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せっかくの「渓谷鉄道」なのに……
Centovalli(SSIF+FART)
チェントバリー鉄道(2005/07/12)


(Locarno駅の地下ホームに到着したSSIFの列車)

★国境越えの景勝ローカル線

 Centovalli(チェントバリー)とは、イタリア語で「100の谷」という意味。シンプロントンネルをくぐった イタリアの町、 Domodossola(ドモドッソラ)から、スイスのティチーノ地方、マジョーレ湖畔の町、Locarno(ロカル ノ)を結ぶ鉄道は、ほぼ全線が深い渓 谷に沿って走るので、チェントバリー鉄道という通称で親しまれています。
 正式な名前は、スイス側がFerrovie Autolinee Regionali Ticines(ティチーノ地方鉄道、FART)、イタリア側がSocieta Subalpina di Imprese Ferroviarie(アルプス山麓鉄道、SSIF)です。互いに国境を越えて相互乗り入れしており、ホームページもCentovalli Railwayとしてひとつ にまとまっています。このためイタリア国内の路線も、スイスパスで乗ることができます。

 7月12日の朝9時30分、チザルピーノでドモドッソラに到着しました。乗り換え時間は12分 あったのですが、チザ ルピーノの写真を撮るのに時間をとられ、SSIFが発車する地下ホームへたどりついたのは発車間際 でした。
 ホームは国鉄線と直交する形で東に向かって出発します。列車はSSIFの電車で、先頭にイタリア の国旗が描かれています。

 乗り込むと車内はほぼ満席状態。なんとか通路側に空いている席を見つけて座りました。これほど混んでいるというのは予 想外でした。この路線は軌間が1m なので、座席は2+1なのですが、それでも窮屈です。ということで、残念ながら窓から美しい渓谷の風景を眺めることは出 来ませんでした。
 ドモドッソラを出発すると、ヘアピンカーブを繰り返して標高を上げていくのですが、窓際に座っていないとその楽しさも 半減です。外の景色がまったく見え ないわけではないのですが、川は線路より遙かに下を流れているので、窓から見下ろす形にならざるをえず、通路側の席から は、まったく川は見えませんでし た。  

 しかたがないので、Centovalli鉄道のホームページから写真を拝借しました。左は沿線最大の見所である Camedo(カメド)の鉄橋。イタリア からスイスに入って最初の駅がカメド。鉄橋は駅を出てすぐのところにあり、細い鉄骨が優雅です。なんとかこの鉄橋だけは 見たいと、ドアの所に立って橋の上 から後方を眺めたのが右の写真です。

 カメドから16分、Intragna(イントラーニャ)駅で何人かの旅行者が降り、ようやく窓 際に座れました。と いっても渓谷はほとんど終わりです。イントラーニャからは近くの山へロープウェイが通じているよう で、観光客もいるのでしょう。
 駅舎はピンク色というかレンガ色というか、イタリアっぽい色です。

 大変良い天気で、真っ青な空に白い雲がきれいです。窓からずっと外を眺めていると、崖のてっぺ んに白い教会が建って いるのが見えました。イタリアやスイスの南部で、何度もこういう景色を見ました。どうしてこんな場 所に、と思うような所にまで教会は建っています。

★陽光あふれるロカルノ

 ロカルノでも、トップの写真のように地下ホームに到着です。1990年までは地上を走っていた 市街地部分は、 1991年から4kmの地下線になりました。
 国鉄線が発着する地上駅は、左のように頭端式ホームです。一番北側のFARTの文字の地下がチェ ントバリー鉄道のホームです。

 上の構内図ではホームが色分けされていますが、実際は街路とホームを区切る柵もなにもありませ ん。列車を降りるとす ぐに道路で、大変開放的です。
 ロカルノからはルツェルンなどへの直通列車もあるので、ホームには長距離列車を引っ張る Re460型電気機関車の姿も見えます。


 ロカルノの駅舎はこんな感じ。街路樹に隠れてしまっていますが、やっぱりピンク色でした。カフェ のテントの色も明るくて良い感じです。
 右の写真はロカルノからBellinzona(ベリンツォーナ)まで乗ったローカル列車。よく空 いています。向かい合わせのクロスシートなんですが、網 棚が変わっています。これまで見たことのないタイプでした。


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