HOME

2002年の旅
2005の旅
ゴッタルド線の旅

2011年の旅 Top
行程記録
行程地図
Genève>Montreux
MVR-mtgn
TPF、VCh
CFF、BLS
BLM
MIB
BRB
zb
Voralpen-Express

thurbo
AB
SZU、Db
ZVV


スイスの滝めぐり

走破記録

港の見 える街から
(辻本のホームページ)

このサイトは
Netscape7.0
へた字12ポイントで
最適化しています



やっと対面 ユングフラウ3山
Interlaken Ost > Lauterbrunnen > Mürren
   
BLM
(2011/08/06)



(Mürren駅に到着したBLMの電車。後ろに荷物車を連結している)

★万全を期してインターラーケン

 8月6日朝、モントルーを出発し、10:28にInterlaken Ost(インターラーケン・オスト)駅に到着しました。ユングフラウ方面へは、そのまますぐ10:35の電車に乗り継ぐことが可能ですが、今回は駅前にあ るホテルを予約しているので、まず荷物(スーツケース)をホテルに預けました。
 2002年の旅でも、2005年の旅でも、インターラーケンには来ましたが、いずれも街は素通りで、乗り換えだけ。し かし今回はここに2泊します。到着日と出発日を入れて3日間いれば、何とかユングフラウ3山をしっかり見ることが出来る だろうとの計画です。このため、予定もフレキシブルなものにし、天候が一番良いときに、ユングフラウ方面に向かうことに していました。
 天気予報では、どの日もぱっとしなかったけれど、ひ とつ前のページの最後に書いたとおり、インターラーケンに近づくと、雪山が見えました。空はどんよりだけ ど、そこそこ視界はありそうです。それで、ホテルのフロントの女性にも、「ユングフラウを見に行くのは、今日が良いか、 それとも明日にすべきか」って訪ねてみました。すると「絶対に今日のほうが良い」とのこと。それで決まりです。
 オスト駅発車は11:05。30分ごとの発車です。少し時間があったので、駅前広場に来ました。インターラーケンには オスト(東)駅と、Interlaken West(ヴェスト=西)駅があり、ユングフラウ方面への乗り換え駅はオスト駅ですが、街の繁華街に近いのはヴェスト駅。オスト駅の駅前は閑散としていま す。後ろはすぐ山に見えますが、山との間にアーレ川が流れています。
 
 さてユングフラウ3山ですが、一番近づくクライネシャイデックからユングフラウヨッホへのユングフラウ鉄道は、 2002年の時に乗っているので、今回はBergbahn Lauterbrunnen - Mürren(ラウターブルンネン・ミューレン山岳鉄道、略称・ミューレン鉄道、BLM)に乗って、3山を谷を隔てた西側から望むミューレンを目指しま す。
  Lauterbrunnnen(ラウターブルンネン)までは、Berner Oberlad Bahn(ベルナー・オーバーランド鉄道、BOB)です。ラウターブルンネンに近づくと、前方にピラミッド型のユングフラウが見えました。頂上付近に少し 雲がかかっていますが、なんとか大丈夫そうです。オスト駅から20分、11:25にラウターブルンネン 駅到着です。

 ラウターブルンネン駅を出て、道を挟んだ向かいにミューレン鉄道のラウターブルンネン駅があります。 鉄道といってもロープウェイです。鉄道名を書いた青い看板が掛かっているアーチ型の入口から入り、階段 を上ったところが乗り場です。
 実は、2006年4月23日まではケーブルカーでした。老朽化のため、同年12月16日からロープ ウェイに転換。乗り場からは以前のレールが一部残っているのが見えます。
 2004年の「スイス鉄道地図」によると、このケーブルカーは、全長1444m、標高差685m、最急勾配606パー ミルでした。「Schienennetz Schweiz」でも数値は同じで、開通は1891年8月14日です。後ろに荷物用の貨車を付けた姿は、よくガイドブックにも紹介されており、2002年 の旅で使用した「るるぶ情報版2001-2002」では表紙に使われていました。
 ロープウェイが発車すると、左手にラウターブルンネンのU字谷がよく見えます。右手の崖にはシュタウプバッハの滝、正 面の崖の向こうにはユングフラウが姿を現しました。まだその左に続くメンヒとアイガーは見えません。(この写真は、「スイスの滝めぐり」にも掲載。シュタウプバッハの滝 の説明はそちらをご覧ください)。
 なお、このロープウェイは、ミューレン鉄道の一部という扱いなので、スイスパスが有効です。「SBB Mobile」などで時刻を検索しても、普通の鉄道扱いで表示されます。

