OLYMPUS XA 

別名「カメラカプセル」として、大変よく売れたカメラです。
1979年5月に発売が始まり、長い間カタログに載っていました。
辻本が購入したのは84年6月でした。

大きさは幅102ミリ、高さ64.5ミリ、厚さ40ミリ、重さ225グラム。
Rollei35のズシリとした重さと違い、プラスチックボディーは軽いです。
でも、決して安っぽい軽さではありません。
手に心地よい軽さ(重さ)で、質感は悪くはありません。

特徴はなんと言っても、レンズやファインダーを覆うスライドバリア。
それまでのカメラには必ずレンズキャップが付いていましたが、
XA以後は、バリアやレンズシャッターが当たり前になってきます。
その意味で、このカメラもエポックメーキングな存在です。

そして、XAがカメラファンの人気を集め、プロのサブカメラとしても活躍できたのは、
プログラムオートではなく、絞り優先AEを採用していたことと、
二重像合致式の距離計内蔵ファインダーを備えていたためです。
レンズは5群6枚と贅沢な、ズイコー35ミリF2.8。
専門的には、テレフォトタイプという、新しい形式を採用し、
その後のコンパクトカメラのレンズに大きな影響を与えました。

こうした先進的でマニアックな機構とともに、
その他の動作部分にも、様々な工夫がありました。
セルフタイマーレバーはボディーの底にあり、
前に引き出すことでカメラを安定させる「足」の役割を果たしました。
また、シャッターボタンは、電子シャッターのため、
ほとんどストロークのない、フェザータッチスイッチとなっており、
手ぶれを防ぐかわり、誤って押してしまう人も多かったようです。

ストロボは専用外付けタイプで、最初は単三1本のA11が発売になり、
後に単三2本のA16が追加されました。辻本の写真に写っているのはA16です。
ベストセラーとなったため、XA1、XA2、XA3、XA4という姉妹機も生まれました。
こちらのページで説明します。

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