| スイス鉄道の旅2002.08公開
 
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 | リギ鉄道
 
 
  (Rigi Kulm駅に到着したArth-Goldauからの電車)
 ★ ヨーロッパ最初の登山鉄道  7月27日に乗ったPilatus鉄道は、世界一の急勾配の鉄道でしたが、翌28日に訪れた
                Rigi鉄道は、ヨー ロッパで最初の登山鉄道として知られています。でも日本人観光客への知名度は今ひとつです。もっともガイドブックには、それなりに大きく紹介されているし、ホームページでもいろんな人が紹介しています。団体客
                が行かないということなんでしょ う。
 
 
                  
                    地図でWeggis(ヴェッギス)から急斜面を登っているのは、Rigi鉄道グループが運行しているロープウェイで
                す。
                      |   |  左の地図はRigi鉄道のHPから借りて、文字を大きくしています。Rigi鉄道の路線は2本
                          あります。ひとつは
                          Vierwaldstattersee(フィーアヴァルトシュテッテー湖)に面した
                          Vitznau(フィツナウ)から登る路線で、かつては
                          Vitznau-Rigi鉄道でした。これが1871年5月21日に開通した世界最古の登山鉄道で
                          す。(ただし途中駅のRigi Staffelhoheまで。頂上までの全通は73年)もう一つは、Zurich(チューリッヒ)やLuzern(ルツェルン)とイタリアを結ぶ幹線上
                          のArth-Goldau(アルト・ゴルダウ)から登る
                          Arth-Rigi鉄道です。こちらは1875年に開通しています。
 |  この日は、午後から交通博物館を訪れることにしていたので、Arth-Goldau側から登ってVitznauに降
                り、船に乗って交通博物館へ向かう ルートをとりました。
 Art-Goldauの駅で国鉄の列車を降りると、ホームにはRigi鉄道への案内表示があります。ちゃんと傾斜した
                電車のイラストが付いています。
 矢印に従ってLuzern寄りに向かうと、国鉄線路を直角にまたいでいるRigi鉄道のホームが目に付きます。左端に
                電車が頭をのぞかせています。
 ところで、この高架式駅舎が出来たのは1897年のこと。もともと1875年6月4日にAlt-Rigi鉄道が開通し
                たときは、起点はここではなく、 Zug(ツーク)湖に臨むArth am
                See(アルト・アム・ゼー)でした。この部分はラック式ではなく、一般の鉄道で、Rigi鉄道のホームページを見ると
                「valley railway」と書いてあります。(これに対してラック式の鉄道はcogwheel
                railway)。そしてArtからGoldauまでは1959年9月1日に廃止されてバスに転換されました。
 階段を昇り、改札口で切符を買います。ここもスイスパスは割引きだけ。頂上まで登ってVitznauへ降りるという
                と、乗車区間を記入した1枚の切符を くれました。
 ホームには青と白のツートンカラーの2両編成の電車が停まっていました。山麓側になる後部の車両がパンタグラフのある
                動力車です。型式はBDhe4/4 の12番機。このタイプは1949年から67年にかけて製造されています。
 
                    
                      
                        |   |  この電車も運転席にはホイール式のコントローラーがあります。運転席のパネルの広さに比べ
                            て、計器類は少ないです ね。上の右側の写真でわかるとおり、前部の左側はドアになっており、運転席は右側にあります。今
                            回の電車は空いていたので、運転席の後ろにも立てました。
 |     定刻9:10に発車。すぐに左側には、国鉄との連絡線路が見え、電車が留置されています。同じツートンカラーの
                  車両のほか、上部
                  が青のグラデーション、下部が白という違う塗り方の車両も見えます。塗装が違うだけで、タイプは同じようです。で、国鉄との連絡線があるということでわかるとおり、このRigi鉄道は登山鉄道としては珍しく1,435mmの
                  標準軌なのです。このため車内はゆった りとしています。
 ★視界良好で快適な登り 
                
                 すぐに最初の駅、Goldau
                A4です。変わった駅名です。A4というのは近くを走っている高速道路のナンバーかも。駅は近代的で、最近出来たような
                感じです。右の写真はその次のKrabel駅の手前です。Krabelからは左手方向のRigi
                Scheidegg(リギ・シャイデック、1,661m)へ向かうゴンドラリフトが連絡しています。このあたりは両側に
                草原が広がっています。。
 
 
                  
                    左はRigi
                Staffel駅に着いたところ。左端に見えている電車は、上の写真で上部に見えている電車で、この駅ですれ違って
                Arth-Goldauへ降りていく電 車です。前方へ、Vitznauへ向かう線路が延びています。
                      |   |  Krabelからしばらく谷間の林の間を抜けていくと、また草原が広がるようになり、やがて
                          Vitznau方面から の鉄道との連絡駅、Rigi
                          Staffel(リギ・シュタッフェル)です。ここは標高1,604m。Arth-Goldauが510mだったので約900m。それほど急坂の感じはしませんでした
                          が、やはり最急勾配200パーミルだけに、意外と登ってい
                          ます。リッゲンバッハ式のラックレールが見えます。
 |  Art-Rigi鉄道(ARB)とVitznau-Rigi鉄道(VRB)は1992年に合併。この駅で両鉄道のレー
                ルがつながったのは、合併に先立つ 1990年のことでした。なお、鉄道名の表記については、複数形のRigi
                Bahnenという書き方をしている本もありますが、Arth-Goldauの駅舎にはRigi
                Bahnと表示されていたので、それに従います。
 
 右の写真は、Rigi Staffelから終点のRigi
                Kulm(リギ・クルム)へ向かう線路。左手の高くなったところにVitznauからの線路が続いています。これを見る
                と、違う会社だったのだなあ、とい う実感がします。
 
 
                  
                    Rigi山の頂上は駅から数分、坂道を上っていきます。
                      |   |  始発から37分、定刻の9:47にRigi
                          Kulmに到着。標高は1,750mです(公式時刻表の数値。Rigi鉄道のHPによると
                          1,752m)。このページのトップの写真もそうです。駅自体は
                          低いホームがあるだけで、他になんにもありません。
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