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Lombardとの生活は3年と1か月余で、突然終わってしまいました。
これからはPowerBookG4との生活になりますが、
Lombardについての記事は、このまま残しておきます。
ただしメニューは簡略化しますので、ここに目次を記しておきます。

・Lombardがやってきた(このページ)
Lombardとの日々         
その後のLombard         


 1999年9月2日(木)、PowerBookG3(BronzeKeyboard)を入手しました。PowerBookG3と名の付く機種はこれが三代目で、見分けがつきにくいので、開発コードからLombardと呼ぶことが多いようです。辻本もそう呼んでいます。これに対して前機種はWallStreetです。(初代G3は何だったろう?)。Lombardには333MHzと400MHzの2種類がありますが、辻本のは400のほうです。

 ちなみにWallStreetはみなさんご存じのニューヨークの金融街。一方、Lombardとは、当初、サンフランシスコの曲がりくねった道の名前と説明されており、雑誌に現地の写真も載っていました。しかし、Lombard Streetといえば、ロンドンの金融街の名前でもあります。「マイペディア」によると「英国,ロンドンのシティにある通り。Lombard Street。イングランド銀行をはじめ多くの銀行,保険会社が集中し,ロンドン金融市場の別名となっている。13世紀ころイタリアからロンバルディア出身の商人がこの地に移住したところからこの名前がつけられた。19世紀には国際金融の中心となったが,第1次大戦後は米国のウォール街にその地位を奪われた。」と説明されています。

 WallStreetが出たときには、ユニークなデザインとともに、その巨大さが評判になりました。その時に日本で人気を集めていた2400が比較的コンパクトだっただけに、その差は歴然としており、辻本も「やはり、体力があって、手も大きいアメリカ人向きなのかなあ」と思いました。特に、最初は液晶が12.1インチのモデルもあったために、液晶部の周囲に空きが目立ち、無駄に思えたのでした。
 しかしLombardはデザインはほぼ以前のままで、8mm薄く、900g近くも軽くなりました。2680gという数値は、オールインワンノートとしては、Windows機と比べても軽いほうです。大きさも14.1インチの液晶を載せていることを思えば仕方ないのでしょう。これまで使っていたDuo280cと比べると、画面の違いは圧倒的です。

 Duoの液晶は8.4インチで、液晶部の周囲のスペースが目立ちます。それに、絶対的な面積よりも、解像度が640*480の固定だったために、狭さは否めませんでした。内蔵モデムも14400で、インターネット時代には苦しいところがありました。それでも、1995年のマシンが、いちおう今でも使えてしまうのがAppleのすごいところだと思います。
 Duoのことは改めて書く予定ですが、もうすこし、LombardとDuoの比較を続けます。

 

 薄さ(厚さ)は似たようなものです。こうしてみると、Duoの側面もなかなかユニークですね。右の写真はガラス板を敷いた机の上に置いているのですが、Lombardの底面には隙間が出来ています。

 右側面の中央部はこんな感じで、Lombardの微妙な曲線がよくわかります。このラインのせいで、机の上から持ち上げる時に、指が底に引っかかりやすくなっているわけです。また、底面が少し浮いていることは、CPUの熱で大変熱くなる底部に、少しでも風通しをよくする効果を狙っているのかもしれません。
 もっとも、かつてのPowerBookは使用中は脚を引き出すようになっていました。Duoにも回転式の脚があります。脚を立てることでキーボードに傾斜が付き、打ちやすくなっていました。長い間Duoのキーボードに親しんできたので、平面的なLombardのキーボードには違和感があります。このため、「インタークーラー」や「静冷台」といった傾斜と冷却のための装置が発売されています。辻本も興味はあるのですが、かさばるのと、価格がそれなりにするとこともあり、現在は消しゴムを2つ、後部にかませることで、傾斜をつけています。

