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★2023年6 月22日(木)  30年間で長編5作…… 原ォさん死去
 少し古い 話になりましたが、作家の原ォさんが5月4日に亡くなられたことが、10日の朝刊に掲載さ れていました。ご冥福をお祈りいたしま す。
 原さんは1988年に長編の「そして夜は甦る」でデビューし、2018年の「そ れまでの明日」までの 30年間で長編が5冊、短編集1冊、エッセイ集1冊(文庫版は2分冊)と、極めで寡作で知られていま す。
 長編の主人公はいずれも私立探偵の「沢崎」です。ストイックで、信念に従って行動する沢崎は魅力的で す。
 長編第4作の「愚か者死すべし」から最新作の「それまでの明日」までは14年かかりましたが、次作に 通じる人物が登場し、愛車だったブルーバードが姿を消すなど、これまでにない趣向もあって楽しめまし た。
 そして著者後書きには、すでに次作を書き始めており、「それからの昨日」という仮題も決まっていたこ とが記されています。第5作からすでに5年たっているのに、それを読むことができないのがとても残念で す。
 【2023年9月22日・追記】原ォさんの幻の次作のタ イトルを「それまでの昨日」と書いていましたが、間違っていました。正しくは「それからの昨日」です。おわびして訂正し ます。
 関連記事はこちらにあります。
松本零士さん死去(2023 年2月22日)
樋口有介さん死去(2021 年11月9日)
さいとう・たかをさん死去(2021 年10月1日)
安野光雅さん死去(2021 年1月22日)
大林宣彦監督死去(2020 年4月12日)
宮脇俊三さん死去(2003 年3月4日)
★2023 年6 月8日(木)  懐かしい音がよみがえる 「サウンドバーガー」を購入
 昨年11 月7日、オーディオテクニカが創業60周年を記念して復刻し、限定発売したポータブ ルレコードプレーヤー「サウンドバー ガー」が、5月31日から一般発売され ま した。限定販売の時は、初日だけでな く、12月1日、同15日と3回もチャレンジしたのに、購入できず、悔しい思いをしており、一般販売を 待っていました。
 31日に購入したのは、オーディオテクニカのオンラインストア限定の白です。オンラインストアでは 黒と黄色はす でに売り切れでしたが、アマゾンなどではま だ売っています。黄色 は「ベストセラー1位」になっています。

 最初に聴いたのは、太田裕美さんの3枚目の傑作アルバム「心が風邪をひいた日」です。(2017年の限 定生産盤ではなく、昔 のLPです)。1980年代に 発売されていたかつての機種と違い、本機はBluetoothで聴けるのですが、せっかくなのでアクティブス ピーカーを有線でつなぎました。スピーカーは小さいけれどパワフルなfoxL V2です。
 最初にB面1曲目、「ひぐらし」をかけると、思った以上にクリアな音で驚きました。見た目はオモ チャっぽいですが、中身はさすがにレコードを知り尽くしたオーディオテクニカ製だと思いました。LPレコードは最近購入したもので、まったく聴いていない ため、ホコリもほとんどなく、レコードらしい「プチプチ音」も気になりませんでした。
 LP盤だ と上の写真のように本体から大きくはみ出すので、狭い場所では恐くて使えません。でもEP盤だと右の写 真のように、机の上でも使えそうです。こちらはポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」です。1970年 12月20日発売のシングル盤で、辻本が初めて自分のお金で買ったレコードです。ダニエル・リカーリの スキャットは懐かしくて、涙が出そうになりました。
 レコードをセットする状態では、トーンアームは右端で固定されます。繊細で華奢な部分が無防備になっている感じです。
 本体の後ろというか右側に、充電用のUSB-Cジャック と、外部出力用のステレオミニジャックがあります。アクティブスピーカーやオーディオシス テムに接続できます。ただし、本体にボリュームがないため、通常のヘッドフォンやイヤフォンははつなげ ません。ヘッドフォン自体にボリュームがついている必要があります。右の写真に写っているのはソニーのMDR-10RBTで す。
 Bluetoothは本体の手前にあるボタンを押してペアリングするのですが、表示板がなく、電源ボ タン横の白色LEDの点滅状態だけが頼りなので、つながったかどうかはわかりにくいです。それでも DENONのミニコンポ、RCD-M41と もつながりました。
★2023年5 月21日(日)  新旧交代(macOS) ひとつ飛ばして最新のVentura13.4に
 2021 年7月に今のiMacを買ってから、OSは11 Big Surのままでした。小数点以下こそ11.4から11.6 に変わりましたが、 21年秋の12 Montereyも、22年秋の13 Venturaも無視していました。Big Surで特に不便はなかったからです。
 しかし最近、ネット上の画像でJPEGより品質と圧縮効率が良いと言われるAVIF形式の画像が見ら れるようになりました。macOSは13 Venturaから対応しているため、この機会にアップデートすることにしました。

