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1989年7月。縦
18.5cm、横26cm。12ページ。
小さくて、薄っぺらなカタログです。ロードスターは1989年8月に先行予約を開始し、9月
から発売が始まったので、これはティザーカタログかもしれません。初登場時のロードスターは
「ユーノス」ブランドで、そこではシトロエンも扱っていました。このカタログはシトロエンBX
とZXのカタログをもらいに行って、一緒にもらったものです。
表紙を開くと、下の写真のようにBowさんのイラストと「だれもが、しあわせになる」とのコ
ピー。なかなかお洒落です。そのあとはボディ内外の写真とエンジン・足回りの解説と一般的で
す。
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ロードスターは初代
(NA)に続いて1998年のNB、2005年のNCと、次第に大型化してきました。でも一番お洒落だったのは、一番小さい初代ですね。
現在、アルファロメオとの提携で、次のロードスターがどうなるかが話題を呼んでいますが、ま
たコンパクトになるとの噂もあり、期待できそうです。
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1990
年11月。縦 29.5cm、横29.5cm。36ページ。New!
初代ロードスター(NA)の本格カタログ。表紙は銀色で、ユーノスのロゴがエンボス加工され
ています。表紙を開くと、「だれもが、しあわせになる」の言葉と
Bowさんのイラスト。しかしティザーカタログとは少し違います。2
種を比べて見てください。
内容は、緑の中を駆け抜ける場面や、木
漏れ日を浴びるコックピットなど、オープンカーらしい写真が満載。技術解説は
Bowさんのイラストとともに「人馬一体、ということ」
とのコンセプトから始まり、続いて「いつもの40km/hとは、まるで違う」など
と、オープンカーのこだわりがあふれています。
表紙裏に「そしていま、ニューバージョン“Vスペシャル”登場」とあるように、1車種のみで
始まったロードスターに、初めての別車種が加わった際のカタログのようです。V
スペシャルは専用のブリ
ティッシュグリーンを身にまとうなど、英国テイストです。 |
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2003年10月。縦21cm、横30cm。6
ページ。
これは珍しいカタログ。というか三つ折りのリーフレットです。そういえばこんなクーペがあり
ました。
表紙になっているのは「イタリアンテイスト」をうたうクーペTypeA。さらに「クラシカル
でエレガント」なTypeEと、「チューニング・ベースモデル」というTypeSの計3種類が
1.8リッター。また1.6リッターの普通の「クーペ」も用意されていました。
TypeAとEは、それぞれライトニングイエローとベロシティレッドマイカの2色があり、
真っ赤なTypeEは昔のフェラーリみたいで、なかなかお洒落です。
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2004年3月。縦29.5cm、横21cm。
28ページ。New!
2代目となるNBのカタログ。2005年には3代目NCが登場するので、モデル末期です。そ
のためなのかどうかはわかりませんが、28ページと、次のNCのカタログと比べると薄いです。
表紙をめくると「毎日が、待ち遠しくなる。リフレッシュ、マツダロードスター」との言葉。
Zoom-Zoomのコンセプトも述べられています。これは2001年10月の東京モーター
ショーで発表されたマツダのブランドメッセージで、幼児語の「ブーブー」にあたり、子供の頃に
体験した動くことへの感動を忘れず、走る喜びを全身で感じる車を届けたいなどの意味合いです。
メインの写真は表紙に続く外国人カップル。技術解説は初代と比べると淡々としています。車種
はM、NR-A、SP、RS、RS-II、VScombinationA、
VScombinationBと7種もあります。NR-Aはサーキット走行用のベース車です。
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2009年1月。縦29.5cm、横21cm。
48ページ。
3代目となるNCのカタログ。2006年にはパワー・リトラクタブル・ハードトップ
(RHT)モデルも加わり、大きく豪華になってきています。でもRHTモデルでも車両重量が
1,160kgにとどまっているのは軽量化にこだわるマツダらしいと言えます。
表紙をめくったところにはZoom-Zoomのコンセプトが述べられていますが、もう1枚め
