キヤノン 7x17 FC
ペンタックスのフラビーノに続く2台目の薄型機種。
フラビーノやミノルタ、オリンパスの薄型機種との違いは、
他の機種が楕円形、というか円形の上下をカットした横長のレンズなのに、
こちらは完全な円形のレンズを使っていることです。
左が対物レンズ、右が接眼レンズ。
上がフラビーノ、下がキヤノンFCです。
人間の目は上下より左右の方が視界が広いので、
上下をカットしたレンズでも差し支えはない、との説明ですが、
やっぱり見慣れた丸い視界の方が、はるかに見やすいです。
厚さを除けば、大きさはフラビーノとほとんど同じ。
ちなみにサイズは、キヤノンFCが幅91mm、高さ60mm、厚さ25mmで180g。
フラビーノが幅86mm、高さ58mm、厚さ17mmで128gです。
ピントリングを回すと、対物レンズと接眼レンズの両方が繰り出されるのも、
フラビーノと同様です。
目幅の調節の仕方も同じです。
ただ、キヤノンFCは、左右の視度の補正が出来ません。
アイレリーフが15.5mmとこのクラスにしては長く、
見口は上の写真のように、ゴムなどは無いため、
眼鏡をかけたまま使用することが前提です。
取扱説明書にも、このために「視度差を調節する機構は設けていません」と
明記されています。
確かにそのとおりなんですが、
実際は眼鏡を作ってからも視力は変化しており、
辻本も現実的には眼鏡をかけても右が少し悪くなっています。
このため、近くの物を見るときは、少し違和感が残ります。
【追加】ダメ元で右側の接眼レンズを少し引っ張ってみました。
そしたら、ピントの差が少し改善されました。
超格安で購入した機種なので、こういう無茶もできます。
なお、キヤノンFCには、この7倍のほか、5倍のモデルがあります。
明るさから考えると5倍の方が絶対明るいし、
観劇やミュージアムスコープ的な使い方をするなら、
これも5倍の方がふさわしいと思います。
でも、辻本の主たる使用は屋外で風景を眺めることなので、
やはり5倍は少し物足りません。
限界を知った上で7倍を選びました。
昼間の屋外での使用なら、明るさは十分です。
ただ、見かけ視界が45.5度と狭いのが残念です。
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