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★ 海から見たしまなみ海道(その2)★
3)多々羅大橋
11橋の中から白眉を選ぶとすれば、やはりこの多々羅大橋でしょう。なんといっても斜張橋では世
界一の橋なんです
から。
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橋の規模を表す数値としては、一またぎする距離の大きさ、つまりその橋の最大「支間長」を
比べます。一般的に最大の
支間は中央部分になるので、最大支間長は「中央支間長」とも呼ばれます。(支間を径間と呼ぶこ
ともあります)。
多々羅大橋の最大支間長は890メートルで、斜張橋としてはフランスのノルマンディー橋の
856メートルを抜いて、世界一になりました。
また主塔は基礎からの高さが220メートル、平均海面からは226メートルあり、しまなみ海
道では最も高い主塔です。
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大きいので、全景は撮影が難しいです。半分だけのこの姿でも、斜張橋独特の美しさは十分わ
かると思います。
斜張橋にはケーブルの本数が少ないタイプもあるんですが、美しいのはこの形(マルチファン形
式)ですね。
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全景はこの通り。以前、ヘリコプターで明石海峡大橋の上を飛んだときにも書いたことですが、橋というのは巨大な
人口構造物なんで
すが、出来てしまうと意外と風景に馴染んでしまうものだと思います。
多々羅大橋は当初、吊り橋として計画されましたが、吊り橋だと生口島がわのアンカレイジが不安定な山の斜面に設置
する必要があり、その後の技術の進歩も
あって、世界最大の斜張橋となりました。
全景を見るとわかりますが、890メートルの中央径間に比べて、側径間は生口島側(上の写真の右側)270メート
ル、大三島側320メートルと短いた
め、両端部分の橋桁は重いPC桁、それ以外は軽い鋼桁として、バランスを取っています。
4)大三島橋
多々羅大橋が過ぎると、すぐ大三島橋が見えてきます。
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これは船の前方に近づいてくるところ。北側から撮っているので逆光です。
大三島橋は、いかにもアーチ橋らしいアーチ橋です。
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橋をくぐって順光で見るとこんな感じ。船の航跡が鮮やかです。
大三島橋は、しまなみ海道唯一のアーチ橋で、中央支間長は297メートル。尾道大橋をのぞくと、もっとも早く
1979年5月に完成しました。
橋がかかるのは「鼻栗瀬戸」と呼ばれる狭い水道で、あとで述べる来島海峡とともに、瀬戸内海の難所の一つ。潮流も
速く、船の通行も多いため、海中に基礎
を建てることのないアーチ橋が選ばれたようです。
また、トラス橋や斜張橋では、中央径間に見合った側径間が必要になり、両側の地形の改変が大きくなることも、アー
チ橋が選ばれた理由になったようです。
このあたりは瀬戸内海国立公園の第二種特別地域でもあるのです。
アーチ橋の形式としては、通路部分の位置によって上路式、中路式、下路式と分けられますが、大三島橋は中路式にな
ります。しまなみ海道の11橋の中で
は、けっして大きい橋ではないのですが、目立つ橋の一つです。
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