7月22日(月)、スイスの鉄道体験の最初は、Zurich
Flughafen(チューリッヒ空港駅)からZurich HB(Haupt
Bahnhof=中央駅)への10分間の旅でした。
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空港の手続きを終えてロビーに出ると、左手に鉄道駅への案内が出ています。光っているので見に
くいですが、ドイツ語
でBahn、英語でRailway、それに電車のマークが付いています。ここでは階上へ向かいます
が、これは道路を渡るためで、空港駅は地下にあります。
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同じ案内標識に従って進んでいくと、途中に切符の自動販売機のような機械が並んでいます。まだ駅じゃないとは思ったの
ですが、もしかしてと思って、しば
らく様子を見ていました。すると男の人が「鉄道の駅はもっと下だよ」と教えてくれました。それで、これは何の自販機なの
か尋ねると、駐車場の定期券だと言 うことでした。
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もう少し降りると、今度こそ鉄道の自動販売機がありました。なんか、さりげなく置いてあり
ます。
この反対側には、長距離切符や手荷物などの窓口がありました。この空港駅は近郊線だけでな
く、長距離列車も発車するのです。
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これが操作部分ですが、日本とはずいぶん違います。スイスパスは翌日から使うつもりなので、この日は切符を買い
ます。あらかじめ
ガイドブックで知識は得ていたつもりでしたが、やっぱりまごつきます。使い方は、左の駅名一覧か、右の色分けした地
図から行き先の駅が属するゾーンを調
べ、そのナンバーを10キーで打ち込むと、上の緑色の液晶画面に料金が表示されるので、コインかお札を入れます。お
札は20フラン札しか使えないようで、 お札の絵が描かれています。
さすがに利用者の多い、Zurich
HBについては、コイン投入口の横にオレンジ色のステッカーが貼ってあり、「Zurich
Cityは2等CHF5.40」と出ていました。おかげで何とか買えました。
この時は良く理解できていなかったのですが、チューリッヒでは(他の都市圏でもそうかもしれませんが)、国鉄と近
郊の私鉄、それに路面電車が共通の料金
体系になっていて、空港から中央駅までの切符で、そのまま路面電車にも乗れるのでした。路面電車のページに
も書いていますが、路面 電車の乗り場にある自動券売機で購入している人が少ないのは、
一度買ったら24時間有効であることに加
え、中心部へ向かうために周辺の駅で切符を買っている人が多いということもあるのでしょう。(2004年6 月21日・追加)
キップを買って更にエスカレーターで下に降りるとホームです。ホームは2面4線ですが、ここまでの曲がりくねった
通路と地下のために方向感覚を無くし、
最初、Zurichとは反対方向行きのホームに降りてしまいました。すぐに気が付き、反対側へ。
ホームの片側には上の写真のように二階建て列車が、反対側には近郊電車が停まっており、近郊電車は発車間際でし
た。飛び乗ろうとしたのですが、また間違
うといけないので、念のため慎重を期して見送りました。そしてホームの表示をしっかり確かめてから二階建ての列車に
乗り込みました。2等車です。
帰国してからわかったのですが、この二 階建て列車は、スイスの鉄道近代化計画「Bahn2000」
の柱のひとつで、最新型の客車でした。このページトップの写真もそうです。そんな新型客車なのに、やっぱりドアは手
動で開けます。ドア横のボタンには、 独、仏、伊?、英の4か国語で表示がありました。
発車時刻は19時33分。あとで時刻表をチェックしたところ、空港駅始発のLuzern(ルツェルン)行き、
IR1985列車だったようです。
空港駅を発車すると、すぐに地上へ出ます。初めて見るスイスの鉄道沿線。それなのに上のような風景を見て、見慣れ
た日本のJRの京都・大阪間のようだな
あと思ってしまいました。大幹線とあって線路が何本も並んでいたり、駅を通過するときもホームに接していない通過線
を通ったりしたので、そんなふうに感じ たのでしょう。
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そして予定通り10分後にZurich
HBに到着。(これは機関車のページにも載せた写真です。)
着いたのは53番ホーム。ここは駅のずいぶんはずれにあります。最近増設されたホームのよう
でした。
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Zurichの路面電車などを経営するVBZのペー ジの中(左のNetzplan
の中のBahnhofplaneの中)にZurich
HBの詳細な構内地図が載っているのですが、それにはこの53番ホームはありません。頭端駅の中心部へすぐに出ると
思っていたのに、なかなか遠かったの で、おかしいなあと思いました。