トーマス・クックの時刻表が好き
(2013年3月開設)


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トー マス・クックの
時刻表が好き


参考文献

★参考文献紹介・外国の本(順不同)   (日本の本 はこちら

 ここでは日本語以外の本などを紹介します。なお、スイス関係は「スイス鉄道の旅」の参考 文献ページにあります。

【タイトル】Programmes and Time Tables of Cook's
                  Arrangements for Ober Ammergau
【サブタイトル】...with extentions to all parts of Central Europe
                        ...for the season of 1880. With map.
【発行所等】British Library。History of Europe
【体裁等】B5変形判、56ページ、£9.82

 1880年にトーマス・クックがイギリスから南ドイツのオーバーアマルガウへの旅行を企画し た際のパンフレットを、大英図書館が復刻したもの。ロンドンから現地への時刻表が10ルート と、ミュンヘンからヨーロッパ各地への時刻表やミニ旅行の紹介が載っている。
 興味深いのは英仏海峡を渡るメーンルートはその後の「ドーバー・カレー」ルートではなく、テ ムズ河口のQueenboroughからオランダのFlushing(現在の地名は Vlissingen)に渡っていること。
 費用は最も安いルートで1等が6ポンド16シリング、2等が4ポンド19シリング。所要時間 は、時刻表記が24時間制ではなく午前と午後が混在しているので、ちょっとわかりにくいです。

【タイトル】Great Railway Journeys of Europe
【発行所等】Insight Guides
【発行年月日】2011年版
【体裁等】A5変形判、400ページ、£16.99

 ヨーロッパ各国の景勝ルートを紹介。スイスではゴッタルド峠や氷河急行、ベルニナ急行など有 名どころが多いが、北欧や東欧の路線も紹介。データとしてクックの時刻表の「時刻表ナンバー」 が載っている。また大陸横断路線として「VSOE(ベニス・シンプロン・オリエント急行)」 と、パリ-アムステルダム-ベルリン-モスクワ路線を取り上げている。
 このほか冒頭にヨーロッパの鉄道と鉄道旅行の歴史、著名エンジニア、駅舎建築、スピードを追 い求めた試み、保存鉄道などの読み物がある。各国の保存鉄道と博物館のリストも有益。

【タイトル】GREAT TRAIN JOURNEYS OF THE WORLD
【発行所等】Time Out Guides Ltd
【著者】Andrew Eames 編
【発行年月日】2009年10月1日
【体裁等】A5判、256ページ、£16.99

 ロンドン・ベニス間のオリエントエクスプレスやスイスのベルニナ急行、シベリア鉄道のモスク ワ発北京行きなど、世界各地の有名な列車43か所を紹介。オールカラーで、実際に乗車した紀行 文になっている。
 日本では東京・札幌間のカシオペアを紹介しているほか、「Farster than a speeding bullet」とのコラムで、新幹線の歴史と現状を解説。表紙を含めて500系の写真が使われ ているが、500系そのものについての説明はない。

【タイトル】EUROPE BY RAIL 7th Edition
【サブタイトル】The Inter-Railer's and Eurailer's Guide
【発行所等】Thomas Cook Publishing
【著者】Tim Locke
【発行年月日】2004年
【体裁等】B6判、664ページ、1826円

 鉄道旅行そのもののガイドというよりは、鉄道を使ってヨーロッパをあちこち旅行しましょうと いうガイドブック。スイスでは▽ローザンヌ-バーゼル-チューリッヒ-クール-ティラノ▽ジュ ネーブ-ブリーク-インターラーケン-ベルン▽ベルン-ルツェルン-ゴッタルド峠-ミラノとい う3ルートに沿って紹介。沿線主要都市の観光ガイドも。
 本の対象は若い個人旅行者(バックパッカー)のようで、宿泊施設の案内はユースホステルやゲ ストハウスが中心。ウェブリンクを収めたミニCDロムが付いている。アマゾンでは最新版を表 示。

【タイトル】Eisenbahnatlas Europa
【発行所等】GeraMond
【著者】Karl-Wilhelm Koch 編
【発行年月日】2006年
【体裁等】B5変形判、144ページ、€27.99

 タイトルは「鉄道地図帳」だが、最初の108ページは各国別に鉄道の紹介。軌間ごとの路線延 長や主要機関車の諸元表など、ドイツの本らしくデータは豊富。写真も美しい。でも残念ながらド イツ語なので本文は読めません。
 地図帳部分は後半の36ページ。なお、どこにも記載がないが、この地図は、下の方で紹介して いるトーマス・クックの「RAIL MAP of EUROPE」第15版の地図と全く同じです。この両面をぶつ切りにして掲載している。アマゾンでは最新の2011年版を表示。

