルツェルン)から
Zurich行きです。
Luzern駅では、この荷札が記入台の上に置いてあり、裏側に自分で目的地と連絡先(住所またはホテル名)を書
くようになっていました。それで Zurichとだけ書いて出したところ「Central
station?(中央駅ですか?)」と聞かれてしまいました。Zurichの場合は空港駅もあるので、最初から
Zurich HBと書くべき所でした。
それと、このシステムの特徴は、荷物は必ずしも預けた人と同じ列車で運ばれるわけではないということ。一番左の荷
札を見ると、目的地の下に
「Goshenen」と書かれているのがわかります。また右の荷札には「ZUG」とあります。これは経由地です。
ZurichからAndermattへは、レーティッシュ鉄道を通って丸々一日がかりで行ったのですが、荷物の方
は、真っ直ぐにゴタルドトンネル方面に
向かい、Goshennenで乗り換えてAndermattに着いたのです。
また荷物の到着駅では、3日間は無料で保管してくれます。このため、日程の先のほうの目的地へ、大きな荷物だけ先
送りすることも可能です。実際に今回の
旅では、7月26日朝にZermattを出発するとき、その日の宿泊地のWengenではなく、27日の宿泊地であ
るLuzern宛に送りました。(な
お、口頭で「ルツェルン」というと、「ルッツェ〜ルン?」という風に聞き返されました)。
ところが27日の18時ごろ、Luzern駅で荷物を受け取ろうと半券を差し出すと、係の人はちょっと探した後、
首を振りながら戻ってきます。そしてメ
モを差し出しながら「その荷物は19:03に着く」と言います。「そんなはずはない。昨日送っているんだから」と
言ってもらちがあきません。まあ、その時
刻まで待つしかないと思い、いったんホテルに入りました。ホテルで荷物が遅れていると言うと、駅に尋ねてみてくれま
した。そしてもし19:03で着いた
ら、別料金が必要だがホテルまで届けるサービスがあるとのこと。この日は少し疲れていたので、届けてもらうことにし
ました。このため、Zermattから Luzernへの荷札は残っていないのです。