スイス鉄道の旅
2002.08公開
2005.08 再編

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最新の更新記録

★2010年12月11日

  スイス政府観光協会 からのニュースレターによると、12月12日にSBBのダ イヤ改正があり、バーゼルからルツェルンを通ってミラノに至るゴッタルド線に、新しい ETR610がた振り子電車 が登場するようです。
ETR610型は、イタリアのETR600のスイス用 で、2009年の夏 からジュネーブ・ミラノ・ヴェネツィア線に投入されていました。ゴッタルド線用 は、カラーリングがRABDe500と 同じになるようです

★2010年10月15日

 ゴッタルド・ベーストンネルの貫通について、「ゴッ タルド線の歴史」のページに追加をしました。情報元は下に書いたAlpTransitの公式ニュースなどで す。

★2010年10月15日

 読 売新聞 のニュースによると、ゴッタルド・ベーストンネルが本日、ついに貫通したようです。記事によると、 青函トンネルを上回り、世界最長となる全長約 57キロで、総工費約8500億円。全面開通は「2017年に予定」とか。実際に通れるのはまだまだ先です。
 AlpTransitホームページの公式ニュース(英語版)はこ ちらです

★2010年9月4日

 スイスの鉄道 の新しいデータ本が出ました。1998年の「Schienennetz Schweitz」と、2004年の「Bahnprofil Schweitz」の、それぞれ改訂版です。前者は12年ぶり、後者は6年ぶりの改訂となりますが、今 回は2冊が一緒にひとつの箱に収められた形での発行 となりまし た。
 「Bahnprofil」のほうは2004年版と同じ判型ですが、「Schienennetz」のほ うは、一回り小さくなりました。
 「参考文献」 のページや、2005年の更新記録も見てほしいので すが、あとから出た「Bahnprofil」のほうは、もと もと「Schienennetz」の一部を抜き出した形 だったので、今回の「Schienennetz」はその部分が省かれて、スリムになりました。もちろん 内容は1998年以降のデータが加わっています。
 「Bahnprofil」のほうは、データの更新に加えて、フランス、イタリア、オーストリアのアル プス越え路線のデータが加わりました。
 さらに今回は 配線図が少し詳しくなりました。駅舎のマークが赤色になり、駅舎の位置だけでなくホームの配置も加わり ました。「Bahnprofil」は新書判をタテ に伸ばしたサイズなので、旅行に持って行くことが可能です。トンネルや橋のデータも、長さ順に記載され ている「Schienennetz」と違い、路線ご とにまとめられているので、列車に乗りながら確認することができます。ぜひ、これをもってスイスの鉄道 に乗ってください。

 アマゾンの価格を見ると、ドイツでは98ユーロ(プラス送料)なのに、日本では円高の恩恵もあって 9,915円とお得です。辻本が買ったときは 10,010円でしたが、さらに安くなっています。本当にお買い得です。


★2010年7月26日

 氷河急行(世 間では「氷河特急」という呼び名がメジャーのようですが・・・)の脱線事故からわずか2日後の25日朝 から、列車の運行が再開されました。これには辻本も びっくりです。
 下にも書いたように、シーズン真っ盛りのドル箱列車だから、走らせたい気持ちはわかりますが、日本 だったら考えられないこと。ヨーロッパ人はこのあた り、やっぱり思考がドライなんでしょう。
 それにしても亡くなられた尼崎の女性の他にも3人が重体とか。無事に回復されることをお祈りします。

 さて、いろんなHPやブログにも事故のことが書かれています。こ の方のページには航空写真が掲載されており、スイスのテレビニュースのリンクもありまし た。 それを見て、下に載せた事故現場の位置を修正します。
 現場の「短い橋」とは、下に○をつけた谷にかかる橋ではなく、左の地図の矢印あたりにありそうです。
 ヘリの映像を見ると、その手前に脱線した3両が残って いました。地図に 太い赤線をつけたところです。前半の3両は少し先に止まっていました。(下の地図 は5万分の1ですが、上の地図は2万5000分の1なので、詳細になっています)。この位置なら、ニュースに出ていた 「緩い登り坂」という事実にも合致し ます。

 この事故で、もうひとつ日本と違うなと思ったのは、運行会社である、「マッターホルン・ ゴッタルド鉄道」(MGB)の ホームページを見ても、事故のおわびが見あたらないことです。(おまけに英語のページがわかりません)。この調子では、 原因についてなども、MGBのペー ジでは期待できませんね。
 また、この機会に氷 河急行の案内(こちらは英語のページあり)を改めて見てみると、1等車は辻本が乗ったころの、通路を挟ん で2 人+2人の4人がけではなく、1人+2 人の3人がけに改善されていました。2等車は4人がけですが、窓の作りなどは1等車と変わらず、まるでかつての1等車の ようです。ということは乗車定員は 減っていると思うので、やっぱり少しでも多く走らせたいのでしょう。

