最後に氷河急行の運転形態についてまとめておきます。
3社が共同して運行している列車なので、3社のそれぞれのページに氷河急行の案内が載っていますが、一番詳しいの
は中間のFOのようです。その証拠に、
RhBの案内を読んでいると、最後に「もっと詳しい情報はFOのページを見てください」というリンクが張られていま
す。
ということで、FOの氷河急行ページはこち ら。
また、氷河急行そ
のもののページもあります。こ ちらには車
両の紹介など、興 味深いデータが掲載されています。
さてダイヤについて。時刻表を見てみましょう。どのページでもいいんですが、氷河急行そのもののページのものよ
り、FOのページの時
刻表のほうが見やすいようです。冬季は1往復、夏は4
往復あることがわかります。そして重要なことは、各列車の内容が同じではないということです。
パノラマカーや1等車、2等車の連結の有無、食堂車の連結区間が違うし、St.Moritz側は、始発・終着駅が
St.Moritzであったり
Davos(ダヴォス)だったり、またSt.Moritzへ行く場合、Churに寄るのか寄らないかなど、様々で
す。車両の連結については、FOの時刻表 では「Regular Carriages Overview」という別ページになってい
ます。
これを見ると、例えばZermattに向かう列車の場合、4本のうち、パノラマカーが連結されているのは903と
907の2本だけです。逆に
Zermatt発の列車では、902の場合は、Brigまではパノラマカーだけしかありません。そしてどの列車にも
食堂車があるのですが、連結区間はかな り限られていることがわかります。
このように、一口に氷河急行と言っても、実態は複雑です。特に団体客が多い列車でもあり、なかには団体専用列車に
近いものもあるかもしれません。先ほど
の車両のページの解説を見ると、パノラマカーにはスピーカーが付いているし、その他の車両では「団体で1両貸し切る
場合は、スピーカー設備を付けることが 出来ます」と書いてあります。
また、BrigやDisentis、Churなど、折り返したり、会社が変わったりする駅では、短くても7分、長
い場合は24分も停まっています。さら
に氷河急行だけの時刻表ではわかりませんが、一般の時刻表を見ると、氷河急行以外の一般列車と、所要時間はあまり変
わりません。こんなところが「世界で最
も遅い特急」などと呼ばれたりする所以でしょうが、鉄道ファンにとっては、遅いことも魅力の一つなのです。
Glacier Express(RhB、FO、BVZ)