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番外編・スイスの滝めぐり(後編)


(ラウフェン城の滝見台から見下ろしたラインの滝)

2011年の旅で訪れた滝の記録です。解説は少なめ、写真と動画が中心です。
前編はこちら

登って見る・ライヘンバッハの滝・ Reichenbachfall(8 月7日)

  アーレ渓谷か ら、徒 歩で次の目的地、ライヘンバッハの滝(ライヒェンバッハの滝)へ向かいました。十数分の道のりです。途 中で、山の中腹にあるライヘンバッハの滝がよく見え ました。ずいぶん中途半端な位置にあるように思えます。
 このため、滝壺まではケーブルカーで登ります。写真の滝の右手、白い建物の左側に細く、ケーブルカー の線路が見えています。

 この滝は、名探偵シャーロックホームズが、宿敵のモリアーティ教授と対決し、一緒に滝壺に落ちたこと になっています。このため、滝があるマイリンゲンに はホームズ博物館もあり、シャーロキアンにとっては聖地のひとつになっているようです。
 ケーブルカーの乗り場は、療養所のような建物群の一角、芝生の広場に面しています。右手にレールが延びています。
 ケーブルカーは15分おきの 運行で、所要7 分。全 長714m、標高差244m、最急勾配は617パーミル。料金は往復で10フラン。
 開通は1899年6月1日と古く、100年を経た1998年から2004年にかけて、運行を休止する 冬の間に大がかりな修復が行われたそうです。
 安易に新型車両を導入するのではなく、クラシックな車両を使い続けています。

 降りてきた対向車は乗客ゼロ。無人運転かと思ったら、背の低いおばさん運転士が、最前部に座っておら れました。
 右のような大きな鉄橋(アーチ橋)もあります。


 ケーブルカーを降りると、目の前が滝。高さは120mで迫力があります。
 スイスの観光地としては珍しく、ホームズの「顔出し」もありました。(腕組みしているホームズなの に、手を出してはダメでしょう)。
  正面の崖には、 ホー ムズとモリアーティ教授がもみ合って落ちた場所が白い☆印で示されています。(矢印部分)
 手前の手すりのところに案内表示があったのですが、なかなか見つからず、ケーブルカーの折り返し待ち で煙草を吸っていた女性運転士に教えてもらいまし た。

 後の行程の都合で、ここは滞在わずか8分で、折り返しのケーブルカーに乗り込みました。下りながら、 ケーブルカーから身を乗り出して下を見ると、右のよ うな滝がいくつも見えました。
 メーンの滝以外にも、このような滝が麓まで続いているのでした。
 ケーブルカーの駅からマイリンゲン駅まで歩いて戻りました。


裏から見る・ギースバッハの滝・ Giessbachfälle(8 月7日)

 この日3か所 目の滝は、ブリエンツ湖の南側、ブリエンツ駅の船着き場を12:45に出る船で向かいます。
 約10分後、ギースバッハの船着き場に着く直前、手前に山から滝が湖に流れ込んでいるのが見えます。 正面に来ると、左の写真のような感じです。
 この滝は、道路も通じてはいるのですが、一般的には船で訪れることになり、観光ルート的にはやや不便 なため、日本のガイドブックにはあまり登場しませ ん。「地球の歩き方」にも載っていません。ミシュラン・グリーンガイドにも「緑の森の中にある一連の見 事な滝」と1行だけです。
 しかし、乗り物ファンにとっては、見逃せないスポットです。というのは、スイスの現役では最も古い ケーブルカーがあるのです。 
 これがそのケーブルカー。ライヘンバッハと同じ、吹きさらしのクラシックな形式です。開通したのは1879年7月21 日。パンフレットによると、全長 345m、標高差104m、最急勾配280パーミルです。(「Schienennetz Schweitz 2010」によると、全長333m、標高差93mとなっています)。
 スイスで一番最初に開業したケーブルカーは、ローザンヌのフロン駅とウーシー駅の間で、1877年3月16日のことで した。しかしこの路線は1958年 にラック式の鉄道に変わったため、現存するケーブルカーでは、このギースバッハのものが最古です。
 線路は右の写真のように、ほぼ直線です。
 登り着いた駅はこんな感じ。ライヘンバッハのケーブルカーは女性が運転と料金徴収をおこなっていましたが、こちらはお じさんたちです。小規模なケーブル カーでも、名前は「ギースバッハ鉄道」と立派です。


 ケーブルカー駅の目の前には、これまたクラシックな、グランドホテル・ギースバッハが建っています。 ホテル前のテラスで遅めの昼食を食べながら、ゆった りと滝を眺めました。
 ホテルから見た滝が右の写真。何段も続いており、最上部まで遊歩道が続いています。とりあえず、一番 手前の滝上に橋が架かっているのが見えるので、そこ まで行ってみることにしました。
 もう少し上まで登って見ると、滝の裏側に道がついているのが見えました。そこまで行ってみることにしました。
 滝の裏側から下を眺めると、ホテルの建物の向こうに、エメラルドグリーンのブリエンツ湖が見えました。清涼感いっぱい の光景でした。
 またケーブルカーに乗って湖畔の船着き場に戻り、14:57発の船でインターラーケンに戻りました。ライヘンバッハの 滝を短時間ですませたのは、ここの 船の便数が限られているためです。ブリエンツ12:45発の船を逃すと、次は14:45発と2時間後になってしまいま す。12:45の船だと、グランドホ テル・ギースバッハで食事を食べるにも遅すぎないし、ギースバッハでの滞在時間は2時間とれますが、14:45の船だ と、帰りの船は16:36発になって しまい、滞在時間は21分間短くなってしまうのです。
 船が桟橋を離れると、船着き場とケーブルカーの駅、それにホテルが一望でき、その位置関係がよくわかりました。この ケーブルカーは、途中で高いトラス橋 を渡るので、もっと時間があれば、ホテルから船着き場までの下りは歩いて戻り、橋を渡るケーブルカーの写真を狙うべき だったかなと、あとから思いました。

