スイス鉄道の旅
2002.08公開

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スイスの路面電車
Tram


(Zurich中央駅近くですれ違う新旧の路面電車)

★Zurich

 空港からZurich中央駅に着いて、ホテルの近くまで路面電車に乗りました。駅前の乗り場はひ とつではなく、路 線によって別れています。この時は、駅東側の乗り場へ向かいました。
 まず、切符を買う必要があります。スイスの路面電車は、車内では切符は買えません。事前に用意しておく必要がありま す。スイスパスを持っていれば、市内 交通も乗れるのですが、スイスパスは翌日からにしてました。乗り場の壁際に切符の自動販売機がありました。空港にあった ような、ボタンがいっぱいついた複 雑な販売機です。それで、しばらく様子を見ていたのですが、あまり買う人がいません。というのは、こちらの切符は有効期 間が1日あるので、朝買えば、その 日はずっと使えるのです。それで夕刻には買う人がいないのでしょう。

 この時は良く理解できていなかったのですが、チューリッヒでは、国鉄と私鉄、路面電車が共通の料金体系になっており、 同じ切符で乗れます。SBB のページにも書きまし たが、つまり空港から中央駅まで乗ってきた切符で、そのまま 路面電車にも乗れるのです。このことも、路面電車の乗り場で切符を買っている人が少ない理由のひとつだろうと思います。 (2004年6月21日
 上の2枚の写真も、ページトップの写真も、下の写真も、中央駅の東側乗り場から出発する路面電車です。カラーリングは 白と水色のシンプルなもの。新しい のや古いの色々ですが、いずれも3両か4両連結しています。これは、切符や料金を車内で回収する必要がないため、ワンマ ン運転でも何両でもつなげるわけで す。日本だったら、車掌を何人も乗せるか、降り口に行列が出来てしまいます。
 日本と違うもうひとつの特徴としては、ドアが片側、進行方向右側にしか付いていないことです。GGBの電車もそうでし た。

★Bern

 Bernの上の写真を見ると、側面にいくつもあるドアの様子がよくわかります。どこから乗ってもいいし、どこか ら降りてもいいわ けです。これなら大勢の乗客をさばけます。
 日本の路面電車の場合、駅前のターミナルや繁華街の利用客の多い駅では、乗り降りに非常に時間がかかっています。 それはお客が一人ずつ料金を支払う必要 があるからです。それに比べると、スイスの路面電車は、多くのお客が乗っていても、非常にスピーディーな感じがしま した。
 これはひとえに、利用者の切符を持っていることを信じるという、大人の社会の故なので、日本で同様のシステムにす るのは無理でしょう。

 さて、Bernの電車は赤い派手な色が多いのですが、中心部の黄色っぽい古い町並みによく 似合っています。
 左の写真は電車が城門をくぐっています。このように、自動車が通れないところを電車だけが 走っている場合が多いです。

 これは緑色の古いタイプの電車。狭い道路に、しっかり複線のレールが敷かれ、電車が市内交 通の主役であることを示し ています。自動車は遠慮がちに走っているようです。

 上の写真はキルヒェンフェルト橋の北詰、カジノ前広場です。右手方向に橋があります。橋を電車が渡る様子は、「スイスの橋」 のページをみてください。
 こちらは、コルンハウス橋。ここも橋の幅いっぱいにレールが敷かれています。右側の写真の前方に見えているのがコ ルンハウス橋です。こちらの赤い電車 は、3両連結に、さらに1両を付け足しています。
 また、道路の中央に電車乗り場の安全地帯があるのではなく、歩道がそのまま電車乗り場になっています。 ZurichやBaselでも中心部の繁華街は、 ほとんどそういう形でした。このため、日本のように、電車が来ていても信号が青になるまで乗り場にいけない、という ようなことがありません。ギリギリまで ウインドショッピングをしていて、来た電車に飛び乗ることが可能なのです。

★Basel

 Bernでは、上のようにたくさん写真を撮ったのに、電車には乗りませんでした。街が狭くて、歩 くだけで十分だっ たからです。
 逆にBaselでは、駅と街の中心が少し離れているため、緑色の路面電車にのりました。ところがこちらでは写真を取り 忘れてしまいました。どうしても、 鉄道が中心の旅行だったので、路面電車はおまけの意味合いが強かったようです。


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