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(小立野台地北側の2) 今度は、馬坂からさらに東側の坂道を訪ねてみます。 下の地図でわかるように、このあたりの台地の上には 金沢大や金沢美術工芸大などの大学、高校が並んでいます。 そのために民家が少ないことが関係しているのか、 それとも崖が険しいという地形的な制約のせいか、 距離のわりに台地へ上る坂道はあまりありません。 すでに紹介ずみの馬坂のほかには、椿坂と鶴間坂だけです。
それではまず、「椿原坂」から。 ちょっと写真が下手くそで、アップダウンがわかりにくいですが、 前方、車が進んでいく方向が下りです。 右手にあるのが椿原天満宮です。 このため、この坂は「天神坂」ともいうようです。 この場所は、小立野台地全体を、手前に向けた右手の掌に例えると、 ちょうど親指のあたりに位置しており、戦略上の拠点といえます。 このため、天満宮の場所には、かつて椿原山砦があったそうです。 天満宮の裏手に下のような解説板が建っていました。 最後のところに、 「拝殿より(金沢城の)石川門が直視される」とあります。 1万分の1の地図で直線を引くと、 確かに台地の北側にはぶつからないようです。 それで、双眼鏡でのぞいてみましたが、途中の樹木に遮られ、 残念ながら石川門は確認できませんでした。 次は鶴間坂です。 ごらんのようにヘアピンカーブの坂です。 地図でもわかるように、崖に対して斜めに上っており、 「金沢で一番長い坂」と言われているようです。 崖の下側は竹やぶになっており、街の中とは思えない静かさです。 かつては眺望がよく、多くの詩人が訪れたそうです。 そのころは鶴舞谷と呼ばれており、坂道の名前の元になりました。 このように、馬坂も含めてこのエリアの坂は、 学校の裏にあるというロケーションからか、静かな道ばかりです。 ただ、環境の変化が近づいています。 地図に点線で書いたように、 崖をものともせず直線で駆け上がろうとする 新しい道路が建設中です。 もしかしたら、もう完成しているかもしれません。 この道は、医学部と美大の間を通って小立野大通りに至り、 そこからは、後に述べる白山坂を下って犀川大通り、 さらに下菊橋に至るという このあたりの大幹線になりそうです。 前 のページ / その1へ戻る / 次のページ |