船から見る・ラインの滝・ Rheinfall(8 月10日)

  ライン川の本流 にあ る唯一の滝、「ラインの滝」は、スイスの最北部、ドイツと国境を接するシャフハウゼンの西側にありま す。
 シャフハウゼン駅からはバスに乗って北岸から見に行くのが便利なんですが、「鉄道の旅」なので、鉄道 で向かうことにしました。
 上の地図はiPhoneアプリの「Swiss Map Mobile」。中央がラインの滝で、南側に出っ張った岬の上にラウフェン城があり、その西側にSchloss Laufen am Rheinfall(シュロス・ラウフェン・アム・ラインファル=ラインの滝のラウフェン城)という長い名前の駅があり ます。シーズン中の日中だけ電車が 停まるという、観光のための駅です。
 朝8:46にシャフハウゼン 駅を出発。所要時 間は 5分。到着の直前に滝の上流でライン川を渡ります。「スイス鉄道の旅」の表紙の写真に使っているのがそ の橋です。

 上の写真は橋を渡る電車の中から見た滝の上流の風景。泡立つ流れが見えますが、やっぱり上流から見て も、あんまり迫力はありません。
 ちなみにこの鉄橋(というか石橋かな)には、歩道が併設されており、歩いて渡ることもできます。

 お城の下をトンネルで抜けるとシュロス・ラウフェン・アム・ラインファル駅。狭いホームが1面あるだ けの簡素な造りです。ホームのシャフハウゼン寄りに 階段があり、下ると船着き場、登るとラウフェン城の入口です。滝を見るにはラウフェン城の入口に向かい ます。
  お城の入口にわ かり やすい地図がありました。(拡大図はこ ちら)。滝を 見る展望台に行くには入場料3フラ ンが必要です。
 その展望台は3段になっていて、上段がBelvedere、中段がFischetz、下段が Känzeliと、それぞれ名前が付いています。
 Belvedereは展望台によくあるフランス風の名前で、いわば「絶景台」。Fischetzは「魚見台」でしょう か。Känzeliはなんでしょ う。Kanzelというは「(教会の)説教台、(飛行機の)コックピット」と辞書にあります。確かにそんな格好でした。
 で、Belvedereから見た景色が、このページのトップの写真。確かに絶景です。動画も撮影してきました。



 中央の島には船着き場があり、階段でてっぺんまで登れます。まだ時間が早いので、このときは無人でした。手前の岩は、 いずれ崩れてしまいそうな危うさで す。
  滝の下流を見る と、 しぶきがすごいので虹が架かっていました。青い屋根の船が、中央の島に接岸しようとしています。

 上流を見ると、30分後の電車がやってきました。もう少し進んだところが、HPの表紙にある写真で す。
  中段の Fischetzに来ると滝の中央部が目の前です。
 ラインの滝の高さは約25mですが、幅が150mあり、水量は平均で毎秒750立方メートル。という ことは75万リットルですか。
 この滝があるために船の荷物は積み替えが必要で、シャフハウゼンが栄えることになったのです。
 下段のKänzeliはこんな形。ここから見ると、頭上から水が襲いかかってくるようです。
 対岸を見ると、丘の上を列車が走っていました。前日、Bülacha(ビュラッハ)からシャフハウゼンまで通ってきた 路線です。
 水面に近い高さから見ると、波しぶきの高さがよくわかります。中央の岩のてっぺんに人が立っているのがわかるでしょう か。
 【2013年1月27日追加】上の写真に見える線路を 通ったときに、滝を写した写真を「地味な観光列車 で世界遺産の図書館へ」のページに入れました。ラウフェン城の様子がよくわかるので、こちらもご覧下さい。
 さて、そろそろ船で対岸へ渡ることにします。船頭さん(というか操縦士と言ったほうがお似合いでした)は、説明と料金 受け取りに大忙し。船着き場には何 種類ものコースの案内図が掲げられており、この船も最初は「周遊コースです」と言っていたので、見送ろうと思ったのです が、聞いてみると「対岸にも寄るので、渡るだけの人はそこで降りればよい」とのことでした。船の上から動画も撮ってみま した。雰囲気だけです。滝は遠いで す。



 対岸の船着き場に着くと、滝を正面から見ることができます。しかし、午前中は逆光のため、ちょっと見にくいです。
 向かって右の岸の黒い出っ張り部分が、ラウフェン城の展望台Belvedere。下の出っ張りがKänzeli。その 中間にほんの少し突き出た庇が見え るのがFiscetzです。

 帰り道は滝の北側の坂道を登り、線路を越えてノイハウゼンの町からシャフハウゼン駅行きのバスに乗りました。坂道の途 中で、ラウフェン城をバックにした 滝を狙いました。
 ちょうど手前に船が入り、これはなかなか良い構図になったと思います。
 


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