くると「しあわせが、加速する」と車のキャッチコピー。初代の「しあわせ」が今も引き継がれて
います。
主査はFCの足を造った貴島孝雄さんで、「Lots of
Fun」と題して「人馬一体」の楽しさを語っています。以下、「Fun to
Drive」「Fun to Use」「Fun to
Open」など、楽しさをキーワードにした解説が続きます。最後には「We Love
Roadster」と題して、ロードスターが愛され続ける理由が語られています。
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2015年3月。縦21cm、横29.5cm。
12ページ。
4 代目ND形のカタログ。これは3月24日の
先行展示会で配られていた簡易カタログ です。先 行予約は4月4日から。
表紙、裏表紙を除いた10ページのうち、「S」「S スペシャルパッケージ」「S
レザーパッケージ」の3車種紹介にそれぞれ1ページ、ボディーカラー紹介に1ページ、残りの4ページは走行シーンなどの写
真で、詳しい解説は載っていません。
また、主要諸元、主要装備、四面図などのデータは、別冊になっています。残念ながら、スポー
ツカーとしての思い入れを感じることは出来ません。写真を1ページ減らして、ロードスター25
年間の歩みや新型への思いを載せてほしかったと思います。
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2015年5月。縦21cm、横29.5cm。
36ページ。
簡易カタログとまったく同じ表紙ですが、こちらは本格的なカタログ。表紙をめくると、「『だ
れもが、しあわせになる』25年前に誕生した初代ロードスターの、カタログ・コピーです」や
「25年前の原点に立ち戻って、人とクルマの間の『間隔』を徹底的に磨きあげました」など、こ
のクルマの立ち位置が語られる。さらにページをめくると、ロードスターの代名詞ともなった「人
馬一体」について触れている。
その後はパッケージング、軽さへのこだわりなどの解説が続きます。わかりやすいけれど、かつ
てのRX-7のカタログのような、外部の人の寄稿や、思い入れたっぷりの解説がないのは少し淋
しいです。主要諸元などは簡易カタログと同様に別冊となっています。
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2015年11月。縦21cm、横29.5cm。
40ページ。
ひとつ上の15年5月のカタログとほぼ同じ表紙だけど、社名のロゴが太く小さくなっている。
また、カモメマークの周囲の白い部分がなくなっている。
内容で一番大きな違いは、車種に「RS」が加わったこと。これに伴いページ数も若干増えた。
細かい点では、表紙裏に「2015-2016
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞」「日 本自動車殿堂カーオブザイヤー」のロゴが加
わっている。
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2018年5月。縦
21cm、横29.5cm。 48ページ。
18年6月7日に発表されたマイナーチェンジを受けたカタログ。車の発売は
7月26日。
内容はこれまでと大きく変わり、デザインの美しさ、走りの楽しさに加えて、安全対策や安全の
ための技術もクロースアップ。「マツダの安全は、自動ブレーキだけでは終わらない」として、▽
安全運転をサポートする人間中心の基本設計▽「ヒヤリ・ハット」を減らすための安全技術▽万が
一の事故や衝突による被害を軽減するための技術▽目前の事故の回避と被害の軽減、などを詳しく
紹介。
車種には特別仕様車として、12月24日まで注文を受け付ける「キャラメル・トップ」が加
わった。
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2018年5月。縦21cm、横29.5cm。
40ページ。
16年12月から発売が始まった「RF」のカタログ。上と同じく、18年6月発表のマイナー
チェンジ版。
今回の変更でRF専用の2リッターエンジンは、158馬力/6,000回転から、184馬力
/7,000回転へと大きく馬力アップしたけれど、カタログの本文にはそのことは触れられず、
「これまで以上に力強く爽快なエンジンへと進化を遂げました」とあるだけ。
海外向けがメーンなのか、最初に載っている写真は左ハンドル車だった。安全対策については上
のカタログと同様に、詳しく紹介されている。
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