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 さて、ぶつけ合いを終えた3基の御輿が、御旅所へ向けて坂道を上っていくと、いよいよ屋台の登場です。まず最初は木場 地区です。
 7地区にはそれぞれシンボルカラーが決まっており、練り子たちの法被や「シデ」と呼ばれる竹の棒の飾りも、その色で統 一されています。

 上の写真は最初の木場地区(緑)と2番目の松原地区(赤)の屋台が練り合わせを行っている場面です。松原地区は神社 のお膝元とあって 人数も多く、赤い色は非常に目立ちます。
 屋台が登場する際には、放送席からその屋台と地区の紹介があります。アナウンスは地元、灘中学の放送委員の女子生徒が 担当しており、一生懸命しゃべる姿 は好感がもてます。もちろん、祭りの2日間は、灘中と地区内の4小学校は臨時休校です。
 3番目に中村地区(青)の屋台が登場です。

 屋台が3台になると、練り場は超満員です。これまで、4台の屋台が一度にそろったこともあるそうですが、この日は3 台が最高でした。 このあとは、1台が御旅所へ登って場所が空くたびに、次の屋台が登場するという形になります。

 また、常に3台ともが練り合わせているわけではなく、2台が合わせている間、別の1台は休んでいますし、時には3台 とも静かになる時 間もあります。また練り合わせをしなくとも、単独で前後に揺すぶったり、高く持ち上げたりするパフォーマンスを見せる時 もあります。
 確かに、始終動き回ることは、大変な労力でしょう。それだけに、動きの活発な屋台には、放送席から「●●地区の練り子 のみなさん、ありがとう」との激励 がとぶこともあり、そのたびに拍手もいちだんと高まります。

 4番目は妻鹿地区(オレンジ)。ここの屋台は7地区最大で、重さ2.5トンもあるそうです。続いて宇佐崎(黄色)、東 山(ピンク)となります。

 練り合わせは、直接ぶつけることはないと先に書きましたが、それでもぶつかる寸前まで合わされ、時には上の写真のよ うにバランスが崩 れて倒れる寸前までいくこともあります。そんな時も歓声が一層高まり、無事持ち直すとまた大きな拍手が送られます。


 辻本は東山地区の某企業の桟敷席で見たのですが、東山地区は約1000世帯とのこと。屋台の大きい妻鹿地区は約 2000所帯と人数が多い上に、出光興産 などの大企業もあるのにくらべると、東山地区は祭りの維持が大変だとも言われていました。
 練り子は16歳以上と決められているのですが、東山地区は参加者が少ないためか、特別に屋台が練り場に入場する際には 中学生がシデ棒を持って屋台を先導 していました。

 やがて、練り合わせも終盤。妻鹿、宇佐崎の屋台も御旅所に向かい、練り場に1台だけとなった東山の練り子たちは、名 残を惜しむよう に、1台きりでのパフォーマンスを繰り返していました。そしてこの屋台も御旅所に登っていくと、練り場にはしばしの静寂 が訪れます。
 辻本はここまで見て帰りましたが、祭りはこのあと最後のクライマックスがあります。すっかり日が暮れた後、御旅所での 神事を終えて山を下りてくる屋台に は、電飾が灯されています。そして最後の練りをみせる男たちに、地元の人たちや熱心な観客から温かい拍手が送られるので す。


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