Nikon ミクロン 6x15CF 

対物レンズの口径はわずか15mmと小さく、
重さも130gしかありません。
でも、手にしてみると、金属製のズシリとした手応えがあります。
もちろん、中身はガラスの塊でもあります。

現在のニコンの双眼鏡の中で、ユニークさではダントツ。
でも、残念なことに、このデザインは1921年に出来た製品の復刻なんです。



接眼レンズ側には「Nikon」「SINCE 1917」の文字が入ります。
それもプリントではなく、しっかりとした刻み込みで、高級感が漂います。
ピントリングなども、無垢の金属を削りだしたような質感があります。
ソフトケースも茶色の本革製です。
発売と同時に買い求めました。

スペック的には、口径が小さいものの、倍率も抑えてあるので、
ひとみ径は2.5mmと最低限は確保。
ただ、アイレリーフが10.1mmと短いため、少し見づらいです。
利点としては、最短合焦距離が2.0mと近いため、
小型ボディと相まって、ミュージアムスコープ的にも使えます。

その後ニコンからは、ブラックボディで倍率だけを7倍にした姉妹機が登場。
さらに西暦2000年を記念して、2000台限定バージョンもありました。

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