Nikon オペラグラス 3x

オペラグラスは「ガリレオ式双眼鏡」ともいわれます。
単に小型の双眼鏡のようにも見えますが、
内部にプリズムが無いことが決定的な違いです。
対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使い、
それだけで正立像が得られます。
そのかわり、実視界の広さは口径に比例し、倍率の2乗に反比例するそうなので、
あまり倍率を上げることができません。
大半のオペラグラスが2倍から3倍程度の倍率なのはこのためです。

双眼鏡の場合は8x30のように、倍率の後ろに対物レンズの口径を添えますが、
オペラグラスでは倍率だけしか書かないのが普通です。

この機種は金属製ボディーに革張りで、
高級感があり、オモチャっぽい感じはまったくありません。
ルックシリーズと一緒に掲載されているカタログを見た記憶があるので、
1960年代から70年代にかけて発売されていたものと思われます。
確かに視野は狭いのですが、至近距離までピントが合います。
普通に持って自分の足のつま先にピントが合います。
これはこれで、なかなか気持ちがいいものです。


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