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大洲城天守復元工事見学会(その2)★
3)木材の香りを満喫
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いよいよ天守の工事現場です。左が入り口。入ると新しい木材の香りがプーンと匂ってきます。右の写真のように木材には「壱番」などの墨書きがありました。
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この写真と次の写真は、南側の高欄櫓の2階から見たところですが、全体像がよくわかるので、ここに掲載しておきます。
天守は4層4階ですが、現在2階部分まで木組みが完了しています。1階は南北7間、東西8間の162.90平方m。端っこは半間?になっています。
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2階は南北5間、東西6間の109.88平方m。
年明けから3階、4階の木組みに取りかかり、4層4階にちなんで4月4日に上棟式を行う予定。その後、土日にあたる5、6日に、再び見学会を予定しているとのことでした。
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内部ではあちこちで、説明役の工事関係者を取り囲む輪が出来ています。年輩の方が多かったですが、メモを取ったり、ビデオを回したりと熱心な人も多かったです。
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2階もこんな感じ。こちらは天井がまだ張られていないので、明るいです。
階段は本来の場所に作られていますが、現在は工事用の仮設のもので、傾斜も現代風に緩くなっています。床も見学用に合板が張られていましたが、工事の最終段階でヒノキの床を張るそうです。
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4)ディテールもじっくり
説明役が多かったため、理解が進みました。まずは1階と2階を貫く「心柱」。左は1階で、柱の両側には心柱と木材の仕上げについての説明板があります。この心柱は、城の中心ではなく、半間北側に寄っており、他に例を見ない構造だそうです。右は階段の踊り場部分で、階段部分は吹き抜けになっています。これも珍しいようです。
他の柱が27cm角なのに、心柱は33cm角と一回り太くなっています。長さは8m30cmです。天守の用材のうち、地元で調達したのは40%で、残りは木曽国有林のヒノキが中心ですが、心柱には地元の如法寺境内で伐採された樹齢約250年のヒノキが使われています。如法寺は、1617年から明治維新まで藩主だった加藤家の菩提寺のひとつです。
心柱の2階での様子です。手すりの部分にこんな書が額に入って飾ってあります。これは如法寺の住職が書いたもので、同じものが心柱のてっぺんのほぞの部分に墨書されているそうです。
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梁に使われているのは主に木曽ヒノキです。最大の梁は階段の踊り場で目の当たりに出来ます。木曳き式の説明板もあります。
このヒノキは樹齢約350年、末口の仕上がり寸法は55cmとのことです。
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柱や梁のあちこちには、写真のようにメモ用紙がピン止めされており、部材の名前と寸法、木材の種類が記されています。
また木材が組み合わせれているところには、木組みの種類の説明が書かれています。ちなみに左上は「鼻栓」です。
木造建築の好きな人には、たまらない風景でしょう。専門家と一緒に来たかったです。
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各階にこのように柱の調達地区が示されていました。地元と木曽の国有林のほか、大分国有林、高知国有林などの文字が見えます。
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