 ACアダプターはごらんの通り。右のLombardのは2400の後期やWallStreetのものと似ています。ただし2400のものは、本体につなぐ細いコードが、アダプターの端っこから出ていましたが、これはサイドから斜めに出ています。このほうが片づけたときにコードに負担がかかりません。WallStreetも同じなんでしょうか。
 左のDuoはケーブル巻き付け部分がついているのが便利でした。直結しているプラグはオリジナルではありません。もともとの電源コードはLombardのものよりずいぶん太く、机の上でかさばるので、パソコンショップでみつけた直結プラグを使っていました。Lombardにも、もっと短い電源コードが欲しいと思います。

 と、ここまで書いたあと、本屋でMacPeopleを見ると、ダイヤテックから「MICRO POWER」という小型のACアダプターが出るようだと載っていました。同社のwebサイトにはまだ出ていませんが、雑誌の写真を見ると、ちょうどオリンパスのMOドライブのACアダプターのように、小さなアダプター部に直接プラグがついているタイプです。記事によると、使用中はバッテリーの充電が出来ないなどの制限もあるようですが、要チェックだと思います。

 さて、Lombardのデザイン、性能などにはほぼ満足していますが、不満点ももちろんあります。最大は不満点はキーボード。これはキータッチの問題とキー配列の2点がありますが、これについては別ページで詳しく書きたいと思います。

 もう一つの不満点は、PCカードの自動排出が出来なくなったことです。1984年の登場以来、Macの特徴のひとつが、メディアの自動排出でした。他のパソコンやワープロは今でもフロッピーやMOを取り出す際には小さなボタンを押さなければなりません。しかも、単なる機械的なボタンのため、作動中に取り出しボタンを押してしまい、ディスクを破損させる危険もありました。さらに、ボタンが排出口のすぐ近くにあるために、出てくるディスクと指がぶつかるなど、おしゃれではありませんでした。そんな中で、デスクトップのディスクをゴミ箱に持っていくだけで自答的に排出されるMacは、本当に進んでいると感じたものです。

 SE/30を使っていた頃は、まだCD-ROMがそんなに普及しておらず、システム(今でいうOS)のインストールも10枚以上のフロッピーを入れ替えながらやったものです。最初のディスクにインストーラーが入っており、それを動かすと、あとは指示に従ってフロッピーを次々と入れて行くだけ。一枚終わるとシュパッという感じでディスクが排出され、「次のディスクを入れて下さい」という表示が出ました。あのころは、排出だけでなく、入れるときも半自動で、軽くディスクを入れるだけでガチャンと引き込んでくれました。あれが、すべて手動だったら、インストール作業はもっと大変だったはずです。(半自動引き込みは、たしかLC475のころに無くなってしまいました。見分け方は、フロッピーの出し入れ口が細いスリットなのが半自動、中央部が丸く凹んでいて扉のついているのが手動)。ちなみに、インストールの進行具合を示すのは単なるプログレッシブバーではなく、右側に積んだフロッピーの山が、だんだん左に移っていくという、なかなか凝ったものでした。

 話がそれてしまいましたが、そんなMacのアイデンティティーだった自動排出機能が、PCカードから無くなってしまったのは残念です。薄型化のためなのか、コストダウンのためでしょうか。

 ついでに書いておくと、LombardのDVDドライブのオープンボタンは、小さくて押しにくいです。上に載せた側面写真の左の方に見える細長いボタンがそうです。このため辻本はキー操作でトレーを開けることが出来るように、「CD-ROM TrayOpener」というソフトを使っています。 デスクトップの7600でも使っており、こちらは少し手元から遠いところに本体があるので、キーボード操作でトレーが開けられるのは本当に便利です。7600の場合はドライブがSCGIなので、開けるだけでなく閉めるのもキー操作だけで出来ます。LombardのドライブはSCGIではないので、開けるだけです。ちょっとタイムラグはあるけれど、おしゃれです。

 さて、このほかにもLombard400の特徴であるDVDの話や、いろんなマイナートラブルの話などもあるのですが、続きはまたあらためて書こうと思います。
「Lombardとの日々」

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