最後にくぐる来島大橋は、世界初の三連吊り橋です。
橋は尾道側から第一、第二、第三の順。上の写真は第一と第二がつながる部分。中央のアンカレイジが「4A」、左
側の主塔が
「3P」、右側が「5P」です。写真では「4A」は島に設置されているように見えますが、実際は武志島と小武志島の
間の海中にあります。
船は右側の第二大橋の下をくぐります。
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下から見るとこんな感じ。同じ吊り橋でも、明石海峡大橋や瀬戸大橋と比べて違う点は、橋桁
(補剛桁)部分の厚みが薄
いことと、両端が鋭角になった箱形になっていることです。
これは瀬戸大橋と違って下に鉄道を通す必要が無かったことと、風の影響を少なくするためで
す。中央支間1000メートル級の吊り橋で箱桁形式が採用され
たのは、来島大橋が最初です。
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上の写真は第三大橋の全景。左側が今治側の糸山。ここは来島大橋の絶好の展望台です。右側の島は馬島で、海を渡
る高圧線のための
大鉄塔(高さ201メートル)があり、赤白に塗り分けられているため、大橋以上に目立っています。また馬島では、工
事中の1998年6月10日に橋桁が落
下し、作業員7人が死亡、1人がけがをするという重大事故が起きています。
また来島海峡は日本有数の海の難所であり、海上交通安全法で航行方法が詳しく定められています。第六管区海上保安
本部のホームページの「特集」の
中に、来島海峡の航路の詳しい解説があります。