 システム(OS)のメジャーアップデートで心配なのは、常用ソフトウェアが対応しているかどうかで す。まあ22年10月の公開から7か月もだっているのだから大丈夫だろうと思い、各ソフトを最新版にし ました。ただひとつPhotoshop Elementsは2021のままです。
 さて13 Venturaのダ ウ ンロードは15分くらい、 イ ン ストールは50分弱で完了。トラブル無く立ち上がりました。アップルメニューから 「こ の Macについて」を開くと、出てきたの は左の画面。11までの横長画面から大きく変わりました。永年、横長画面に親しんでいたので、違和感が あります。
 「詳細情報」を押した画面も変わり、「システム設定」に飛ぶようです。外付けストレージの使用状況な どを見る画面は、一手間余分にかかるようになりました。また「システム設定」画面も大きく変わっていま した。これは慣れるまではちょっと見にくいですね。
 とりあえず常用ソフトは、心配していたPhotoshop Elements2021を含めてすべて動きました。それ以外はこれからゆっくり確かめていきます。
 関連記事は以下にあります。
Macのある生活
新旧交代(iMac)その1-その3(2021年7月13-22日)
iMac2021 を注文      (2021年5月25日)
新旧交代(iPhone11Pro)   (2020年3月9日)
新旧交代(iPhone8とHigh Sierara)  (2017年11月26日)
MacBook Proを購入       (2007年1月1日)
★2023年5 月11日(金)  2016年のヨーロッパ鉄道旅行の記録 ようやく完成しました
 去年の夏 から書き始めた2016年のヨーロッパ鉄道旅行の記録が、ようやく完成しました。7月、8月で3編書き 上げ、8月31日の日記には「あと少し頑張って、早く完成さ せたい」と書いたのに、それから長く中断してしまいました。
 完成したのは、悪天候とストライキの中での世界遺産のモン・サン=ミシェル訪問記です。トップページからご覧くだ さい
★2023年5 月5日(金)  大阪城で重文の櫓を堪能 千貫櫓と大手口多聞櫓 
 5月7日 までの土日祝日、大坂城の重要文化財である千貫櫓(せんがんやぐら)と、大手口多聞櫓(たもんやぐら) が公 開さ れているので、見学してきました。上の写真は西外堀側から見たところで、左から千貫 櫓、大 手口多聞櫓、大手門です。千貫櫓の屋根は唐破風がついており、格式の高さを示しています。

 上は、大手門に向かう土橋から見たところです。大手門へ寄せてくる敵軍を狙う絶好の位置に千貫櫓が 建っていることがわかります。信長が大坂本願寺を攻めた時にもこの場所に櫓があったようで、櫓からの攻 撃に悩まされた信長軍が「千貫文出してもいいから奪いたい櫓だ」と言い出したことから、千貫櫓の名が付 いたと言われ、後々の櫓にも引き継がれました。
 今の千貫 櫓は家康の大坂城再建時、1620年に完成。西の丸の乾櫓(いぬいやぐら)とともに、大坂城で最も古い 建造物です。
 左は大手門をくぐった大手口枡型(ますがた)で、櫓と土塀に囲まれています。正面に見える大門(おお もん)の上が渡櫓(わたりやぐら)、右手の石垣の上が続櫓(つづきやぐら)で、合わせて大手口多聞櫓と 呼んでいます。
 大手門を突破した敵軍は、ここで多聞櫓から狙い撃ちにされる仕組みです。
 櫓の公開 は、有料エリアの西の丸庭園の入り口から入ります。庭園は200円ですが、櫓にも入ると800円です。 さらに天守閣とのセット券は1300円です。天守閣単独は600円なので、100円お得です。
 庭園に入って左へ進むと千貫櫓が見えます。戦闘用の櫓は、城内側には窓がありません。左下に見えるの が入り口です。順路としては下の写真のように、千貫櫓の入り口手前左側の土塀にある潜り戸を抜け、下の 右の写真のように渡櫓へ向かいます。
 上の左の写真が渡櫓の内部。思ったよ りも広く、4室に分かれていて70畳敷きのの広さです。上は渡櫓から枡型を見たところです。
 左は続櫓の内部。枡型に面した側が長い廊下になっており、反対側には9畳から15畳の部屋(武者溜ま り)が6室あります。続櫓も外から予想以上に広い建物です。

 左下の写真は千貫櫓に戻る道です。近くで見ると千貫櫓の白壁の汚れが目立ちます。下は内部です。1階 は217平米あります。残念ながら2階へは上れませんでした。
 西の丸に は大坂城代の屋敷があり、千貫櫓で夕涼みをしたり、部下に料理をふるまったりした城代もいたそうです。
 左は千貫櫓の窓から大手門側を見たところ。銃眼は窓の下にあり、火 縄銃 を持った人形が置かれてい ました。入場者が持てる火縄銃も置いてありました。
 北側にも出入り口があり、こちらが出口になっていました。このあと西の丸を歩きましたが、大勢の人で 賑わう天守閣周辺とは違い、有料なので静かでした。でも、どうせなら乾 櫓も 公開してほしかったです。
 今回の参考文献は創元社の「大 阪城(図説 日本の城と城下町 1)」です。