▽お城めぐり
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男山のふもとには水尾神社があります。大きな絵馬がかかっていました。 水尾神社の本殿の左脇から階段を上ると、千姫が建立した男山千姫天満宮があります。本当に小さなお社ですが、正面右の壁には羽子板の形をした絵馬がいっぱい奉納されています。 大坂夏の陣で、家康はかわいい孫の千姫の命を救うため、「助け出したものに千姫を嫁がせる」と約束したと言われています。そして坂崎出羽守が千姫を救出するのですが、千姫自身は、江戸へ向かう途中、桑名あたりで警護をつとめた本田忠刻と出会い、恋に落ち、結婚することになりました。政略結婚が普通だった戦国期に恋を成就させた千姫にあやかろうとするのか、絵馬は「好きな人と結婚できますように」といったものが多いようです。 千姫天満宮からさらに階段を上ると、男山八幡神社に着きます。1346年(貞和2年)、姫山に初めて城を築いたのではないかという説がある赤松貞範が城の鎮守として創建し、歴代の城主が信仰してきたとされています。 誰がいつ創建したかはともかく、社殿の前、というか一段低いところに建っている鳥居は、由緒正しいものです。上の写真でも鳥居に向かって左の脚に文字が掘られているのがわかるでしょう。そばに説明板もあります。 観光客はほとんど来ませんが、近くの人たちが散歩にきたり、東屋で本を読んでいる青年がいたりと、静かな時間が流れています。姫路城の喧噪に疲れたときにはお奨めのポイントです。 山のふもとの姫路文学館は、姫路ゆかりの文学者を紹介するもので、ガイドブックにも必ず紹介されているメジャーな施設。設計は安藤忠雄氏。ちなみに姫路市西郊にある県立こどもの館も安藤氏の作品です。こどもの館は1987年7月、文学館は91年3月の竣工です。当時市長だった戸谷松司さんの市葬には、安藤さんも参列していました。 最初、県立歴史博物館も安藤氏の設計と書いたのは辻本の記憶違いでした。正しくは丹下健三氏の設計です。スタイルがよく似ているので、よく確かめずに書いてしまいました。訂正します。 「home」へ / 「姫路という町」へ / 前のページへ |