Carl Zeiss Jena ターモン 8x21
重さ80gの超小型単眼鏡。
旧東ドイツにあった今はなき「カールツアイス・イエナ」製です。
こんなオルゴールのような立派な木製ケースに収められているのに、
販売価格はわずか1万9085円。
いかにも東独製だという感じがしました。
1995年の段階で、すでに「製造中止」となっており、
もちろん飛びついて買いました。
その後、ツアイス・イエナを引き継いだ
「ドクター・オプティック」社がこの形式の単眼鏡を作っていますが、
見た目はとても安っぽくなっています。
本体にぴったりの革製のセミハードケースも付属しており、
持ち運びにはこれだけで十分です。
その右側に見えるのは、10倍のクローズアップレンズで、
これを対物レンズの前に取り付けることで、顕微鏡的に使えます。
左は収納時の様子。右はクローズアップレンズ装着時です。
収納時のまっすぐな状態でのぞくと、倒立像が見えます。
それが90度回転させることで、正立像になります。
最短合焦距離は1.5mと短いので、ミュージアムスコープとして利用可能。
小さいのでポケットに放り込んでおけます。
ニコンのミクロンも博物館で使えるのですが、
やはり小さいとはいえ、双眼鏡をのぞくのは大げさな気もします。
そんなときは、ポケットからさっと出して、ちょっとのぞけるこれが役立ちます。
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