【タイトル】LONDON RAILWAY ATLAS 3rd Edition
【発行所等】Ian Allan Publishing
【著者】Joe Brown
【発行年月日】2012年8月2日
【体裁等】A4判、130ページ、£18.99

 日本でも最近、鉄道の路線図・配線図のシリーズがよく売り出されているが、この本は大ロンド ンのすべての鉄道路線を詳細に描き出しており、圧巻。特に現在の路線だけでなく、過去に存在し た路線も薄い色で掲載し、すべての駅や路線について開業年月日、開通・廃止年月日が記載されて いる。線路が込み入っている部分は適宜、拡大図を使い、改変が大きいターミナル駅周辺などは、 年代ごとに別の図を使って説明するなど、徹底している。
 この本は第3版で、初版は2006年、第2版は2009年に発行。

【タイトル】Discovering LONDON RAILWAY STATIONS
【発行所等】Shire Publications
【著者】Oliver Green
【発行年月日】2010年10月19日
【体裁等】新書判、104ページ、£6.99

 ロンドンのターミナル駅である▽パディントン▽メリルボーン▽ユーストン▽セントパンクラス ▽キングスクロス▽リヴァプールストリート▽フェンチャーチストリート▽ロンドンブリッジ▽ キャノンストリートとブラックフライアーズ▽チャリングクロス▽ウォータールー▽ヴィクトリア の各駅の歴史と現状を紹介。昔の写真も随所に掲載。コンパクトな判型で薄い本なので、全部読め ました。

【タイトル】THE RAILWAY POCKET BIBLE
【発行所等】Crimson Publishing
【著者】Andrew Fowler
【発行年月日】2011年6月1日
【体裁等】四六判、186ページ、£9.99

 コンパクトな判型で、▽鉄道の歴史▽歴代の各種機関車▽鉄道を支える仕事▽著名な列車▽主要 駅▽様々な鉄道趣味▽鉄道模型など、広範囲な内容を掲載。イギリスの話が中心だが、日本 の新幹線やリニアモーターカー、フランスのTGVなどの記述も少しある。かつての有名な機関車 の説明では「現在どこで見られるか」という実用的な項目があり、鉄道写真の撮り方についても、 「SLは登り坂で撮影する」など、有益な記述が多い。

【タイトル】Thomas Cook Rail Map of Europe
【発行所等】Thomas Cook Ltd
【発行年月日】1978年
【体裁等】縦71x横91cm、折り畳み時23.5x5.2cm。£1.25

 片面は1/500万のヨーロッパ全図で黒、赤、青の3色刷り。裏面は拡大図で、▽ロンドンか ら英仏海峡を越えてライン川まで▽スイス全域▽ランカシャー&ヨークシャー▽バーミンガムなど と主要都市が掲載されている。鉄道路線は主要路線とその他の路線、ナローゲージのそれぞれ電化 と非電化、さらにラックレールやケーブルカー、主要航路と列車搭載フェリー路線も明示されてい る。
 表紙は当時のContinetal Timetableのデザインに地図を加えたかたちで、 同じ機関車のイラストが使われている。「第○版」の記載はなく、これが初版かも。アマゾンでは 最新の第18版を表示。

【タイトル】THE THOMAS COOK RAIL MAP of EUROPE
【発行所等】Thomas Cook Publishing
【発行年月日】2004年
【体裁等】縦69.5x横99cm、折り畳み時24.2x3.4cm。£7.95

 上と同じクックの鉄道地図で、「第15版」と明記されている。広げたサイズは横幅がやや広が り、縮尺は1/400万と大きくなった。裏面はヨーロッパ中央部の拡大図(1/150万)で、 掲載範囲は東西はパリからワルシャワ、ベオグラードまで。南北はアムステルダムからジェノバま で。
 色遣いは緑や紫などが増えており、TGV用などの高速新線や景勝ルートも示されている。アマ ゾンでは2014年春発売の第19版を表示。(現在は取り扱いされていません)。

【タイトル】RAIL MAP EUROPE
【発行所等】European Rail Timetable
【発行年月日】2015年
【体裁等】縦69.5x横99cm、折り畳み時24.2x3.4cm。£10.99

 上のトーマス・クック社2004年発行の「第15版」と基本的には同じ地図だが、内容は新し くなっており、出版社がかわったため、「1st Edition(第1版)」の文字が入っている。
 掲載範囲や図式も同じ。ただし国名など大きい文字のフォントが、「セリフ付き」だった 2004年と比べて、「セリフなし」になっており、「現代的」と言えるかもしれない。
 路線としては、2004年と比べて、イタリアやスペインの高速鉄道が充実しているのが目立 つ。
 表紙はスイス・レーティッシュ鉄道のベルニナ急行。


 (日本の本はこちら