★2010年7月24日

  日本時間の7月23 日午後7時ごろ(スイス時間で同日正午ごろ)、スイスの氷河急行が脱線し、日本人ツアー客が死傷する大 事故がありました。
 24日昼過ぎの時点では、尼崎市の女性(64歳)が死亡し、他にも女性3人が意識不明の重体、42人 がけがという惨事になっています。
 スイスインフォのニュー スに よると、現場はラクスとフィーシュの間の水道橋付近(水道橋というのはviaductを直訳したので しょう)、読売新聞のニュー スでは「短い橋にさしかかる緩い左カーブ」と書いてあったので、たぶん左の地図で丸をつけ た川を越える橋の手前(南側)でしょう。
 朝日新聞のニュースにはAPの写真がたくさん載っていましたが、完全に客車が裏返っています。このあ たりは辻本も氷河急行に乗って走りました。信じられ ない思いです。
 原因は、暑さでレールが変形したのではないか、などと いわれているよう ですが、今後の調査を見守りたいと思います。それにしても、スイスで一番有名とも 言える観光列車で、このような事故が起きては、スイスにとって影響は大きいでしょう。観光シーズン真っ盛りなので、ツ アー客も大変でしょう。

★2010年3月7日

  集英社から2月25 日、分冊百科「DVD でめぐる世界の鉄道 絶景の旅」が創刊になりました。例によって創刊号はスイスの鉄道だ し、また創 刊号はサービス価格の590円だったので、早速買ってき ました。
 表紙にはアイガーのふもとを行くユングフラウ鉄道が写っています。ところがDVDを見始めてすぐ、あ れれっと思いました。オープニングのところから、ど う も風景が霧っぽいのです。
 本編はベルンからインターラーケンを経て、ラウターブルンネンからユングフラウヨッホに向かうのです が、ユングフラウ三山の絶景が見えません。列車は霧 の中を進んでいきます。クライネシャイデックでも、山は一切映りません。ユングフラウヨッホに着いて、 スフィンクス展望台でようやくアレッチ氷河が少し と、「霧の合間からメンヒが顔を見せてくれました」とメンヒが少し映るだけです。
 その後、ゴールデンパスルートと、モンブラン急行のルートをたどりますが、情報は圧倒的に少なく、ど うってことのない風景が映っているだけ。はっきり 言って590円でも買うに値しない内容でした。
 普通は、好天を待って撮影するのが常識だと思います が、きっと発行まで 日数の余裕がない取材だったのでしょう。読者をなめていると思います。アマゾンで も買えますが、あまりにお粗末な内容なので、リンクを付けるのは止めておきます。
 このシリーズは全50号の予定で、スイスは22号に「氷河急行とベルニナ急行」が予定されていますが、これも期待でき ませんね。

★2010年1月18日

 下に書いたフルカ山岳蒸気鉄道(DFB)のグレッチュ とオーバーヴァル ト間ですが、DFBのホームページのド イツ語の「2010 年時刻表」を見ると、赤字で何か注記があります。ドイツ語はわかりませんが、どうやら 「グレッチュとオー バーヴァルト間は2010年8月12日に 開通するが、時刻表の設定はまだ遅れています」というような意味のようです。

★2010年1月11日

 スイス国鉄は2009年12月13日にダイヤ改正があ りました。国内線 では増便や時間の縮小、終電の延長など。国際線の注目点は次の3点です。
 1)オーストリアとの連絡にオーストリア国鉄の国際特急「railjet」が登場。
 2)フランスと結ぶTGVが増発。
 3)チザルピーノの運営会社が解散し、スイス国鉄とトレニタリアがそれぞれ運行。

 さらにこのダイヤ改正に合わせ、リギ鉄道が全線ス イスパスの有効範囲となりました。これまでは割引対象区間だったので、ずいぶん便利になります。リギ鉄道は2002年の 旅で乗りましたが、 大好きな路線の一つです。旧アルト・リギ鉄道と、旧フィツナウ・リギ鉄道の 2路線があるため、行きと帰りで違うルートを選べるのがありがたいです。フィツナウからは船に接続しているので、乗り物 好きにはうれしいルートと言えま す。

 それからもうひとつニュースがあります。スイス政府観光局のホームページによると、フルカ山岳蒸気鉄道(DFB)のグ レッチュとオーバーヴァルトの間 が、いよいよ今年、2010年の夏季シーズンから運行開始になるというのです。そして「(2009年の)年末には 2010年の運行スケジュールがホーム ページ上で発表される予定です」と書かれています。
 しかし、DFB のホームページを 見てみると、2010年の運行ダイヤはまだ「フルカ・グレッチュ間」のみの案内になっており、新規開通区間はまだ掲載さ れていません。遅れているのでしょ うか。案内図には「2010年8月開通予定」となったままです。シーズンは6月19日の土曜日から始まるのですが、どう なるのでしょう。詳しい情報はもう 少し待つ必要があるのでしょうか。


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