ペンタックス・フラビーノ8x18

持っている中では唯一の薄型タイプ。
ペンタックスがミノルタの薄型機に対抗するため、
満を持して投入したのがこの機種です。
キャッチフレーズは「名刺サイズ」でしたが、本当に小さいです。

上の写真は少し幅を広げて、接眼部も繰り出した状態ですが、
両方とも閉じた状態では、横幅は名刺以下、奥行きも2、3mmはみ出る程度です。
しかし、金属ボディーとあって、質感は高く、
ソフトケースも上質。おまけに指輪か時計を入れるようなハードケース付きです。
とはいえ、使用感はやはり、小さいだけにやや苦しいところがあります。


左の写真は接眼側から見たところ。
中央のピントリングを回すと、それに応じて接眼部が繰り出してきます。
つまり、ピントを合わせようとすると、目に接してる部分が前後するわけです。
おまけに小型化を優先したためか、アイレリイーフが11mmと短く、
まつげが視野を遮ったりして、ちょっと見にくいです。
また、右の写真は裏側(下側)の対物レンズ側(前側)にある視度調節ダイヤルです。
実際にのぞきながら、このダイヤルを動かすのは、なかなか苦しいものがあります。

倍率はこの8倍のほかに10倍もあり、
いくらなんでもこのタイプで10倍は無理と思ったんですが、
劇場などでの使用を想定するのであれば、6倍が作るべきかもしれません。
大変コンパクトなので、カバンの隅に気軽に放り込んでおくのには良いのですが、
それならもう少し重くかさばっても、ツアイス・ポケットグラスを、
となってしまいがちです。

質感を損なわずに、今少し軽快感が欲しいところなんですが、
その後、6-12倍のズーム版が登場して、
ちょっと方向が違ってるんじゃないかと思ってました。
さらに、ライト版が出ましたが、
軽快感というよりは、安っぽくなってます。廉価版ですね。
7倍と9倍があるんですが、
9倍のアイレリーフはわずか8.5mm。これは苦しいですね。

【以下追加】

キヤノンのFCを買ったので、見比べてみようとしたところ、
左右の視野がずれて見えます。光軸がずれてしまったようです。
特に衝撃を加えたりしたわけではないのに、残念です。
で、大阪出張の機会に、ペンタックスの西日本修理センターへ持ち込みました。
すると、修理可能だが7100円かかるとのこと。
キヤノンを買ったばかりなので、悩んだ結果、修理を断念しました。
もう少し安いと思っていたので、ちょっと残念です。

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