★絶景の別天地へ

 ロープウェイはあっという間に標高1487mのGrütschalp(グリュッチアルプ)駅へ。 ここで普通の鉄道に乗り換えます。このページの最初に掲げた写真のように、オレンジとベージュのツートンカラーの電車が 1両だけです。進行方向左側がユングフラウ3山を望む特等席なので、素早く乗り換えて左側の席を確保しました。
 電車が動き出すと、すぐに3山が見えました。左端のアイガーは、また頂上付近しか見えません。リュックを背負った人た ちがいるのは駅の横のテラスです。ここから終点のミューレンまでは4.3km。ミューレン駅の標高は1634mで、最急 勾配は50パーミル。線路に沿ってハイキングコースが続いているので、歩いてみれば3山をバックに入れたミューレン鉄道 の走行風景が写せるのですが、今回は乗車のみ。このため、電車の写真は少なめです。
 ミューレンに近づくにつれて、だんだんアイガーが麓まで見えるようになってきます。でもこの写真の後は、もっぱら動画 撮影になりました。



 上の動画は、木陰の部分と雪山の明暗差が大きいの で、山は時々とんでしまっていますが、何とか雰囲気はわかるでしょう。ごらんの通り、ミューレン鉄道は ゆっくり走っています。

 ミューレン到着の少し前、ユングフラウの氷河が溶けた細い流れが、谷へ流れ落ちているのが見えまし た。ちょうど、このあと訪れたトリュンメルバッハの滝のあたりです。こういう流れが集まって、あのもの すごい滝になっているのです。
 (トリュンメルバッハの滝については、「ス イスの滝めぐり」をご覧ください)
  定刻の11:51、ミューレン駅に到着。インターラーケン・オスト駅を出発してから46分。近いです。
 ミューレン駅は2階建て、というか半地下で、ホームから階段を上がって切符売り場などがあるコンコー スにでると、ここが街中の道路レベルです。
 窓口でパンフレット類を集めてから町にでました。
 ミューレンは崖の上の小さ な町で、谷底のラウターブルンネンとつながる車道はありません。町に必要な物資はすべてミューレン鉄道 で運ばれてくるのです。このため、最初のロープウェイも、旅客用ゴンドラの下に荷物用のゴンドラが付い ていました。

★さらに高所へ

  ミューレン駅は、ミューレンの町の北端にあります。町を通り抜けて約10分、南端にロープウェイの駅が あります。右手へ登っていくとSchilthorn(シルトホルン)、左手へ下ると Stechelberg(シュテッヘルベルク)です。
 まずシルトホルンへ向かいます。
 途中で1回ロープウェイを 乗り継ぎ、所要17分で標高2971mのシルトホルン・ピッツ・グロリア展望台へ。
 ここは映画007シリーズの第6作、「女王陛下の007」のロケ地として知られており、土産売り場に は007グッズが並んでいます。2階は回転展望レストランです。
 ここまで登ってくると、ユングフラウ3山が目の高さに見えます。実際はユングフラウは4158mで、ピッツ・グロリア より1000m以上高いのですが、不思議です。ちょっと頂上付近に雲がかかってきたのが残念でした。

 寒いので、ピッ ツ・グロリアには30分あまりの滞在で、またロープウェイで下山。こんどは町中をミューレン駅方向へ少 し戻り、Allmendhubel(アルメントフーベル)展望台へ向かうケーブルに乗ります。
 左の写真のとおり、終点近くまで見通せます。ここは全長551m、標高差267m、最急勾配610 パーミルです。

 車両は銀色に赤と青のラインという、スイスにはちょっと珍しい色合い。下りの車両とすれ違い、短いト ンネルを抜けると標高1907mのアルメントフーベル展望台です。


 ここからはミューレンの町まで下っていく約2時間のハイキングコースがあるのですが、我々は一番手軽な一周20分の 「フラワートレイル」へ。ハイキングコースに沿って多くの高山植物が咲いており、すべてに名札がついていました。
 ここから見る3山は、本当に絶景でした。大きいサイズも 入れておきます。

 ゆっくり風景を堪能し、またミューレンの町へ。再びシルトホルンに向かうロープウェイの駅に戻り、今度は谷底のシュ テッヘルベルクへ向かうロープウェイに乗ります。シルトホルンへはスイスパスを持っていると50%割引ですが、シュテッ ヘルベルクへはパスが有効です。
 途中、Grimmelwald(グリンメルヴァルト)でロープウェイを乗り継ぎますが、その直前、左手に断崖の裂け目 にかかるすごい吊り橋が見えました。
 ロッククライミング用みたいなヘルメットをかぶった人が2人、橋を渡っています。ここは、ワイヤーロープを頼りに断崖 絶壁の上を伝って歩く体験ツアーがあるようです。NHKテレビでやっていました。

 シュテッヘルベルクまで降りると、ポストバスに乗り換え、トリュンメルバッハの滝へ。その様子は「スイスの滝めぐり」でどうぞ。インターラーケンには 17:24に戻りました。
 


<<前のページ | 次のページ >>